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会長

 

「会長、連れてきましたよ」


「おお、来たか。こっちに連れてきなさい」


 会長室の扉を開いてリアナが呼ぶと部屋の中から声が聞こえてきた。そこにいたのは、


「子ども?」


 そこにはキツネ耳をした金髪の子どもが会長と書かれた札のついている机の椅子に座っていた。にやにやとこちらを見ている。しかし、その周りには会長と呼べるような人は一人もいなかった。


「馬鹿者!」


「え?」


 いきなりリアナに怒鳴られたハルは何が起きたかわからなかった。そして後ろではなぜかアリスとクレア、ミーシャまでもが淡淡しているではないか。


「本当に何も知らぬのだな!目の前にいるこのお方こそが」


「よいよい、リアナ」


「しかし!」


「あははははは!本当に面白いなあ!!」


 キツネ耳の少女は笑ってこちらを向いてきた。そして次にこう言った。


「よく聞け若造。私の名はフォッカ・アリアーデ。チーム監査委員会会長だ」


「え・・・・」


 その言葉を聞いて唖然とするしかなかったハルは固まってしまった。あちゃーとしているクレア。なぜかさすがって顔をしているアリス、焦りまくっているミーシャ。そして次にハルから出た言葉は


「まじかよ!!!!!!」


「まじだ」


 それしかなかった。


「しかし、お前さんが噂の『オールゼロ』か。アーサーから話は聞いているぞ」


 まだ固まっているハルにフォッカはニコニコしながらそう言った。その表情からは怒っているのか本当に笑っているのか定かではなかった。しかし、そんな考えは本当に杞憂のようで面白がっていることがよくわかった。フォッカはハルの方に寄ってきてこう言った。


「ふむふむ、確かに普通に見れば顔は中の上。結構鍛えているな」


「分かるんですか?」


「急にかしこまらなくともよい。それにこの格好はわざとだからな」


「え?」


「アーサーが言っていたのだ。ハル・クラリスは・・・」


真剣な顔でフォッカが言おうとしているのをみてハルたちは黙って聞こうとしていた。誰もがフォッカに注目するとフォッカは次のように言った。


「・・・・小さい子大好きなんだろう!」


「違うわ!!!というかその言い方やめて?!」


何をいうのかと思うとそんなとんでもないことを言ってきた。まず、ハルは今度会ったらなんて言おうか考えていた。というかどこ情報だそれ。


「そうよ、ハルがロ・・・じゃないわ。小さい子好きなわけないじゃない」


「アリス今何を言いかけたの?」


不吉な言葉が聞こえてきたので一瞬聞き返してしまったが良かったアリスはハルの事を普通だと


「ハル君はお姉さん属性」


「アリス?!!」


そんなことなかった。というか事態が悪化した。


「ハルは私のような少し大人びたお姉さんにテンションが上がるの」


「何言ってんですか?!」


急に語りだしたアリスはフォッカに向かってとんでもないことを言っていた。しかし、二人だけでは止まらない。


「そうです!フォッカ様、アリス様違いますよ!主様は主従関係が大好きなのです!」


「ミーシャも何言ってんの!?!というかさっきまであんなにおびえていなかったっけ?!」


ハルの趣味がどんどんねつ造されていく。助けを求めようとクレアを見たが


「ハル君・・・幼女趣味にお姉さん属性・・・主従関係なんて・・・・・・・ギリお姉さん主従関係なら・・・・・・・・いや、やっぱりあとで説教ね」


なぜかハルの説教執行が行われることが決定していた。


「リアナさん!この人たちどうにかしてくださ・・・」


ハルの叫びは、まあ、


「ハル・タラリス・・・あなたそんな性癖が・・・・!破廉恥なーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!」


まあ、無理だったよね。

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