大海賊ドレイクのその後
アサマ子爵の話が再び飛んだ。
ドンオール「あの海賊なら、テスラン王国で処刑されておる」
にっこりアサマ子爵は我が意を得たと笑みを深めた。
キイチ「流石は、三国を股にかけた大海賊ですわ、壮絶な最後でしたんやろな~」
ドンオール「そう聞いておる」
大海賊ドレイクが処刑されて二年が立つのか、二国との話し合いで、上手く立ち回り国庫も潤った物よ。
キイチ「そうですな~、僕も公爵様も。船を手に入れて交易してますしね」
その通りだ。我が公爵家が・・・・。
ん?、今おかしなことを小僧は言った。
確かに小僧は船を七隻持っておるが、それはプランダー伯爵家に貸し出され二度程。確かに交易したが、
それ以上はせずに商人に貸し出しておった筈だ。
キイチはニヤリとほくそ笑む。
思わずアッと声を上げそうになっていた。
キイチ「僕は商人です~。この国以外にも伝がありまして、テスラン王国、ルーゼ公国にも僕の商会があります~。そうやな~大商会とか呼ばれてますね~」
ニヤリと獰猛な牙を剥いていた。
ドンオールは、どっと背に冷たい汗が流れた。
キイチ「ほんま公爵様のようなお人とは、これからも仲良うしてきたいですわ」
軽い話をしていると。
家令さんが、シドさん連れて戻ってきた。
改めて、ポートレから月に二度の定期便の運行の契約を結びました。
これからもよろしくお願いいたします~。
§§§×§§§
ドンオール公爵
家令「閣下にしては、珍しく譲歩しておられましたな~、あの青年を気に入られましたか?」
アサマ子爵が帰り、実務を終わらせ一息入れた所で、お茶が運ばれて来た。
ドンオール公爵「あれは、小僧の方が上手であったから、ワシが譲歩したのじゃ」
ピクリ、家令が不可思議な物を見たと顔に出ておるぞ。
ドンオール公爵「まだ内密にせよ。あの小僧の頭はどうなっておるのか、ワシにすら分からん、しかし既に小僧はテスラン王国、ルーゼ公国に商会を持っておる。この意味が理解できるか?」
地図で見るとポートレの港街は、王都から川を下り近い立地である。
それを大陸に広げると。港町としては、僻地に存在していた。しかしこれより南はバハヌスの小さな港しかなく。大陸を分断するように黄昏の森含め、危険なモンスターの生息地とたなるため。
わざわざ開拓してまでとは思わないのだ。
それを南ではなく北西に位置するテスラン王国。隣の大陸にあるルーゼ公国から見ると。海賊島は、補給地として絶妙な位置に存在していた。
しかしアーペル王国領であるし、三年前まで海賊島であった。
ドンオール公爵から、簡易な地図で示され、家令の顔から血の気が引いていた。
家令「良い判断でした閣下!」
ドンオール公爵「まったく厄介な小僧だが、ワシにも利益のある話よ、馬鹿な雀どもよな~」
アサマ子爵には他にも狙いがあるようだ。
家令「そう言えば、子爵様が、後程公爵閣下にぜひお渡し下さいと、新しい領地の産物であると申されて、お土産がございます」
どんなに「・・・・そうか、あの・・・!。直ぐに持って参れ!。鑑定師もだ急げ」
家令が出るのを見送り、ドンオール公爵は、わざわざヒントを残した意味を理解している。
ドンオール公爵「場合によっては、大きく膿が出されるな・・・」
これは上手く立ち回れば、多大な利益になるとのキイチからのメッセージであった。
§§§×§§§
今頃、ドンオール公爵閣下も気付いてる頃やろ~。
上手くすれば、邪魔な宮廷雀どものポロポロ首が落ちます~。
ほんまアホばかりやで、せめてドンオール公爵閣下か、あの女侯爵様くらいは、頭も使わなアカンで、
僕は大阪生まれの日本人や、異世界転生しようが、現役高校生の知識を舐めたらアカンで、
まず学校で日本地図、県を覚えるんは僕も苦手やったわ~。ずっと神奈川県を横浜県やと思い込んでてしの~。
僕も知らんで恥ずい思いしたから分かる。地図の大切さやな~。
僕はのんびり攻めてくる国に対して、備えとくだけやで、
それにアーペル王国かれ手に入れた船は八隻やが、七隻は商人に貸しとるんで、貸し料をもろうてます~。
残り一隻は特別金を掛けて内装にも拘りましたが、雀どものせいで乗れませんでした。
そこで、70人の元第五騎士団の雑兵を鍛えて、船乗りにしたったわ、
その他商人も育てて、商会の資金も出してた。結構な出費もどうやらあの三人が上手く回してくれてたようやな~。
キイチ「僕は、帰ってきた~!?」
あっ、テンション上がってやってもうたで、
キルト「ち~ち~、きた~!?だちて」
ベストリアーネ「あらあら。パパは面白いね~」
キルト「ね~♪」
ハーマン「・・・・・・」
キイチ「ほな、久しぶりのバハヌスやで、ミィシャどないや?」
ミィシャ「・・・・・、不思議な気持ちです」
大人になってきたミィシャにとって数年振りの帰郷である。




