帰宅。そして
「あれ早かったね?やっぱりまだ戦闘できない感じだった?」
洗濯物をしていたクレアは帰ってきてぐったりしているハルといつも通りのアリスを見て言った。ぐったりなのはそれが原因ではないのだが。
「違うの」
「違うって?」
「それは、ハルから。ハル起きて」
「・・・はっ!ここは」
「チームだよ」
「ハル君!」
「はいっ!!!?」
さっきの速さで気を失っていたハルが起きた途端目の前にクレアが怒るような顔をしていた。というよりも怒っている。
「また、無茶したの?あれだけ無茶しないって言ったよね」
「あの・・・クレアさん?」
焦るハルに対してクレアが迫ってくる。いつもならここから説教タイムなのだが・・・
「あれほど「違うんですクレアさん」・・・何が違うの?」
急に真剣なったハルの顔を見て真剣な眼差しで返すクレア。
「実は・・・僕ステータスを見ようと思って」
「え・・・」
その言葉を聞いたクレアは呆気にとられてしまった。いったいハルの中で何が起こったのかが分からなかったからだ。朝はあんなに嫌がっていたステータスを見せてくれるとは思わなかった。
「それは・・・アリスが無茶を言ってそうなったの?」
「それもありますけど」
「ならやめた方がいい。アリス!あなたハル君がどれだけステータスを見せたくないか知ってるんでしょ」
「いいんです。クレアさん」
「でも・・・」
心配そうに見つめるクレアであったが、ハルはこぶしを握り締めて改めて言った。
「僕は前に進まないといけない。これからのため。信じてくれているアリスやクレアさんのためにも」
「ハル君・・・」
「だから、僕が前に進むためにも一緒にステータスを見てほしいんです」
ハルはクレアを見つめて真剣に言った。クレアはそのまなざしから本気だということが分かっていった。
「覚悟はある?」
「もちろん」
「・・・わかったわ」
「クレアさん!」
「ただし、一つだけ条件があるの」
「なんですか?」
「それは・・・これからは私もダンジョンに行く」
「「!!」」
条件として意外なものが出て、びっくりしたハルであったが、アリスはまたそれとは違う表情をしていた。
「クレア、それは」
「アリス止めないで」
「でも」
「・・・もう、私たちも変わらないといけないの。ハル君が来てからもう何日もたった。そして、この子は私たちの環境を変えようとしている。アリスも何かが変わると思ったんでしょ?だから連れてきた」
クレアの目にはアリスがしっかりと映っていた。真剣でまっすぐに。ハルはなぜこんなに悩んでいるのかが分からなかった。しかし、アリスたちにとってそれは重要な選択でもあることは分かった。アリスは戸惑いながらも
「本当にいいの?」
「・・・ハル君が立ち向かうなら私も頑張らなきゃ」
「・・・そうだね」
クレアが絶対に譲らないことが分かったアリスは少し笑ってそう言った。
「「ハル」君」
「はい!」
「「ステータスを見せて」」
二人の声には決意がこもっていた。さっきまでとは違う。だからこそハルは、
「わかりました」
一言そう言った。そして、ステータスカードを出した。そして、3人がハルのステータスを見て
「「「なにこれ」」」」
予想してたはずのものとずれたものを見ることになった。なぜなら、ハルのステータスには
名前:ハル・タラリス
種族:人間≪ヒューマン≫
職業:剣士
力 :17019
技術 :17019
生命力:17019
俊敏性:17019
魔力 :17019
スキル:剣を振れ
『オールゼロ』なんて呼ぶのがおかしいくらいであった。




