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第22話 白が更に白く

少し遠くから葵を引っ張って百合が歩いてくる

その時柚葉が私の、服を少し引っ張る

「ねぇ、すみれさん」

「柚葉?どうしたの?」


「あの人、だれっすか?」


―――


少し遠くから百合が一人の女の子を引っ張ってくる

誰だろう?

同じ学校の人なのは制服を見てわかるけど

すみれに聞こうとして腕の部分の服を少し引っ張る

「ねぇ、すみれさん」

「柚葉、どうしたの?」


「あの人、だれっすか?」

その時、自分で言いながら胸を刺されたような痛みが走った

「なに、言ってるの、柚葉。冗談、だよね?」

「いや、冗談じゃないっすよ。百合さんの友達っすか?」

「柚葉、あんたもしかして」


「白化病なの?」


その言葉にドキッとする

何かの病気?

「…」

黙ることしか出来ない

「柚葉、バスのことも覚えてないの?」

「それは、しっかりは覚えてないっすけど、少しなら」

「どこを覚えてるの?」

「百合さんを傷つけたこと」

「それが、誰のために言ったのか忘れたの?」

「すいません」

本当に、覚えてない

『百合なんてどうでもいい、□が傷つくのなんて絶対やだ』

誰のために言ったのかは覚えてない

これは、本当に私が言ったの?

「はぁ、わかったわ。一旦先に、百合とカフェ行っててもらっていい?」

「わかりましたけど」


―――


「百合、先に柚葉とカフェ言ってて」

「分かったけど、大丈夫?顔色悪いよ、すみれ」

顔に出てたか

しょうがない、私が頑張らないと

「うん、大丈夫」

「じゃあ、先行ってよ。柚葉」

「そうっすね、友達は良いんですか?」

「友達?まぁ、良いや。行こいこー」

百合が柚葉を引っ張ってそのまま離れていった


「なにかあったの?すみれ」

「えぇ、」

どう言えば良い、わからない

どう言っても葵は傷つく

どうしよう

「言いたいことあるなら言いなさいよ」

「でも」

「私はそんな弱く見えるわけ?」

「いや、」

「じゃあ、言いなさいよ」

そうだ、葵は大丈夫

なんでかは説明できないけど、大丈夫

「柚葉がね、多分白化病なの」

「どこでそう思ったの?」

「葵のことを忘れてた」

葵は表情を変えずに、そのまま続ける

「...本当なの?」

「えぇ、流石にそんな冗談するとは思わないし」

「それは、そうね」

「白化日、とかは予測するしかないわよね」

「無理だと思う、髪は多分百合と違ってしっかり染めてる」

「じゃあ、どうするの」

「一旦百合にも説明する、それで、あとは私達が悲しまない以外出来ることはない」

「そうね」

百合はこれ以上悲しませたくない

全部、全部私が頑張れば良いんだ

誰の言葉にでも傷つけられないように

「すみれ、ねぇ、すみれってば」

悩みこんでいたらしく葵が肩を揺する

「私は結構大丈夫だからさ、全部抱え込まないでよ?」

「えぇ」

私、なんで


百合以外のの人にも気を使ってるんだろう

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