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レドリーの独白、希望

彼女には隠れ家の掃除や娘の世話など使用人として仕事を頼みました。もともといたところで仕込まれていたためか、家のことはそつなくできたので、その点はありがたいところです。もっとも仕込まれたのは使用人の仕事だけではないみたいですが。まぁこちらは関係ないのでいいでしょう。


仕事の中には私の娘の世話も含まれます。彼女自身、娘の様子を見て困惑した様子はありましたが、特に何かを言われることはありませんでした。たぶん私がしていることにも気づいたのだと思います。


そのうち彼女は私が持っていた本に興味を示します。街を出るときに死者を蘇らせる本だけでなく役に立ちそうな本もできる限り持ち出していましたから。


そうした本が役に立った時があります。ミーズが体調を崩して病に伏せたときです。私が持ち出した本には薬の作り方が書いてあるものもあり、それをもとに薬の調合もしました。死者を蘇生するための知識が生者を救うために使うとは、運命はわかりませんね。


それでもミーズの治療をする私は必死でした。娘と同じ年頃の子が苦しんでいるのを黙ってみているわけにはいきません。ありとあらゆる知識を使い、彼女を救おうとしました。


薬を使っても体調がよくならないときは神にも祈りました。神の教えに背いた私が再び神にすがるのは、なんとも皮肉なことでしょう。


それでも彼女が快癒したときは安堵しました。私は家族を救えませんでした。ですが今度は救えたのですから。


本の知識によって救われたこともあり、ミーズは一層、本に興味を持つようになりました。そこでは私は娘の世話や家の仕事が終わった後に、彼女に読み書きを教えることにしました。彼女は嬉しそうにそれを学んでいき、次第に自分から本を読むようになりました。(死者を蘇らせることが書いてある本などは読ませないようにしましたが。)


そうしているうちに娘のキテラに変化が訪れました。「オトウサマ」と話せるようになったのです。どうやらミーズが世話をする傍ら言葉を教えていたようです。私はとてもうれしく思いました。キテラの声がやっと聴けたのですから。


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