第27話 仲直り?
レストランで皆で軽食を済ませて
「皆、どこいきたい?」
「私こういうところ苦手」
「そういえば葵は人だかり苦手なんだっけ?」
「そ」
葵はまだ少しそっけないというより、余裕がないのかな?
「柚葉はどこか行きたい?」
「私っすか?え、んー。あ、お化け屋敷とか」
「良いじゃん!行こうよ」
「百合乗り気なの...?」
「うん、私結構好きだよ?」
「そう」
すみれの顔がみるみる青くなっていくのを見て
少し可愛いと思ってしまう
「じゃあ、すみれは私と行こっか」
「いいわよ、私は良いから三人で入ってきて」
すみれは、どこか変なところを見ていて私を見てくれない
「待ってよ!!すみれ、私も無理なんだけれど!!」
「葵は行きますよー」
嫌がってすみれにくっつこうとする葵を柚葉が引っ張りお化け屋敷に運ばれてった
「本当にいいの?すみれ」
どこを見ているの
「えぇ、大丈夫だから。出口で待っているわね」
私を見てよ
「すみれ、ねぇ、無理してない?」
「無理?してないわよ」
「本当?」
「はぁ、そんな疑うなら」
すみれが一瞬こちらを見ておでこにキスをおとす
その一瞬でも目は合わなかった
ーーー
「ねぇ、さっきからさ、何用?」
私は三人がお化け屋敷に行ったのを確認したあとひとつ目的がある場所に歩いていった
「いや、なんでも」
そこにはクラスの女子が二人組で隠れていた
「じゃあ、なんでさっきから尾行して来てるの?」
そう数分前、ちょうど柚葉と百合と合流したところから何度かシャッター音が聞こえていて、お店に入るたびに同じお店に入ってくる二人が見えていた
「いや、その」
まぁ、なにをやっていたのかはわかりやすいが
「百合をネタにするのはやめてくれない?」
白化病、髪が白くなるからわかりやすいのだけれど可哀想やら、遊びに使ってくる連中もいるのはわかっていたけど
「じゃあ、なんですみれは百合さんと普通に一緒にいるの?」
さっきまでもごもご二人でなにか話していると思ったらそう聞かれた
「なんでって、なんで離れる必要があるの?」
「だって、いきなり忘れられてるかもなんだよ?」
「それはない」
「っ...」
いきなり忘れる、というのはネットの戯言
白化病は少しずつ思い出などの記憶がなくなるものなのだから、明日いきなり百合が私を忘れているなんて絶対にない
数個思い出を忘れてしまったのなら覚えている記憶を大事にすれば良い
それに
「いいわよ、もし忘れちゃったら」
「記憶をそこから全部私にすればいいのだから」
ーーー
「あ、すみれ」
お化け屋敷の出口からすごく明るい百合と、柚葉に抱きついている葵が出てくる
「おかえり百合」
「ごめんね、待っちゃった?」
「そこまで」
あいつらのことで出口についたのは今だし
「それより、楽しかった?」
「うん、でも」
モジモジした様子で百合が私の服の裾を掴む
「すみれがいないと寂しい」




