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第19話 レジェンドカード

第20弾ファンタジーリカージョンのテーマは「おとぎ話」カードのモチーフは物語に出てくるキャラクターやシーンをカード化している。その中でも目玉のレジェンドカード3種類が赤ずきん、ピーターパンそしてこのかぐやである。ちなみにユニークカードはまた別にある。


すべてのパック開封を終えると魔法陣は消え、すべてのカードはステータス画面へと吸い込まれた。


「なんか凄かったですね。」


「これから嫌ってほど見ると思うよ。少なくとも俺はね。」


とはいうもののホッと息をついた。ひと仕事終えたような充実感を感じながら、カード一覧を押し、手に入れたカードを確認する。50枚のうち集まったカードの種類は26種だった。

つまり「被り」もあるらしい。そしてその横に新たなコマンドが追加されていることに気付いた。


「『デッキ編成』?…おいおいマジか!?」


その時、頭に痛みが走った。この痛みには身に覚えがある。


「ハルトさん?大丈夫ですか?疲れたんでは?」


「いや、大丈夫だ。そんなことより…」


俺の頭の中に新たな情報が追加されていた。

スペルカードのデッキの上限である3枚は自分で集めないといけないということ。そしてそれ以上は排出されなくなる。そして【デッキ編成】について。

これはもうそのままだった。

俺が使うことができるカードはあらかじめ決めておいた40枚。つまりデッキ編成で登録したカードだけだということ。そして編成しておけるデッキは8個までであり、そのうち選んだデッキのカードを使うことができるという仕様であった。


「本当にマギクロに出てくる魔導師みたいだな。でもそっちの方がありがたいかもしれない。」


「ど、どういうことですか?」


俺の頭痛を心配してか気遣うような顔でアレアは質問を投げかける。


「頭の方はもう大丈夫だ。そうだな…。使えるカードが多いほうが選択肢は増える。でも咄嗟の場面なら逆に選択肢が多すぎると迷っちゃうからな。俺はただの高校生だからな。限られた選択肢の中から最善を選ぶくらいのほうがいいんだよ。」


「そういうもんなんですか?」


「そういうもんなんです。」


それにデッキも8個作っておけるのであればある程度は準備もできそうだ。ただ、だからこそ重要になるのがカードの数と種類になるわけだが…。


「やっぱり、使ってみないとわからないか。」


手に入れたカードの効果が書き変わることがないということは一度はこの世界で使わないといけないということらしい。

この仕様だけは変わってもらわないと困るな。と思いながら頭を掻く。

なんとなく予想がつくものもあるがほとんどはどんな効果になるか分からないものである。


そして…問題はこのレジェンドカードだ。


【月の咎人 かぐや】は満月を背にした黒髪ロングの流し目の美人なイラストは人気投票でもトップ5に入るほど人気でイベントではコスプレをする人も多くファンアートも多く描かれている。

だが、その強さはというと評価が分かれる。


「刺されば強い」


その一点に限る。出てすぐに戦況を変えるような効果がない代わりに場に居座り続けることで本領発揮するタイプのカード。つまりそれだけこのカードを守らなければならない。このカード自身にも自衛効果はあるが相手は厄介なこのカードを最優先で破壊してくる。そこをどう乗り切るかそれとも利用するのかがプレイヤーの力量になってくるのだが…。


「このカードがどんな効果になるのか…」


かぐやのカードを見つめ、自問する。


「このカードってさっきすごい光ってたカードですよね。それにしても本当に綺麗な方ですね。早く使うところ見てみたいですね!」


「そうだな。よし。使ってみるか。」


「え?」


驚くアレアをよそにかぐやをデッキに組み込みステータス画面を閉じる。

グアネやエイ達との実践のおかげで特別集中しなくても軽くイメージするだけでカードを選べるようになっていた。


「心配すんなよ。効果を確認したらすぐに戻せばいいんだから。じゃあいくぜ。」


お試しとはいえレジェンドカードを使うせいか少し緊張する。


「サモン!【月の咎人、かぐや】!」


部屋の中が急に静まり返り、明かりが消え、小さな白い光りが現れた。そしてその光が広がり魔法陣へと変化。その魔法陣の中から一人の少女が現れた。

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