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クレアの想い

 

「・・・ここは・・・!なんで私檻の中に・・・!」


 クレアが目を覚ますと、檻の中に入れられて手錠をさせられていた。


「よう、お目覚めかい?クレア・ローズ」


 クレアの周りには魔法使いや剣士など、色々な職業の男たちがいた。その肩には牙のようなロゴがついている。


(あのマーク・・・)


 クレアはそのマークを見て自分がどのような状況に陥っているか理解してきた。そして、その原因も分かってきていた。


「おいおい、もしかしてどうしてここにいるか理解していないのか?」


 一人の人間がにやにやとこっちを見てそう言った。しかし、クレアは意外と冷静であった。


(そっか。思い出してきた。後ろから3人組に襲われて、魔法で眠らされたんだ。でも、はあ・・・まさか私の元の身体と名前覚えている人がいるなんて・・・)


「あなたたちいったい何が目的なの?私はただのヒーラーよ」


 クレアは予想はついていたがあえて聞いて見た。もしかしたら違う件で捕まえられたと思ったからだった。しかし、後ろから3人組の人間と獣人が出てきてこう言った。


「キシシ!何をとぼけんだよキシシ!」


「そうだな、わざとらしいな本当に」


「クレア・ローズ。君が言わないのなら君の正体をばらしてもいいのだぞ」


「いったい何のこと?というかこんなことしてあなたたち大丈夫なの?」


 クレアは確信が得られるまではとぼけてみることにした。


「・・・しらばっくれる気か」


「キシシ!なら言ってやろうぜ。キシシ!」


「そうだな・・・まあ、化け物に何を言ったって無駄か」


「!!!!」


 クレアは狼系の獣人が言ったことにムカッときたと同時に確信に変わった。


「貴様は・・・」


「バヌ。あとは俺が言おうじゃないか」


 そう言って後ろから出てきたのはかなり大きな体をしているひげ面の大男だった。


「かしら!!!!!!!」


「おお、かしら、自ら!!!いいっすねー!!!」


 後ろから出てきたその男は、かしらと呼ばれていた。その男は背中に自分と同じくらいの大剣を背負っていた。その顔にクレアは見覚えがあった。


(ガレス・タイラント・・・たしか最初はいっていたチームで暴力沙汰を起こして除名されたって聞いてたけど・・・まさかこいつがバイスのリーダーなの・・・?)


 クレアは若干呆れてしまっていたがこっちに来たガレスが下種な笑みを浮かべていたので考えるのをやめてしまった。


「さああて、クレア・ローズ。お前がよくわかっているんだろ、自分が化け物だということを。そうお前は、




 人間と魔族のハーフなんだろ!!!!!!!!!!」


 そう叫んだガレスに周りにいたバイスのメンバーが騒ぎ立てた。


「いいっすねー!!!!そうお前は化け物なんだよ!人間と魔族のハーフなんてさー!!!!」


「そうそう!でもな、お前みたいな異端は高く売れるんだよ!!!さああ、どこに売ってほしい。アハハハハ!!!!!!!!!」


 この騒ぎの中クレアは下を向いて何も言わなかった。そして、ガレスは続ける。


「さあ、クレア・ローズ。ばれちゃったなああ。いったいどこに売られたい?ハーフ好きな金持ちか?それとも奴隷商か?」


 にやにやとガレスがそういうとクレアは顔をあげようとしていた。


「さあ、見せてくれよ!蔑まれているハーフの泣き顔をよおおお!」


ガレスがそう言った後クレアは顔をあげてこう言った。






















「ばっかじゃないの?」














「は・・・・?」


つまらなそうにそうクレアが言った瞬間笑い声が止まり、ガレスは唖然としていた。しかし、クレアは続ける。


「はああああ、まさかとは思ったけど本当にそこまでベタなんてねー」


「お前何を?!」


呆れ顔を続けるクレアにガレスは動揺を隠せていなかった。


「お前化け物と言われて何とも思わないのか!?」


「思うわよ。むかつくって方だけどね。あんたたちに何と言われようが構いやしないわよ」


「なんだと!!!!!」


「私はね、あの時決めたの。もうそんな風に言われても構わないって。アリスがあの力で助けてくれた。その事実は変わらないし、あの子は私をそんな目で見ない。それにちゃんと魔族の部分の私を見てくれる人だっている。それに私はもう変わるんだ」


クレアはまっすぐとガレスに向かってそう言う。


(まあ、アリスは焦って泣きそうになっているんだろうなー私がハル君に言うの渋ってた時もすごくあわててたし。あの子はあの力あんまりよくないと思っているし)


若干大好きな親友の事を心配してはいたが。クレアの冷静な対応にガレスは焦りながらも言葉を出す。


「じゃあ、あの剣士はどうなんだ?お前あいつには伝えてねえんだろ!!」


「・・・」


クレアは静かにそのことを考えていた。


(ハル君か・・・確かに彼にはいっていないけど・・・もう多分ばれてるだろうし・・・でも)


クレアはあのまだまだ心配な男の子がこの私をみてどう考えるか考えたが、


「心配ないと思う」


「何?」


「あの子は・・・全部受け入れてくれると思うの」


そう静かにクレアがいい、そして、一言こう言った。






「だってあの子は私とアリスが認めた優しくて強い男の子だもん」






「何を!」


ガレスが言い返そうとした瞬間。















ばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!

















入口の扉が吹き飛ばされた。そして、その陰から出てきたのは













「クレアさん!!!大丈夫ですか?」



クレアが信頼しているとっても優しくて強いハル・クラリスという男の子であった。


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