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レモンピューレー公爵家の四姉妹長女は冒険者貴族の我が家にて楽しく発明します!便利なモノでいつでも快適にグルメだって再現したい  作者: リーシャ


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15土をよくする魔道具

王様のお城の魔法使いとしても働いていて、自然の魔法にもすごく詳しい。


「うん。だから、生命の葉の魔力を植物に直接届く魔力に変える。それを、特別なリズムで当ててあげることで、成長を早くするって仕組み」


太陽の光の石の真ん中から取り出した、ぎゅっと濃い魔力と生命の葉が持つ病気を治す魔力を組み合わせた、新しい魔力の流れの設計に取りかかった。


植物の細胞に直接働きかけて光合成の効率を上げたり、栄養を吸収するのを助けたりする仕組みになる。

作業部屋には色々な種類の植物の種や苗、光の明るさや魔力のリズムを細かく調整するための魔法の石や魔力を散らす道具がずらりと並ぶ。


キャロルと母は、毎日毎日、植物の成長と魔力の関係を研究して、時には魔力を強く当てすぎて植物がしおれてしまったり、逆に魔力が足りなくて何も変わらなかったりすることもあったけれど、二人はやり遂げる。

新しい魔法の道具の開発には家族みんなが、全力で協力してくれた。


「キャロルお姉ちゃん。この土、すごく栄養たっぷりですわ!冒険者協会の畑から持ってきましたの!」


ミーチェは普段から公爵家のお庭のお世話をしていて、土や植物についてとても詳しかった。

公爵家の領地にある色々な土のサンプルを集めて、一番合うものを見つけてきてくれたのだそう。


「すごい!ミーチェ、ありがとう。この土を使えば、もっと効率よく植物を育てられるはずだよ」


目をキラキラさせた。ユミスは公爵家が持っている古い書物の中から、昔の精霊魔法とか豊かさの儀式についての記述を探してくれたよう。


「特定の音や歌が植物の成長を助ける効果があるようですわ。もしかしたら、魔法の道具に組み込むことでもっと効果を上げられるかもしれないわ?」


ユミスの言葉に親子はハッと顔を見合わせた。


心のオアシスで身につけた、音と光で心を癒す技術を植物の成長を助けることにも使えるんじゃないかという、新しいアイデアが二人の頭の中にパッとひらめく。


ソフィアは作った試作品の魔法の道具を、優しく手に取ってじっと見ていた。


あまりおしゃべりじゃないけど植物が育つのを、純粋な嬉しさで感じ取って、ソフィアが嬉しそうに笑うたびに二人は自分たちの研究が正しい方向に進んでるとわかる。


お父さんは遠くへ冒険に行った時に見つけた珍しい魔法の石の中から、植物の魔力と響き合う性質を持つものを見つけてきてくれた。


石は魔法の道具の心臓部になって、もっと安定して命のエネルギーを送れるようにしてくれて数ヶ月後には両手に収まるくらいの大きさで、真ん中に生命の葉の核が埋め込まれたきれいな緑色の宝石みたいな形の魔法の道具、緑の恵みを完成させた。

宝石からは、いつも優しい緑色の光が放たれ、魔法の道具を動かして、地面に置くと、宝石から出る緑色の光が周りの植物に吸い込まれていく。


光が届く範囲の植物が、あっという間に芽を出して、育って、すぐに花を咲かせ、実をつけた。

枯れた土地は緑でいっぱいになり、荒れた場所は豊かな畑に変わっていき完成を発表する日、公爵家のお屋敷の広い部屋はこれまでにないくらい活気と希望に満ちる。


食べ物がなくて困っている国の代表や荒れた土地を開拓したい農家の人たちもいて、賑やかだ。


「新しい魔法の道具の誕生です。緑の恵みって言います。それっ」


掲げた緑の恵みからまぶしい緑色の光が部屋いっぱいに広がり、隣に用意された何もなかったプランターに魔法の道具を置くとあっという間に種が芽を出して苗が育ち、野菜が収穫できるくらいになる。


「これは……まさか!こんなことが……!」


食べ物がなくて困っている国の代表は、言葉が出なかった。


「荒れた畑が、生まれ変わるのか」


農家は大喜びの声を上げ、緑の恵みは、あっという間に世界中に広がる。


食べ物がなくて困っている国々では、食べ物の問題が劇的に良くなってみんなの生活が安定し、荒れた土地は緑でいっぱいになり、新しい家を建てる場所や畑が次々と作られていった。

森が壊されるのも止まって、自然が元に戻る場所もあったとか。


発表会から数日後、公爵家のお庭で、キャロルはユミス、ミーチェ、ソフィア、お父さんとお母さんと一緒に、気持ちのいい日差しの下でティータイムを楽しんでいた。

テーブルにはミーチェが緑の恵みで育てた、採れたての新鮮なフルーツが並んでる。


「このイチゴ、本当に甘くて美味しいですわね!」


ユミスが優しく笑う。


「えへへ、緑の恵みのおかげですわ!」


ミーチェが嬉しそうに言うと、ソフィアも自分の分のイチゴを大事そうに抱えながら、うんうんと頷いた。


「どこでも美味しいものが食べられるし、緑も増えるね」


キャロルは満足そうな顔で笑った。



「見て見て、お父様!この新しく育った麦!」


キャロルは、公爵家の領地にある広大な畑で、黄金色に実った麦の穂を嬉しそうに撫でた隣には、ユミス、ミーチェ、ソフィアも目を輝かせながら立っている。


麦畑は風に揺れて、黄金の波が打ち寄せているようだ。


「おお!これは見事な出来栄えだ!緑の恵みの力は本当にすごいなっ」


お父様は感動したように麦の穂を手に取り、豊かな実りに目を細めた顔には、安堵と満足の色が浮かんでいる。


緑の恵みの発明は瞬く間に世界中の食料問題を解決する大きな一歩となっただけでは、満足していなかった。


「緑の恵みで植物を早く育てられるようになったけど、もっと効率的に、たくさんの食料を作れるようにしたい」


お父様とお母様、姉妹たちに新たな構想を語った。公爵家の領地は広大だが全てが有効活用されているわけではない。


「なるほど、農業の効率化ということか。領地の運営にとっても非常に重要な課題だ」


お父様は真剣な表情で頷き、領主として、領民たちの生活を豊かにすることに常に心を砕く。


「ええ。収穫量を増やすだけでなく土地の管理、病害虫対策、流通まで含めて総合的に改善していく必要があるでしょう」


お母様も冷静な視点で農業の課題を指摘してくれ、前世のスマート農業や大規模農業の知識を思い出し、魔法技術と融合させることで新たな農業の形を作り出せないかと考えた。

取り組んだのは広大な土地を効率的に耕すための魔導具の開発。

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