第三十一話 異世界からきた戦士
ダンも近くまで来ていた。ダンもその行動に唖然となっていた。信じれなかったのだ。
そして、炎をうまく剣できり、かわすと、夏菜はグルギアーラの頭上にジャンプして飛びこんだ。
グルギアーラは急いで体を動かそうとした。
「(あたしにもできる。確かお父さんはこんな風にして、剣を刺していた!)」
夏菜は頭上に来ると、父と同じように剣を下に向けつきさそうとした。
うまくいくのか、一瞬、その場にいる全員に動揺が走った。
一瞬の出来事に、誰もが加勢してわってはいれなかった。
夏菜はユメリアの宝玉からの知識で父の剣技はからだにしみこんでいた。
できる。自分にも父みたいにできると夏菜は思っていた。
「やぁぁぁぁぁあぁ」
この一撃が勝機を決したのだった。
見事に夏菜の剣はグルギアーラの赤い目につきささっていた。
その瞬間、グルギアーラの大きな咆哮が辺り一面に響いた。
首を大きくふって、グルギアーラはからだを揺さぶって目に刺さった剣をどかせようとした。
「やった、赤い目にさした」
「姫さますごい!」
誰にも、やったと笑顔が生まれた。
しかし、それも一瞬のことだった。
すぐさま、グルギアーラが反撃に出た。
それをみて、ダンが駆け出した。
「だめだ、尻尾が」
「間に合わない! ひめさまー」
なんとグルギアーラがシッポで宙に浮いてる夏菜をたたきこもうと撃ってきたのだ。
飛んでいては、着地をするまで宙では動けない。
夏菜は防ぎようがなかった。
もう、シッポとの距離もない。絶体絶命だった。
もうだめだ。誰もが思った。
だが、みてはいられないと、アミルラナがとっさに動いたときだった。
「あ、やられ……」
ZUSHA!
夏菜をシッポでぶとうとしたそのとき。
なんと、逆にグルギアーラの首が地面に飛んで落ちていた。
「ぐはぁあぁぁぁつ」
グルギアーラは最期の断末魔をあげた。
シッポもその反動で、地面にからだごと落ちた。
そして、ゆっくり夏菜は地面に着地した。ついたものの、体勢を崩した。
なんとか、助かったのだ。
アミルラナもポカンとしていた。竜の鱗は鋼のように硬い。
この場にいるだれもがグルギアーラの首を切り落とすというのは不可能だったからだ。
いったい誰が?
アミルラナが気を張り巡らせていた。
そのときだった。
「おー、あぶねー、あぶねーな。俺が竜の首ごと斬殺してねーと、お前、死んでたぞ」
なんと、黒装束で赤毛の男が目の前に現われていた。左手には包帯をしている。
何かを隠しているようにみえたのだが。
アミルラナが夏菜のところにかけよってきた。
「よかった、姫さまご無事で」
「ん、アミルラナ?」
夏菜がいったときだった。
赤毛の男が剣を鞘にいれ、口を開いた。
「命知らずの姫さまみたいだな。男みたいだけど姫さまか?」
「あ、あなたは?」
「ん、俺か? 俺は、ファイ・スティアルザとでも名乗っておくか。今よー、この世界にきたばっかりだ」
「この世界にきた?」
「ん、あれでな!」
「あれは、召喚魔法陣!」
夏菜がいた後ろの広場のすみに、紫色の魔法陣があったのだ。
誰もがびっくりして、開いた口がふさがらなかった。
なんと、赤毛の男は異世界からきたというのだ。
動揺し一瞬、動きが止まった。
「赤い竜か。どうやら、この世界にも強靭なモンスターがいるようだな」
ファイは不敵な笑みを見せいった。
そして、おもむろに、グルギアーラのほうをみやった。
「あれは魔族か?」
「魔族かどうかは知らないが、古の魔物みたいだな」
アミルラナがいった。警戒していたのか、剣を構えたままだった。
「そうか、いにしえか。ははは、俺のいた世界みたいだな。どうやらこの世界も助けなきゃいけないようだ」
ファイが手のひらを返していった。
この世界も。果たして言葉の裏にはどういった意味があったのだろう。
不可解な言葉に、みなためらった。
☆☆
おつかれさまです。
やっとファイ出てきましたね。
これから、この世界でもかみ合っていきます。
魔双戦記の方もよろしくお願いします。
こんな時間帯に見てくださってありがとうございます。
またお会いしましょう。
感想や、よければ読み物としてがんばっていくのでブックマークなどしていただけるとうれしいです。
作者ちゃんと見てます。
お返事は少し遅くなるかもしれませんが、お返事いたします。
さすが、激戦の地を歩いてるだけあってファイも強いですね。ファイの元居た世界はもっと強力な敵がいますし。
今回の話からずっとファイはでます。




