マヤのスキル
ダンジョンの出口はいくつかあるが、すべて最初に入ってきた入口に続いている。
今回は政府公式の最も安全なエリアにある出口から脱出した。
マヤと手をつないで帰り道を歩いていると、
「ありがとね、お兄ちゃん」
と何度も話してくれた
家に着くと母さんが泣きながら俺たち二人を抱きしめた。
俺やマヤに聞きたいことはあっただろうが、何も聞かず帰ってくることを信じて作ってくれていた食事を食べさせてくれた。
マヤは疲れたのかすぐに眠ってしまったのである程度の事情は俺から話した。
マヤがダンジョンに入った理由は不明だが明日説明してくれるだろう。
母さんがおちついて眠ったのを確認した後、俺は自分の部屋に戻った。
「ステータス」
そうつぶやくと目の前にはさっきダンジョンで見たステータス画面が映し出された。
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立花レン
Lv2
HP 5
MP 8
ATK 9
DEF 7
SPD 8
MAG 7
スキル:【弱体化パンチ】【踏みつけ】
EXスキル:【ゲーマー】
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スキル欄に新たに踏みつけを獲得していた
またレベルが上がったことでステータスも少し伸びているようだ
踏みつけの説明を見ると
【踏みつけ】
踏みつけるときの威力が上がる
正直これだけ?と思ったがEXスキルと別れているところを見ると【ゲーマー】が相当特殊なだけなんだろうな
ステータスが上がることに若干嫌悪感を持つが、そこはゲーマーの性だろう試してみたくなった
家に運動用で買っておいたダンベルを持ち上げてみる
10kgのダンベルだったが恐ろしく軽く感じた
指一本に乗せて持ち上げても軽々と持ち上がる
・・・そりゃ世界も変わるわけだ
自分で実感して納得した
翌日
俺と母さんはマヤが同級生から無理やりダンジョンに入れられたことを知った
絶対に許せないと思い母さんの方を見ると、母さんはすでに学校に電話し烈火のごとく怒っていた
ま、まあこの件は母さんに任せよう
俺はマヤといろんなことを話し
「何があっても俺が守るからな」
そんな言葉しか話せなかったがマヤはすごくうれしそうに抱き着いてきた
マヤにあの時何が起きたかなどを聞きたかったが、マヤの様子をみて無事だったんだからいいかと思い忘れることにした
それから一週間
マヤをいじめた生徒は休学処分となりマヤは明日から学校に通うことになった
母さんはなぜ退学じゃないんだと怒っていたけど
「行ってきます」
マヤが出ていくと母さんが話しかけてきて
どうやらマヤと一緒に下校してほしいとのことだった
今回のことが相当心配だったのだろう
高校生にもなって兄と下校というのは恥ずかしいだろうと言ったがどうやらマヤが言い出したことらしく、マヤや母さんが安心出来るならいいかと思い了承した。
下校のタイミングで校門から少し離れたところでマヤを待っていると
「お待たせ!」
と手を振りながら走ってきた
ふいに手をつながれさすがに恥ずかしいと思い振り払おうとするが、握る力が以上に強い
もしかしてステータスでも上がったか?
そんなこんなで家に近づいている時だった
「おやおや、兄弟仲がいいようで」
!!
全く気配を感じなかったがその男は急に現れた
レンはマヤを庇うように男との間に入り睨みつける
スラっと長身で黒いスーツに長い革靴を履いた男はきらりと細い目をこちらを見ている
「そんなに警戒しないでください、目的はあなたではありませんから」
ひょうきんに笑いながら話す男はマヤに指をさし
「そこの妹をよこしなさい、そうすればあなたには指一本触れません」
・・・は?
