バイス戦開幕!
数分前・・・・
「さあて、昔話も終わったことだし、どうするのかな?」
アーサーは笑顔でそう言った。
「・・・何あなたが決めようとしてるのよ」
「・・・アリスちゃん?前々から思っていたんだけど俺に対する扱いなんかひどくないか?」
「あなたは前からむちゃくちゃだから」
少しげんなりとしているアーサーにアリスは淡々と言った。
「で、どうすんの?」
「そんなこと決まっている。クレアを助けに行く」
「もちろんです」
アリスとハルはすぐにそう言った。
「でも、どうするの?バイスの場所は知ってるのかな?」
「・・・それは」
アリスは困ったように言った。するとアーサーは
「じゃあ、俺が教えてやるよ」
「本当に!?」
「ただし条件がある」
「・・・何・・・」
アーサーの提案に一瞬喜んだアリスであったが、条件と聞いてアーサーに冷たい目を向けた。
「そんな顔するなよ。条件は2つある」
「2つ?」
「一つは今度俺たちチーム・英雄の王国と合同でダンジョンに入る」
「・・・もう1つは?」
一つ目の条件は前とさほど変わらなかったのでアリスはもう一つの条件が気になった。
「もう一つは
ハル君のステータスをバイスを潰したら見せてくれ」
「なっ!!そんなこと!」
できるわけがないと言いかけたアリスだったが、
「いいですよ」
横からハルが二つ返事で了承した。
「・・・いいの、ハル?」
すぐに答えたハルにアリスは心配そうに声をかけた。
「はい、どちらにせよ、この人には色々とばれそうなんで。で、こちらにも条件があります」
ハルがそういうとアーサーは呆気にとられていたが
「・・・あはっはっは!!!!ハル君、君はやっぱり面白そうだね、言ってごらん」
すぐにいつも通りの笑顔に戻り、ハルに聞いてきた。
「アーサーさんもバイスを潰すのを手伝ってください」
「・・・そんなことでいいのかい?」
「はい」
アーサーは試すように言ったがハルは動じないでそう言い切った。
「・・・いいだろう。交渉成立だ!」
そして、今。
「クレアさん!!!大丈夫ですか?」
バイスのアジトの扉を破ったハルがそう言ったのと同時にそこにクレアが檻の中に入れられていることに気づいた。
「アーサーさん。周りにいる何人かの相手してもらえますか?」
「いいけどガレスはどうすんの?」
「・・・僕がやります」
そう一言そう言ったハルにアーサーは少しびっくりしながらも
「勝算は?」
「・・・あります。それに」
「それに?」
「あいつは僕がやらないといけないと思うんです」
「いいね、そういうの。分かった、周りは任せろ」
アーサーは笑顔でそういった。しかし、その話を聞いていたバイスのメンバーは、
「あー今なんて言った!!!!かしらを倒す?勝てるわけねえだろ!」
「3人でいったい何ができるのかな」
騒いでいる声に関心がなくなってきたハルは前に進む。すると、前に見たことがある男たちが出てきた。
「おいおい、よく見たらお前『オールゼロ』じゃないか。できそこないに何ができるんだよ」
最初にハルたちの前に現れ、カイとアリカを勧誘していた男達であった。しかし、
「いいからどいてくれないか?」
「なら、どかしてみろよ、できそこない」
「・・・じゃあ、そうさせてもらう」
「!てめえやれるもんなら!!」
ザン!
男が最後まで言う前にハルはその男と他の周りのやつらの後ろにいた。そして、
「え・・・?な・・にを?」
男達は斬られたことも分からず倒れていった。その光景に動揺したバイスのメンバーが後ろに下がっていくと同時にハルは言った。
「さあ、次は誰ですか」
それが、戦いの始まりの合図だった。




