鮮血の白い男
「お前らここに何しに来たんだ?・・・・って決まっているかミノタウロスを倒しに来たんだよなぁ?」
不気味に笑う白髪の男はハルたちを面白そうに見ていた。その男の身長はハルと同じ身長、年もそう変わらないくらいである。種族に関しては人間であることは確かである。だが、その異様な雰囲気とこの状況からハルたちの緊張を解くことができなかった。右手には血で赤くなったのか元から赤かったのかわからないが血の滴っている日本刀のような剣を持っていた。
「おいおい、だんまりかぁ??」
まるで今の状況が普通かのように話しかけてくるその男は会話を続けている。ハルたちが動けなくなっていると、リアナが前に出てきた。
「あなたは・・・ヴァン・デスモンド様ですよね?」
「おお!やっと反応してくれた奴がいたよー!!俺の名前も知ってるのか」
リアナが名前を呼ぶとそれを嬉しそうにしている。ハルは気になってリアナに聞く。
「リアナさん・・・あいつなんですか・・・?」
「ヴァン・デスモンド・・・『英雄』率いるチーム・英雄の王国、フォッカ様の率いる私のいるチーム監査委員会と同等の力を持つチーム、チーム・罪人集会所属のたった1年半で幹部になった大型ルーキーとされています」
リアナは話しながらも緊張が解けないようであった。すると、ヴァンは話しに割り込んでくる。
「おいおい、無視すんなよォ・・・・俺の質問に答えてくれよ?」
「ミノタウロスを倒しに来た」
その会話に答えたのはアリスであった。
「・・・あんたは・・・もしかして『魔王の娘』か!」
「そう」
「おお!なんて偶然!!」
「なぜあなたはここにひとりでいるの?」
喜んでいるヴァンのことなど気にせず、アリスは聞いた。ヴァンは面白そうに答える。
「ああ!いやさあ・・・なんかチームにいてもつまんないし面白いおもちゃないかなっと思ってさ・・・でおもちゃ遊び」
話しながらミノタウロスの首を掴んで振り回す。クレアはそのおぞましい光景を見て気持ちが悪くなってきそうだった。一層その感情を強めさせられたのはミノタウロスの体をまるでおもちゃのように平然と振り回しているということもあった。
「・・・遊び終わったならここからいなくなってほしい」
「・・・うーん、まあ確かにこの遊びは飽きちゃってたところなんだー・・・けど、おかけで面白いものを見つけるができた」
「!!」
再び邪悪な笑顔を浮かべるとアリスを見てそう言った。この男はアリス見てそういったのだ。ミノタウロスをおもちゃ呼ばわりしていたこの男が。つまり・・・・
「俺と遊んでくれよ」
「!!!」
アリスをミノタウロス同様戦うおもちゃとして認識してきたのだ。自分が残酷に殺す相手として。
次の瞬間一瞬のうちにヴァンはアリスの目の前に立っていた。ヴァンはそのまま右足に向かって剣を振り抜くヴァンがその言葉を口にした瞬間アリスは動揺していたため反応することができなかった。そのまま剣がアリスの右足を斬り、
ガキィイイイイイイイ!!!!!!!!!!
さかなかった。ヴァンの剣を受け止めたのは、ハルであった。
「お前俺の仲間になにしようとしてんだ・・・」
「あああん?お前こそ何邪魔してんだ??お前からおもちゃにしてやろうかあ????」
邪魔されたからなのか不機嫌そうにでも、楽しそうに獲物を見つけたヴァンはハルを見てそういった。ハルは負けるわけにはいかないと思った。
「やってみろよ」
戦闘の開始の合図だった。