こいつは何を言っているんだ
頭の中で様々な推測が浮かび上がる
復讐、私怨、欲望
だがこの時代浮かび上がるのはやはりダンジョン関係だった
「・・・何が目的だ?」
「ふむ、あなたに話す理由はありませんが。まあいいでしょう彼女のスキルが欲しいのですよ」
勘が当たってしまった
あの時の不思議な出来事はやはりマヤのスキルだったのだろう
マヤは震えて俺の手を握っている
「あなたの小さくするスキルも見たことがない珍しいスキルでしたが、彼女のものとは比べ物になりませんね」
まさかあの時のことを見られていたのか
最悪な予想を立てるが今はそれらを振り払う
「絶対に渡すかよ」
「そうですか残念ですが無理やりということになりますね」
カッと妙な音がした直後
瞬間移動したかのように急に近づき横腹をけられた
「ぐっ!」
路地だったためよこの壁にたたきつけられる
「マヤ下がれ!!」
ステータスが上がっていたからかダメージは以外にも少ない
マヤが下がったのを確認して男に殴りかかる
またカッという音がすると男は2メートルほど離れたところに立っていた
「おっと危ないですね、まだレベルも高くないでしょうに動きがいい」
意味の分からない状況に焦る心ではあったが頭は以外にも冷静だった
男の不思議な移動はおそらくスキルによるものだろう
俺の【弱体化パンチ】を見ているし食らわないようにある程度距離をとるはずだ
こんなことが起きることをどこかで予感していたからか、
俺は自分の持つスキルについてある程度研究していた
あと何度かあいつの動きを見ればとらえられるはずだ
それから2度蹴られたがあいつの動きはほぼつかめた
スキルは分からないがあいつがかかとを鳴らすと2メートルほど素早く移動している
靴のすれたあとが残っているから瞬間移動ではないようだ
俺が殴ろうとすると相当警戒しているのかすぐにスキルを使って距離をとる
なんだこいつ分かりやすいな
俺はすっと方の力が抜けた
普段から格闘ゲームなどで読まれない様々な手を考えているレンにとっては男の戦法はチュートリアルのように簡単に感じていた
「そろそろ倒れなさい!」
男が前蹴りを繰り出した時
大げさに後ろに後ろに飛んだ
そのすきに急いで近くにあった自転車2台に【弱体化パンチ】を打つ
自転車は一気に小さくなりそれをポケットにしまう
俺の攻撃手段がパンチしかないことは何度も見せたそろそろいけるはずだ
俺が同じように殴り掛かると男も同じように後ろに下がる
「ふん、そんな攻撃が当たりませんよ」
その時俺はポケットから2台の自転車を取り出し男に投げつける
「は?」
自転車はみるみる大きさを取り戻し大きな質量の塊は男に命中した
ガシャア!
大きな音とともに男が倒れるとすかさず頭に近づく
「な、なんだ今のスキルは」
思いっきり投げたからかどうやら動けない様子の男に話しかける
「何故妹を狙った!?」
俺はスキル踏みつけを使ってコンクリートを踏みつけるとそこにひびが入る
「さ、さきほども話したでしょう。スキルですよあなたの妹の【蘇生】スキル!」
蘇生か、、あの時の出来後と説明するには実に簡単な説明だ
「次の質問だ、答えなければ分かるな?」
「あ、ああ」
男はどうやらスキルやダンジョンの力を使て犯罪行為を行う組織の一員だった
男は妹のスキルを組織に話しており、組織内では妹の確保が最優先事項になっているそうだ
全国に多数存在する犯罪組織の中で男の組織はかなり小さいらしく、妹のスキルをもとに成り上がりを画策していたらしい
「てめえ、それが今後どうなるか分かってんのか!」
「ひい!」
男の頭に向かって踏みつけを発動する
意識は完全になくなったようだ
すぐに動かなければ妹が危険だ
一度冷静に考えたいという思いと今動かなければという焦りが迷わせる
「お兄ちゃん、、、」
マヤに手を握られハッとする
俺がなんとかしないでどうする
俺はすぐに通報だけして
マヤとともい急いでその場を離れた
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レンのクリアレポート
アクションゲーム
初見指数
2/10
6ステージから開始のため
クリア指数
4/10
6ステージから開始だったがストーリークリアまでたどり着いたため少し高め
獲得スキル【弱体化パンチ】
スキルを意識しながらパンチをあてた対象物の大きさ、重さを一度で半分にする




