25/36
苦渋のお願い
レドリーがなくなった直後は取り乱し泣き叫んでいたミーズだが、すこし時間が経過したことで落ち着きを取り戻す。ミーズは乱れていた服を整え立ち上がりカズトとルブランの前に立った。
「お二人にお願いがあります。ご主人様の遺志を果たすために、家の付近にいる死者たちを室内へ運びたいのですが、そのお手伝いをお願いしてもよろしいでしょうか?」
突然の申し出に困惑する二人。
「お願いします・・・」ミーズの声は震えていた。直接手を下していないとはいえ、レドリーの命が失われた原因はこの二人にある。ミーズはあふれる感情を必死に抑えて二人にお願いした。
「・まだ活動している死者はいるのか?」カズトが聞いた。「・・いえ、ほとんどの死者はご主人様が処分しましたので、あなた方がここで倒した死者たちがすべてだと思います。」
「そうか。」
そう言ってカズトは少し離れたところにある死者を担ぐ。「家のどこに入れればいい?」「左の部屋が広いですので、そこに置いてください。」そう言ってカズトは死者を次々と家の中に運んだ。




