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第26話 仲良くね?葵お姉ちゃん

「あ、おい?」

柚葉が話をしようとした時、それがボソリと口から漏れた

「思い出した?柚葉」

「ちが、あ、ごめんなさい!百合さん。バスのこと」

「良かった、思い出したね」

柚葉は顔の表情をぼろぼろ変えながらこちらを見る

「ごめんなさい、本当に」

「良いの、柚葉だって優先したい人はいるもんね」

「でも、」

「いっかい、お店でよっか」

周りから変な視線で見られているのが痛い

「ごめんなさい」

そればっかり言う柚葉の手を引いて、お会計を済ましてお店を出た


ーーー


柚葉になんて、言えばいいの

確かに柚葉のあの言葉は言っちゃいけないもの、でも元はと言えば私のために言ったもの

それなら、私が悪い?

百合がこうなったのだって私が変に踏み込んでそれのせいですみれも、百合も傷ついて

それをどうにかするために柚葉は頑張って

全部、私が悪かったんだ

謝ろう、柚葉に

謝って許されるのかな

「ゆずは」

カフェから出てきた柚葉の顔は遊園地についた時

私があの言葉を言ってしまったあとの顔をしていた

思い出しちゃったんだ

「ねぇ、柚葉。その」

「ごめんなさい!」

謝ろうとしたら先に柚葉が私に頭を下げる

「なんで、柚葉。なんであんたが謝るの?」

「あんなことを葵の前で言っちゃって、それすらも忘れようとしててごめんなさい」

「お願い、顔をあげてよ。柚葉」

「そうよ、柚葉」

横からすみれが

「貴方が謝るのは百合にでしょ?」

「いいよ。さっき謝ってもらったし」

「え、百合。聞いてたのやっぱ」

「あ、んー、うん。ごめんなさい、私も黙ってて」

百合もあれを聞いちゃったんだ

やっぱり、私のせいで

「なんで、二人が謝ることになってるの」

「はいはい、謝ったんなら、一旦全部綺麗に流して昼ご飯行こ?」

「すみれ、空気読まなすぎ」

「前の雰囲気のほうが良いじゃん」

「それはそうだけど」

「そうっすね。できるだけかんばるっす」

「そうだよ、私が一番傷ついたんだからね」

「こら、百合も掘り返さない」

三人がいつものように喋りながら先を歩いてしまう

「まっーー」

手を伸ばしても届くかわかんない

「どうしたの?葵」

伸ばした手を百合が握る

「もー、葵。置いてくよ?」

いつもそうだ、結局言いたいことを言えずに終わる

あの時だって

『葵お姉ちゃん、おやすみなさい』

あの時だって言いたいことを行っていれば

「?」

百合が私の前で首を傾げる

「ねぇ、ひな。置いていかないで」

「ひな?まぁいいや。置いていかないよ。葵、だから行こうよ」

「えぇ、そうね。ごめんなさい、今行くわ」

私だけ

皆と反対の後ろに進んだようだった

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