猫耳アサシンといっしょに
「主様ー次はどこに行きましょうか!」
「待ってミーシャさん。そんなにあせらなくても・・・というか本来の目的地」
「いや焦ります!しかし、他のところを回って時間稼ぎをしたいとも思っております!」
「正直ですね!」
ハルとミーシャは商店街を歩いていた。なぜこんなことになっているかというとまず、ミーシャの武器が壊れてしまったのだ。元から長年愛用していたらしいのだが、この前のキングゴブリン戦で限界すれすれになっていた。そして、新しい武器を買いに行くためにイシュの店に行くはず・・・だったのだが、
「いつの間にか、ほぼミーシャさんのペースに・・・」
「ふふ、主様が私の術中にはまっていきます・・・そして・・・ふふ」
「なんか怖いんだが・・・」
ニヤニヤとし始めているミーシャをみて苦笑いをしながらもハルはミーシャの後についていった。
「最近は何かと邪魔されていましたので幸せです!」
「僕はそのたび生命の危機を感じていましたけどね・・・」
「えーだって主様を起こすのは私の役目ですよ?」
「だからといって毎日布団の中に潜り込まないでくださいよ!」
ミーシャはここ最近毎朝起こしにきたという口実で布団にもぐりこんでくるのだ。そして毎回アリスがそれをみて魔法を出す・・・とハルにとってはサバイバルのようなもので・・・
「しかし、クレアさんもあんなに怒らなくとも・・・」
「・・・それはなんというか・・・主様の鈍感・・・」
「鈍感って確かに毎朝布団の中に女の子連れ込んでいるように見えるけど・・・」
「そういうことでもないんですけどねー」
「??」
ため息を急につき始めたミーシャにハルは疑問符を浮かべるしかなかった。
「君たち何をしているんだい?」
そんな二人の前に目的地の主が現れた。




