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【三章後日談連載中】「嫌なら嫌と言いなさい」~公爵令嬢に転生した三十路素人童貞、紳士の心得で百合ハーレム築いたら優越的地位の濫用で訴えられる~  作者: 無屁吉
【外伝】巨乳糸目修道女の覗き見日記(えちちが見たいです!)

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第2話「――あの二人、もうヤってると思う?」

 ■


 昼の鐘が鳴り、午前の作業を終えた者たちが続々と食堂に集まってきた。

 煮炊きの臭いが鼻を刺し、空腹を刺激する。

 アリサは薬草婆に捕まって出遅れてしまい、ヴィオラと離れてしまった。


 ――お話でもしながら、ご飯と思ったのだけれど。とっておきの()()もあったのに。


 昨日目撃したシスター・セレンとナンシーの()()の様子。口の固そうなヴィオラになら話せるだろう、なんて目論見もあった。

 キョロキョロと食堂を見渡し、ヴィオラを探す。


「あっ」


 と、ヴィオラの金糸が目に入る。修道院生活でも艷やかさを保っているそれは、良い目印だった。

 アリサは声をかけようとし、止める。

 ヴィオラはまるで尻尾を振る子犬のように、シスター・エルザにまとわりついていた。エルザはどこか鬱陶しそうな表情をしながらも、追い払うことはしない。

 いつだかヴィオラが言っていた言葉を思い出す。


「エルザ先輩は()()()()ですのよ」


 惚気のようにうっとりとしながら呟かれた言葉に、この二人出来てるんだなーと察しつつ、


「普段はツンツンしてるけど、ふとした瞬間にデレっとしてくれる、素直になれない方のことですわ」


 なるほど、あれがヴィオラが言っていた「ツンツン」なのか、と納得する。

 アリサは二人から少し離れた席に陣取り、様子を観察することにした。


 ――格好の()()のニオイがした。

 

 ヴィオラは人目をはばかることなく、エルザにべったりとくっつき、エルザから「場所を選びなさい」と叱られている。

 しゅんとしたヴィオラに、エルザは「しまった」というような顔をして、自分の皿から一匙すくってヴィオラの口に運ぶ。それだけでヴィオラは満面で笑み、差し出されたスプーンをくわえた。


「美味しいですわ」

「いつもと同じ、豆の煮物じゃない」

「エルザ先輩に食べさせてもらえたから、何倍も――です」


 はいはい、と聞き流すエルザに、ヴィオラが自分の皿から同じように一匙差し出す。

 エルザは「げ」と眉根を寄せながらも、諦めたように口を開いた。


「美味しいですか?」

「……美味しいわよ」


 人目も憚らずイチャイチャする二人を、アリサはウンウン頷きながら眺める。


修道院ここだと女同士とかよくあるけど、あそこまであからさまなのは珍しいわね」


 と、アリサの隣に一人の修道女が座る。


「あら、シスター・ハラ」

「シスター・アリサ、相変わらず()()()()()好きなのね」

「数少ない楽しみなのよ」


 シスター・ハラはアリサと同時期に修道院へやってきた。出会った当初は高圧的な態度が鼻についたのを覚えている。


「……あのシスター・エルザがあんなふうになるなんてね」

「ああ、シスター・ハラは子爵令嬢だったっけ? そんな貴女でも、彼女にだいぶ泣かされてたわよね」

「やめて、思い出したくもないわ。結局ここで暮らしていくには必要だったとも、今は理解できるけど」


 苦々しく唇を噛み、頭を振るハラにアリサはクスリと笑う。


「ところで」


 と、視線を二人に向けたままのハラが、妙に真剣な顔をしてアリサに問う。


「――あの二人、もうヤってると思う?」


 ハラは、アリサの()()()でもあった。


 ■


 ランプの明かりを頼りに、今日の出来事を日記に書く。

 ヴィオラとエルザのやり取りは、大型犬にじゃれつかれて困っている飼い主をみているかのようで、見ていて和んだ。


「――あの二人、もうヤってると思う?」


 ハラのその問いに、アリサは「まさか」と答えていた。

 ヴィオラはあの通り生真面目にも程がある性格だし、エルザは言うまでもない堅物だ。


「それはいくらなんでも早すぎでしょ」


 独り言が、一人部屋の壁に吸い込まれて消えた。

 試しに生まれたままの姿の二人を思い浮かべようとし、それさえも上手くいかずにやめる。


「しかし、『貴族潰し』のシスター・エルザをああも骨抜きにするなんてねえ」


 実家の商会にいる番頭ですら、あそこまで苛烈な指導はしない。

 それを涼しい顔で受け止め続けたヴィオラだからこそ、エルザの心を射止めたのだろうか。


「あ、そうだ」


 と、文机の引き出しから便箋を取り出す。

 番頭で、先延ばしにしていた手紙のことを思い出した。

 最近少し羽振りが良くなったらしく、父から送られてきた便箋は、貴族が使うような上等なものになっていた。

 アリサは羽根ペンを一度インク壺に沈め、手を走らせる。

 定型文のような書き出しを終え、アリサは口に出しながら、文章を書き連ねていく。


「お友達のヴィオラさんは、すっかり先輩のシスターと仲良く――」


 アリサが床についたのは、それからしばらくしてのことだった。


お読みいただきありがとうございます。

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拝読させていただきました。 百合エロの極致ここに極まれりって感じの欲望むき出しで最高でした。 ただプレイが単調かな…。もっとバリエーション欲しいなって感じはしました。 なんだろう、プレイにも個性があ…
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