4,魔術のお勉強タイム
新事実発覚なのです。
「学校はアクセサリー禁止だろうが」
ケンのツッコミにミオは愕然とした。あまりの落胆ぶりに、ケンは仕方がなくフォローする。
「でもお前なら魔法で何とか出来んだろ?」
だがミオは微妙な顔をする。
「前世の魔女と違って、今はまだ魔力が少ないし。常時発動は疲れる・・・使えないこともないけどねぇ」
そんな時、不意にミオは鑑定眼鏡について思い至る。
「そういえば、お父さんにあげた眼鏡に言語理解の魔法の付与をしてなかった!ゴメンお父さん。使えなかったでしょう?」
話しかけられたトシヤは、えっ?とした表情をした。
「いや?使えたよ?」
トシヤは今度は目の前にあったグラスに鑑定を施した。
【ワイングラス:製作フォレスト工房】
そしてふと気が付いた。
「あれ?日本語じゃないね。何語かな?・・・ん?何で読めるんだろうね?」
トシヤは混乱した。
「ねぇ。ちょっとアタシにも貸して?」
アイコが鑑定眼鏡を受け取り、同じようにグラスを視る。
「ちんぷんかんぷんだわ~。なんて書いてあるのかしら~」
ミオはあることを確認するために、一冊の本をアイテムボックスから出し、トシヤへ渡す。
トシヤはその本を開くと、確かめるように読み解いていく。
ミオの前世の世界の魔術書である。
トシヤは読めた。そして書かれてある内容も理解出来た。おもむろに顔をあげたトシヤが言う。
「あー。どうやらボクの前世もミオと同じ世界の住人だったみたいだよ。ただし、平凡な魔術師だけどね」
もう笑うしかない。不意に甦った記憶は、必死に勉強する新米魔術師のもの。
若くして、魔物討伐の際に命を落とした人物であったらしい。
「なんだよそれ~。じゃあ俺は?その本見せてくれよ」
ケンとアイコは2人で魔術書を覗き込む。
だが字も読めなければ、記憶も甦らず、純日本人であることを確定させた。
ガックリと肩を落とす2人に、トシヤとミオは、ポンポンと手を置き慰めた。
だがそこで諦めないのが、母クオリティー。
「今読めなくても、これからお勉強すれば魔術が使えるかも!」
「母さん良いこと言う!そーだよな!覚えればいいんだよな!」
『教えて!!』
アイコとケンの声がハモる。
トシヤとミオは苦笑いした。
「私は受験生だからー。そういうのはパス!お父さんに任せた!」
ミオは宿題をするために、部屋へと戻ることにした。
その日は夜遅くまで、学習意欲に燃える一家の勉強会が続いたらしい。
普通は不可能に近い。
だが才能があったのか、それとも教える側の能力が高かったのか。諦めずに日々努力した2人は、3ヶ月後に、初歩の明かりを灯す【ライト】の術を修得したのである。
幼稚園の時とかにアニメの魔女っ子の真似をして、魔法の練習をしたことがあります(照)




