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クエスト

 

「本当にありえないですね」


 そうやって呆れて言ったリアナはステータスカードをハルたちに返した。


「ちなみにこれでもう私たちは問題ないんだよね?」


「それが・・・・そういうわけにもいかなくなったのよ」


「え?」


 クレアの質問に困ったようにリアナは答えた。


「実は今回のステータスの確認は私がやっていいって言われたんだけど、それはともかくとして会長があなたたちに会いたいって言ってるの」


「「え?!」」


 アリスとクレアはリアナの言葉を聞いてあからさまに焦っている。そんな二人を見てハルも戸惑っていた。


「会長って誰ですか?」


「チーム監査委員会創設者にして現在の最高責任者。それが会長よ」


「『英雄』と並ぶくらい強くて現在のトップクラスの1人」


「そんな人がなんで」


「あー理由なんだが・・・」


 ほほをかきながらリアナは次のように言った。


「面白そうだから・・・だそうだ」


「「・・・・・」」


 その一言を聞いてハルたちは思った。


(『英雄』とイシュ並みにめんどくせー!!!!)


「ちなみに拒否権は・・・?」


「・・・断ったらチームを解体すると言ってた」


「むちゃくちゃね・・・」


「では行きましょうか」


 その言葉についていくしかなかったハルたちだった。







「さてここがチーム監査委員会本部よ」


 そう言われて案内されたのは明らかに規格外にでかい建物であった。中に入るとそこには数々のダンジョン攻略者がいて受付の人と話している。


「ここはみたとおり受付。基本的にはステータスカードの確認とダンジョンでのクエストの申し込みをそこでしているの」


「クエスト?」


 聞き覚えのない言葉にハルは思わず聞き返してしまった。その様子を見たリアナは、アリスを見ながら言った。


「あなたたちクエストすら教えていないの?」


「「・・・・」」


 不機嫌そうに見られたアリスとクレアは目をそらした。そんな顔をした二人に呆れそうになっていたがため息をつきながらも話し始めた。


「クエストって言うのは各階層にでてくるモンスター討伐やアイテムを回収してほしい依頼者がここに依頼してくる。そして、その依頼をこなすと依頼者から報酬をもらえるのそれによっていろいろなランクの依頼が受けられるようになるの。ランクはE、D、C、B、A、S、SS、SSSの8つに分かれている」


「へー・・・・ちなみにアリスたちはランクいくつまで受けられるの?」


「驚き・・・あまりショックを受けていないようなのね」


 簡単に気にせず質問をし続けたハルに意外そうにリアナは言った。


「今更驚いても仕方がないですし、それに僕はみんなを信じていますから」


「・・・いい子ね・・・それなのにあなたたちは」


「「あたあ!!!」」


 リアナは振り返っていきなり二人をチョップしてこう言った。


「こんなにいい子に色々と黙ったとうえに色々教えてないなんて・・・これからちゃんと教えてあげなさい!!」


「「はあーい・・・・」」


 このやり取りを見ていたハルとミーシャはそこ少し不思議な気分になっていた。この二人がこんなに怒られているのは初めて見るし、素直にリアナの言うことを聞いていたからだ。


「で、さっきのランクなんだけど、クレアはたしかC、アリスはSだったわよね」


「うん・・・私はあの英雄のもとで助けたお礼ってことで色々とやらされていたから」


「で、私はミノタウロスの一件の後全然クエストいってなかったからね・・・」


 アリスとクレアはこっちを見てそう言った。


「ちなみにミーシャは?」


「・・・私は基本的には裏方でしたから監査委員会にはいってなかったのでランクはないです」


 昔の事を思い出して少し暗くなってしまったミーシャだったがすぐにいつもの調子に戻っていった。


「まあ・・・あなたたち二人もすぐにBくらいにはなるわ。だってキングゴブリンの一件もあるし。それに有名になってきているからね」


リアナはそう言うとあたりを見回していた。通り過ぎるごとに色々な人がハルたちを見ていたからだ。それもそのはず。無名だったにもかかわらずここまで有名になっているチームがいきなり監査委員会に来たのだから。


「さてついたわよ。ここが会長のお部屋よ」


そしてついに会長に出会うまであと少しとなった。

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