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第9話 プールあるんだって!

「あ」

ホテルに着いて葵と部屋で荷物を色々整理していた時一つの布が目に入った

「どうしたの?百合って……あー」

葵がそれを持ち上げる

三角形をつなげたような普通の服じゃありえない布量のそれを

「百合、結構攻めた水着にしたわよね」

「うるさい!!」

言い返しながらも顔が熱くてたまらない

そう、水着

このホテル、温水のナイトプールとか言う漫画でもギリ聞かなそうな物がついていてみんなで夜に入ろうっと柚葉から提案され持ってきた

「これ、選んだ時大変だったわね」

「……っ//」

視線を逸らす、あれはほんとに大変だった

精神的に死にそうな思いをした



そう、私元々水着を持ってなかったので皆に選んでもらったのだが




―――数日前―――




コンコンっと家の扉がノックされた

「宅配かしら?」

その日はすみれといっしょに私の家でゲームしていた

「わかんない、お母さんのかな、ちょっと出てくる」

バタバタと二階から玄関に降りていき玄関の扉を開ける

「はーい―――え?」

扉の向こうには見慣れた二人の人影

「こんにちは、百合」

「こんちゃーっす百合さん」

すっごい大きなカバンを持った柚葉と少し申し訳なさそうにしている葵

絶望的に嫌な予感がする




「それで、どうしたの?」

「あ、すみれさん二人きりの時間を邪魔されたから怒ってる」

後ろを見るとすみれはすっごい眼光で柚葉を睨んでいた

「あぁそうよ、だから帰ってくれるかしら」

「そう言わずにー、絶対にすみれさんが気に入るもの持ってきたので」

柚葉がすみれの耳元に近づきコソコソと何かを耳打ちする

すみれのみえない猫の耳がぴょんと立った気がするのは気のせいだろうか

「それは、良いわね」

「そうでしょうー!!てことで早速」

ばっと柚葉がこちらを向く

非常に嫌な笑顔をして

「ねぇ、百合さんー水着持ってないわよね」

「えぇまぁ」

水着?まぁいま冬だし、海とかプールとか最近行ってないし

「じゃあ決めようね」

「え、決めようね?」

そう言いながら柚葉はゆっくりゆっくり近づいてくる

「え、なに?なんか怖いんだけど」

無視して近づいてくる

「柚葉?どうしたの?」

「百合って相当スタイル良いわよね」

そのまま柚葉の手が私に触って―――




―――



「あれは大変だった」

「そうでしょうね、合計何個ぐらい来たのよ?」

あのあと、ずっと水着を着る、着せ替え人形状態にされて大変だった

何度も何度もあんな露出の多いものをきて恥ずかしさで死ぬかと思った

「十五ら辺から数えてない」

「まぁ災難だった感じだけど、結局すみれのにしたんだっけ?」

「うん……//」

そう、あんだけいっぱい着たのに結局すみれのにした

まぁわかりやすいってのはそうなのだが

「だって、柚葉が出した水着、めっちゃ露出多かったんだもん」

「あぁ、まあ確かに」

「それより、葵はどんなのにしたの?」

「え、私めんどくさいから、学校で買ったやつよ」

「え、スク水?」

「えぇ」

私だったら無理

だってあれそこら辺の水着より体のライン目立つじゃん

「それより、早く行こ。柚葉が早く来いってうるさいから」

「そうだね、行こうか」

水着とタオルを持って部屋の外に出る

何もありませんように!!


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