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ゾンビ?

カズトは彼らと向き合い、剣を構えなおす。その時相手の一人が剣を振り上げて襲い掛かってきた。それほど速い動きではなかったので、カズトは最小限の動きでかわしつつ反撃の一太刀を入れる。


腹部をかなり深く切り込んだため通常であれば倒れる・・がその者は倒れる気配がない。それどころか切られたこと自体、意に介しないかのようにこちらを見ている。ほかの護衛者たちも同じ思いであったようで、自らの攻撃が一切効かないことに驚愕していた。


「ゾンビ?」カズトは思はず言葉を出してしまう。異世界に来て数年は経過していたが今までゾンビやスケルトンなどのアンデットの類は見たことないし、そうした存在がいることも聞いていない。


その間にもゾンビたちは噛みついたり剣を振り下ろしたりしてくる。攻撃が聞かぬ間に護衛者側は一人また一人と倒されていく。


半端な攻撃は効かないと判断したカズトは狙いを変える。狙うは首。死なないゾンビだとしても体の司令塔といえる頭部を切り離せば動かなくなると踏んだのだ。


この予想は見事に当る。首を切られたゾンビは二度と動くことはなかった。「首を狙え!首をはねれば動かなくなるぞ!」カズトは叫ぶ。


この言葉の受けて残りの護衛者たちも狙いを首に切り替える。手練れである護衛者もいたため、次々にゾンビは打ち取られ形勢は逆転していった。


カズトは隣にいた護衛者と連携して目の前にいるゾンビと戦う。その護衛者は兜をかぶっているため顔は見えないが、剣裁きは鋭く、かなりの実力者であることがうかがえる。


彼と一緒に数名のゾンビを倒したときに、カズトは彼の死角からゾンビが襲い掛かってきたことに気づく。「危ない!」とカズトは叫ぶが遅かった。首筋を噛みつかれ、さらに数名のゾンビが一斉に襲い掛かる。


カズトは彼を取り囲むゾンビたちの首切り落とす。だが遅かったのか、男はその場で倒れたまま動かない。仕方なくカズトは彼をそのままにして残りのゾンビに切りかかることにした。


そうして数時間ののち、護衛者たちは少なくない犠牲者を出しながらもすべてのゾンビを駆逐することに成功した。


残った護衛者たちは急いで出発の準備をする。撃退できたとは言えゾンビの増援が来るかもしれないからだ。カズトも出発の準備を行っていたが、ふと先ほどまで一緒に戦っていた男を見る。


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