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戦闘・第一階層

「ついた」


「・・・久々だな、ここも」


 ハルとアリスはダンジョンの入口まで来ていた。アリスはいつもの黒いローブに黒いマント左腰には、剣、右には杖というなかなか魔法使いとは違う近接戦闘向きに装備がされている。いわゆる魔法剣士というものらしい。基本的には自分に詠唱ステータスをあげて自分で接近戦に持ち込むらしい。その他基本的には即座に出せる魔法を中心に扱う。


「ハル、その装備で大丈夫?」


「いや、この装備を貸してくれるだけで十分ですよ」


 一方、ハルの装備の方はプロテクターと左には剣と簡単な装備であった。安らぎの宿木には男用の装備はあまりなく、安い装備しかなかったのだ。剣も買うことはハルが気を使って買わなかったのだ。


「それ安物・・・」


「僕全然稼いでないですし、食費も全部お二人に任せぱっなしですし」


「・・・怖くないの?」


 心配そうに聞くアリスだが、ハルは


「・・・大丈夫ですよ。前はやけになってたのもあってほとんど記憶ないです」


「・・・クレアが聞いたら怒るよ」


「ですよね・・・」


 クレアはあまりにもハルがむちゃしようとすると説教が始まる。まあ、アリスが家事をやった時ほどではないのだが。


「じゃあ、いこうか」


「はい!」












≪第1階層≫


 ダンジョンの中は薄暗い。その中に潜むモンスターは攻略者にとって恐怖になりえるのだ。しかし、基本的には戦いやすいモンスターが多いのも事実である。その中でも戦いやすいのが・・・


「あれなら大丈夫?」

「・・・ゴブリン」


(あの時とは何も考えていなかったけど、1匹倒すだけであんなに苦労したんだよな・・・)


 この前の戦いとは呼べないほどのゴブリンとの初戦を思い出し、手が震えるハル。しかし、


「大丈夫」


 そんな表情を読み取ったアリスはハルの手を握ってそう言った。


「今回は私は後衛に専念する。ハルは、自分のために戦って」


「・・・はい!」


 ハルは剣を持ちゴブリンの前に立った。


「いくよ。エンチャント[戦姫の加護]」


 アリスの杖が光ってからハルの体の周りにはうっすらと光の膜ができていた。ハルはその光に包まれると不思議な感覚に襲われていた。


「エンチャント[戦姫の加護]は2分間ステータスを上昇させる。その上昇度は個人差はあるけどゴブリンはだいぶ楽になると思う」


「・・・」


「ハル?」


 不思議な感覚になっているハルは









「・・・いってきます」










 駆け抜けた。







「!」


 アリスは一瞬ハルがどこに行ったのか分からなかった。しかし、直後ゴブリンの目の前にハルが剣を持って一振り。ゴブリンの頭がきれいに切れていく。それに気づいたゴブリンが次々と湧いてきた。


(まずい・・・この数をハル一人じゃ・・・)


 しかし、そんなことをよそにハルはゴブリンに突っ込んでいった。


「ハル・・・!」


 進んでいくハルを心配したアリスは攻撃魔法に移ろうとしたが






 ザン!!!!







 数匹のゴブリンが斬れていた。





 後ろからくるゴブリンにもすぐに対応し振り向く。そして、斬る。



 次々に斬れていくゴブリンをアリスは唖然として見ていた。アリスはそれと同時に違和感を覚えていった。


(本当にあれがステータス全部0の動きなの?)


 そう、ハルの動きは普通のステータス、それ以上の動きをしていた。むしろ速いくらいなのだ。あの姿をみたら誰もがベテランの剣士と思ってもおかしくないくらいなのだ。剣はなまくら、あんなので1撃でゴブリンをあんなにばさばさ斬れるなんておかしい。


(いくら[戦姫の加護]でステータスが上がってるとしてもこれはおかしい・・・日頃の手伝い?そんなことでならクレアはもっと強くなっているそれに・・・斬っていくごとに速くなっている)


 斬って斬って進んでいくごとに速くなっていく。まさにその姿は達人レベルほどに・・・それはともかくアリスの頭の中は、


(しかし、あんな姿・・・・かっこいいなー)


 恋愛脳まっしぐらであった。


(最初は頼りなさそうなのにだんだんキラキラした顔になるし料理もそこそこうまい・・・その上こんな姿見せつけられたら・・・)


 そんなことを悶々と考えていたアリスであったが、そうこうしているうちに


「アリスさん?」


 一通り倒し終わってこちらを見ているハルは不思議そうな顔をしていた。


「・・・なんでもない」


 その声を聞いたアリスはさっきのにやにや顔をいつもの状態に戻した。


「次の階層いってみようか?」


「でも、いいですか?クレアさんに怒られるんじゃ?」


「きつそうなら私も戦闘に加わる。それとハル?」


「はい」


 アリスはまっすぐとこう言った。


「ステータス見せてもらっていいかな?」



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