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扉を開けたその先には・・・

 

「ここまで来たね、ついに」


「2週間って言われたけど今のところ1週間で済んでいるわね。さすが色々と異常な戦いを見せているチームだわ」


 クレアとリアナはダンジョンボスの扉を前にして言った。その分厚い扉は中で待ち構えるミノタウロスを想像させるほどであった。そんな中アリスは一人震えが止まらなくなっていた。


「・・・大丈夫?アリス?」


 震えるアリスを心配そうに見つめてハルは聞いた。アリスは震える体を抑えながらハルの方を見て少し笑っていた。


「大丈夫・・・もう私は一人で戦うんじゃない・・・あなたたちがいる・・・」


「アリス・・・」


 クレアとハル、ミーシャ、そして、リアナは心配そうにアリスを見ていたがその言葉を聞いてアリスの覚悟は伝わっていったようだった。アリスは自分で扉の前に立つ。


「・・・じゃあ、まず入る前にフォーメーションを確認しておくわ。まず、前衛はハル君とリアナ。二人は出来るだけミノタウロスの攻撃をかわしながら交代しながら少しだけでもいいからダメージを与えて?」


「「了解」」


 クレアから作戦をハルはブライトバスターを鞘から抜き出す。リアナはナックルを打ち鳴らす。


「後衛は私とアリス。私は前衛の二人の回復に専念する。アリスはエンチャントでみんなのステータスを上げて、その間に殲滅魔法を準備して」


「わかった」


 アリスは、指示を聞くとすぐにエンチャントをかけ始めた。みんなの体はエンチャントとの光によって包まれる。


「ミーちゃんは、みんなのサポート。もし危ないことがあればすぐにその仲間を守るようにして」


「はい!」


 ミーシャはイシュにもらったナイフを掴んだ。クレアはみんなの臨戦態勢が整うと確認するように言葉を紡ぐ。


「みんな、今からミノタウロスの部屋に突入する。でも、忘れないで。これは私たち全員のための戦いです。だから、まずいうのはこれ。みんな死なないこと。二つ目はヤバくなったらみんなで逃げること」


「クレアの言うとおり」


 アリスはクレアの言葉に頷き、そう答える。ハル、ミーシャ、リアナも同じ気持ちであった。


「だから、みんな絶対生きて私たちのチームに帰りましょう!!」


「「「「おお!!!」」」」


 そして、ハルたちは戦闘態勢に入り、フォーメーションの位置に着く。その時、クレアは前にいるリアナに声をかける。


「リアナ」


「なんですか?」


「ここまで付き合ってくれてありがとうね。リアナは別に私たちのチームってわけじゃないのに・・・」


 少し申し訳なさそうにクレアはリアナにそういったが、リアナは気にもしていない様子で


「・・・自分の担当のチームを守ろうと思うなんて当然よ。それにこの1週間いてこのチームが好きになってしまったの。昔はアリスとクレアだけのこのチームだったけどもう今は違う。ハル、ミーシャ・・・この子達二人も加わった。だから尚更私はこのチームを残していきたい。このチームを見ていきたいの」


「リアナ・・・」


「・・・さて行きましょうか!」


「うん!みんな行くよ!!」


 クレアの合図でハルはダンジョンボスエリアの扉を開く。そして、開いた先にいるはずのミノタウロスに向かうために走り出した。










 しかし



「・・・え?」


 ハルは走り出した足を止めた。なぜならそこには、


「なにあれ・・・・」


 手足をなくしたミノタウロスが首を掴まれ、ひとりの男によって持ち上げられていた。その男はミノタウロスの返り血なのか髪の毛が真っ赤に染まってしまっていたが、血がかかっていないところを見ると白髪であった。

 そして、手足をなくしたミノタウロスを見て不気味な笑みを浮かべていた。そして、ハルたちに気づいたのか白髪の男はハルたちの方見て言った。


「ハハハ・・・誰だお前ら?」


 まるで新しいおもちゃが来たかのように再び不気味に笑って。

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