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条件

 

「あー楽しかった!」


「おかげでこっちは説教タイムが確定しました」


 さっきの騒動がひと段落して席に着いたハルはため息をつきながら、そう言った。さっきまで騒いでいたアリスとミーシャは満足げになっていて、クレアは笑顔だが怒りますよオーラが半端ない。


「さて」


 そう言うとフォッカは会長席の椅子に座った。その姿だけでは全くもって普通の少女にしか見えない。だが


「本題に行こうか」


「!!」


 一瞬でその考えを覆すように雰囲気が変わっていった。


「さて君らは自分たちが一体に何をやってしまったかは分かるよね」


「ステータスカードの隠ぺい?」


「まあ、それもあるけどね。それよりも君たちの異常な戦績だよ」


「ああ、リアナさんが言っていたことですね」


「そういうこと。特に問題なのは君たちがその異常な状態をつくり出しているのが5階層まででということだ」


 今回の問題は下階層で起きたということであった。特に『オールゼロ』と呼ばれるものがあんなあっさりと倒していくものなのだから初心者やダンジョン攻略者の中でダンジョンを甘く見るようになってしまったものが増えてしまったらしい。


「おかげで今各チームで問題が起きてるってわけだよ。だから」


「私たちのチームを解体しようとするってこと?」


「そう言うことになるね」


「どうにかならないんですか!」


 そう必死に言ったのはクレアであった。やっと軌道に乗ってきたこのチームを壊したくはなかったのだ。そして、フォッカは腕を組みながらこう言った。


「条件がある」


「条件??」


「うん。もちろんこのまま無理やりに解散は私もやりたくはない。しかし、それでは、他のチームに示しがつかないのだ」


「・・・・私たちは何をすればいいの?」


「ダンジョンクリア階層を驚異的にあげる必要がある。そのためにも・・・」


「もしかして・・・!」


アリスは心当たりがあるのか不安な顔をしていた。いや、他のみんなも分かっていた。その条件とは・・・


「10階層クリア・・・要するに10階層のダンジョンボス、ミノタウロスを倒せ」


「・・・!それは・・・」


クレアは不安な顔をしていた。それもそのはずだったのだ。ミノタウロスはあの忌々しい記憶をよみがえらせる。


「・・・今でなくてはだめなの」


「その通りだ」


「なぜ!?」


アリスもあの忌々しい記憶がよみがえったのか体が震えていた。そして、動揺を隠せていなかった。しかし、フォッカはその動揺に動じず続ける。


「今示しをつけていないとチーム監査委員会の統制力がなくなる。たかが4人のチームにあんな甘い態度をとるのかと。だからこそ今なのだよ」


そして、ハルたちを見つめフォッカは言った。


「決めるのは君たちだ」


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