↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/35

8,夏休み目前~ミオの日常~

部活現役の時は練習がしんどいと思ってたのに、いざ引退となると、もっと続けていたかったと感じる不思議現象ってあるよね。

「ミオ。おはよっ」


「おはよ~。メイちゃん」


中学校の教室に入ると、すぐに友達が挨拶をくれた。


「英語の宿題やった?教えてほしいんだけど」


「いいよ~。フッフー!自信アリだよ!」


「最近調子いいみたいだね!授業でも英語に限らず、数学も歴史も先生に当てられてもスグ答えてるもんね!」


そんなメイちゃんの言葉に、周囲のクラスメイトもウンウンと頷いて同意している。


「受験生だからって塾に通い始めたとか?」


隣の席の男子生徒ハル君が首を傾げながら聞く。


「塾には通ってないよ。成績が落ちたら行くようにとは両親に言われてるけどねぇ」


「じゃあ成績を落とさないように頑張ったってこと?スゴいね!」


ハル君はそう解釈して目を見張る。


―――おおっぴらには言えようはずもないが、成績アップしたのは、やはり魔法が使えるようになった事が関係している。


魔力がまだ少ないので、常時発動はさせる事が出来ないが、短時間であれば身体強化が可能となったので、家庭学習している時に活用していた。

なぜ身体強化かというと、脳が活性化して、記憶力が増大するからだ。

おかげで短時間での効率的な学習が容易となり、成績が上がったのである。


そして体育の授業でも、モチロン活躍していた。

今までも運動神経はいい方だと周囲からも認識されていたが、最近はキレが違うと注目され始めた。


大人っぽい美人が多いと定評のある学年において、子猫のような愛らしさがあるミオは、他とはタイプが違うが可愛らしく、密かな人気があった。


同性である女の子からも、しょっちゅう頭を撫でられている。

それを見た男子生徒は、自分もナデたい!と心の中で強く思うのであった。




そして本日の授業が全て終わり、女子バスケットボール部の部室へと行く。

先月の地区大会で3位だったため、県大会へは進出できず、そこでミオ達3年生は引退となった。

背が高い方が断然有利なバスケットボールでは、ミオのような155cmの身長は小さく不利だ。

だが持ち前の素早さを武器に、相手を撹乱し、正確なシュートで点数を上げた選手であった。


引退したにもかかわらず部室へ向かうのは、下級生による招待で『お疲れ様会』(言葉は悪いが、通称『追い出し会』と呼ぶ)が開催される為だ。

お茶やジュース、ちょっとしたお菓子が並び、思い出話しに花を咲かせて盛り上がる。

そして後輩からの感謝の手紙で泣かされるまでが、例年のお決まりの流れである。


その後は二次会のカラオケへと行く。普段は寄り道が禁止されているが、今日は特別に部活顧問の許しが出ている。(但し羽目を外さないことが大前提)


するとカラオケ店で、男子バスケットボール部の面々と遭遇した。

どうやら向こうも同じく二次会らしい。


仲のいい相手がいる女子部員は、一緒にカラオケしようと意気投合していた。

ミオは特に知り合いの男子部員がいるわけではなかったので、女子のみのグループだ。


「私こんなの持ってきてみたのよ~。ミオちょっとコッチにおいで~」


コイコイと手招きされたので、元部長のリカちゃんの前へ行く。


「はい、ウィッグ!あと、つけまつ毛とお化粧をして・・・と!で~きた!!」


「うわ!可愛いです!先輩!」


「本当に!お人形みたいです!」


後輩達は頬を赤く染めながら褒める。さらに他のカラオケルームにいる部員も呼んで来る始末。


鏡を見せてもらうと、ライトブラウンのロングヘアのウィッグをつけ化粧をしたミオは、普段の黒髪のボブヘアとは全く違う印象になり、別人のように大人っぽくなっていた。


皆でキャッキャ言いながら携帯で写真を撮った後、そのままの状態で歌った。


「ミオだって判らないだろうし、動画アップしてもいい?」


そんな軽いノリでアップされた動画が、後にアリエナイほどの再生数を叩き出すとは、ここにいるメンバーの誰も予想していなかったのである―――。

★★★★★の評価をして下さった方!ありがとうございました!1日に何度も眺めてニヤニヤしております。

とっても幸せです!感謝です!これからも頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。