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一進一退

振り下ろされた棍棒を二人は左右によけてかわす。地面が抉れるほどの威力であり、二人は戦慄する。「その者たちは戦闘用に調整したものです。せいぜい頑張ってください。」レドリーが笑いながら言っている。


もう一体の巨体の死者および残りの死者たちも距離を詰めてくる。とりあえずカズトとルブランは巨体の死者とそれ以外の死者を分散させ各々で対応することした。


巨体の死者はその体に見合う巨大な棍棒を振り回して襲い掛かり、カズトはなかなか手が出せないでいた。だが攻撃は躱せている。振りは早いものの、攻撃パターンが単調で読みやすいためだ。


横なぎをわざと空振りさせて作った隙を狙いカズトは剣で切りかかる。攻撃はできたものの巨体故にダメージを受けた様子はなく、また棍棒を振り回してきたのでカズトはいったん距離をとるにする。


残りの死者たちもカズトらに肉薄してきており、足止めされると厄介なので巨体の死者を警戒しつつ、まずは前に倒しやすい通常サイズの死者を倒すことにした。とはいえ巨体の死者をも警戒しなければいけないので、なかなか倒すことができない。


そこでカズトはあることを狙ってみた。巨体の死者と通常の死者の位置を確認し、巨体の死者が棍棒を大きく持ち上げタイミングを狙い、カズトは死者のいる方向へ移動し振り下ろされたタイミングで回避した。棍棒はそのまま軌道上に死者に命中し、深々と突き刺さる。その隙にカズトはもう一人の死者に切りかかり、その首を切り落とした。


「これで純粋に1対1。すぐには倒せそうにないが、巨体の死者に集中できるのは大きい」カズトはそう思った。


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