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村の会合

集会所に向かったカズトとアヤカ。村民の者たちはすでに会場に来ており、主たるアヤカの登場を待っていた。


そして会合が始まる。アヤカと村の者たちで色々決めるため、カズトは基本的に黙っている。


『相手の規模や拠点はわかっているのか?』

『人数は50人ほど、拠点は国境近くの森の中にある。急峻な山を背後にして襲撃を防ぐようにしている。』

『こちらで戦闘がおこなえるものはおよそ30人近く。単純な戦力としては劣るな』

『さりとて降伏などはできない。力で全滅させる必要がある』

『ならば夜襲となるな。展開している草の者(山野に紛れて盗賊らを監視している者たち)たちにも、知らせておこう。』


「相変わらず物騒な会議をしているな」とカズトは思った。キテージ村は首都から離れているため、兵団に救援を求めても到着に時間がかかる。そのため盗賊団などの襲来者は自分たちで駆逐しなければいけない。


そこでアヤカは自らの主導のもと、村人たちは特殊の訓練を施した。(以前カズトは訓練方法をどうして知っているのかを訪ねたことがあった。アヤカ曰く漫画や昔調べたことから学んだとのこと。)


決して人数の多くない村ではあるが、訓練によって彼らは強い戦士になった。普段は村人として生活しているが、いざ有事が起きれば一変、闇夜に紛れて音もなく敵を始末していく。


地の利を生かして神出鬼没に敵を駆逐していくことから、カズトはひそかに彼らのことを“忍者集団”と呼んでいる。


ちなみに外部の者であるカズトがこの会合に参加していても不信感を持たれないのは、みなカズトをのこと知っているからだ。指導者であるアヤカの知己であり、強い戦闘力を持っているカズトは、この村の戦力の1つとしてと扱われている。


「さて、一通り議論はできたな。」ここでようやくアヤカが口を開く。昼間の時の陽気な様子は見られない。荒事を自分の力で乗り越えてきた裏の顔がここでのぞかせている。


「夜襲を仕掛けるにしても、相手の戦力は多い。分散あるいは油断させる必要があるな。」

『近いうちにこちらを襲撃するという情報があります。ここはあえてその襲撃を利用してみてはいかがでしょうか?』


『村の者たちに通達して襲撃が来たら、速やかに教会へ非難させるようにしましょう。あそこは万が一に備えて防備を固くしてありますので。』

『それと襲撃には褒美を用意するのがいいでしょう。ちょうどカメルがお酒を醸造したみたいですので、皆に分け与えたという名目で酒を各家に置いておき、それを報酬としてもらっていってもらうのが良いかと。』

「“薬”は足りるか?」

「そこは問題ありません。サメラレタさんによく眠れる薬を作ってもらいました。」

「よし、それでいこう。村人たちに避難の通知と、準備をしっかり行うように伝えろ」


『『『『はっ!!!!』』』』


カズトはアヤカから訓練の話を聞いた後、村へ来るたびに訓練に参加させられていた。過酷な訓練を村人たち異常にこなしたり、彼らの作戦に参加して成果を出したりしたことから、今ではすっかり村人に信用されている。 

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