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第二十一話 残された国の仕事



三人に笑みが生まれ、ガッツポーズをとり、お互いの手をたたきあった。



 直撃していたら、いくら、ホーリーメカといえど、こなごなに粉砕されていただろう。



 キャンキャはそれをみて、悔しそうに舌打ちして、扇子をビシッと机にたたきつけた。



「ええぃ、防がれたじゃないの。どうすんだい、次の攻撃はいつできるのよ?」



「そ、それが、充填(じゅうてん)に何分もかかります」



「なんだって、じゃあ、攻撃されるってことかい?」



「まぁ、そういうことですじゃね」



「このすっとこどっこい」



バチン!



「あう」「ひぃ」



 キャンキャのげきが二人に飛んだ。



 おしおきがしばらく続いた。



 士気が下がることなく、キャンキャのはっぱで、二人のテンションは上がっていた。



「ソニア姫様、こちらも、反撃しますか」



 アエリアが凜とした顔でいう。



 その言葉に対し、夏菜(かな)は困っていた。



 だが、反撃するなら、今がチャンスだ。



「気が向かないけど、アランドア街をめちゃくちゃにして、小さな男の子にもケガさせて、悪いことしたん

だもん。許せないわ、アエリア、何か武器ある、撃ってでましょ」



「やっぱり、あなたはユメリアの姫さまですね。正義感が強くて亡き王に似てるところがある」



 アエリアが淡々と述べていく。夏菜(かな)は顔を赤らめた。



 そして、アエリアは動いた。



「では、いきますか。アミルラナ、空に機体を飛ばしてくれ!」



「空にか。このレバーを押し上げるのか。わかった。ええい、いけ、アクアウイングディザー!」



 アミルラナがレバーを押し上げるとホーリーメカは空高く飛んだ。



 アエリアはモニターをみる。



 狙いを定めていたのだ。地上にいるダークメカを魔力でロックオンした。



 そして、攻撃するボタンを押した。



「『水獣銃アクアイレイザー』発射!」



 buooo!



 なんと、ホーリーメカの大砲から、水状のエネルギー波が発せられた。

 


 それは一直線に地上にいるダークメカに向かっていく。

 


 もう間合いがない。



「あー、空から撃ってきたよ、防御装置だよ、ボンボコ、早く、早く、展開して!」



「それが、エネルギーを使いすぎて充填が追いつかないだ」



 キャンキャが動転し、あわてた。あの冷静なキャンキャが。



 直撃すれば、爆発を起こしかねないからだ。



「なんだって、回避、回避するんだよ、ダダビラー、早く横に動かすんだよ」



「はいですだ」



 ダダビラーがどうにかダークメカを横に動かすことに成功した。



 反動で、街の建物が少し壊れた。



 人々は逃げ惑っていた。まだ、レイもダンも完全には民を避難させれていなかったのだ。



 このままでは、回避される。



「そうはさせるか、当ててみせる」



 アエリアはレバーを右に思いっきりふりかぶった。



 呼応し、アクアウイングディザーが発したエネルギー波は回避したダークメカのほうに曲がった。



 もう、直撃はまぬがれない。

 


 キャンキャがあわてた。他の二人も焦りの色が隠せなかった。

「


 なに、真正面かい。はやく、かわしなさい!」



「間に合わないだすー」



 ダークメカはかわしきれず、見事に正面から直撃した。



 その衝撃で、空のほうにダークメカが吹き飛ばされた。



「あ、いた。あ、ああ、いたー」



「いたーいでごわす」



「きゃーまわる、ま、まわるー。吹っ飛ばされるー、覚えてなさいよー」



 ダークメカの機内はくるくる機体が回っていた為、ごちゃごちゃだった。



 三人はそのいきおいに飲み込まれ、体を機内の壁や天井にぶつけごっちゃがえしていた。



「あーれー」



 キャンキャが機内で叫び声をあげた。



 その声が発せられると、三人の姿はダークメカとともに雲のかなたに消え去っていた。



「ふぅ、どうやら、撃退したようですね」



 アエリアが額の汗をぬぐった。



 そして、夏菜(かな)も手で胸をなでおろした。



「吹っ飛んで行った? よかった。一件落着だね」



 夏菜(かな)は、アランドア街を空中に飛んでいる状態から、モニターで見た。



 ホーリーメカはゆっくり地上に降りていく。



 戦った跡は、ごちゃごちゃに壊されていた。



「でも、被害が甚大ね。道に大きな穴があいちゃった。直さなきゃ」



「それは、国の仕事です。我ら騎士団も人手が足りなければ手伝いましょう」



 アミルラナがきっぱりと、答えを返した。



 魔王軍は撃退したものの、肝心の魔王バヌーラは倒せていない。



 修繕も含めて、治安も守らなければならない。



 聖騎士団ホーリーアークは休む暇がなさそうだ。



 夏菜(かな)もみなをまとめて指揮し、働かなければいけない。



 夏菜(かな)は健やかな笑顔になっていた。



みな、この笑顔に負けるのだ。

















☆☆





おつかれさまです。

読者様も疲れましたね。

遅い時間帯も早い時間帯もどんな時間帯も見てくださっている読者様には一番感謝です。

ほんとにありがとうございます。

もうすぐ、でてきますね、ファイが。

展開上仕方ないのですが。読者様を待たせてしまって申し訳ないです。すみません。

魔双戦記の方もよろしくお願いします。こっちはこってりファンタジーです。

バトルばかりですが。

今日そちらの方も更新します。

感染症には気を付けてくださいね

またお会いしましょう。

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