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第18話 人間

ホテルの入口のところで並んでいたクラスの皆に先生に先導されながら向かう

全員の視点が刺さるかと思ったが皆待機時間だったからかスマホを見ていたりしてそこまで見られない

私のこの白くなっていっている髪を

「あれ?百合ちゃん。髪染めたの?」

そこで、一人のクラスの女子の子が話しかけてくる

「あ、いや」

どう答えれば良いのだろう

わからない

「いいなー、先生に怒られなかったの?」

「ごめんね、沙雪。後で良い?」

私の手を握っていたすみれにそのまま列の後ろに向かって引っ張られる

「ばか、百合」

「なんで」

「良いから私の近くにいなさい」

「分かったよ…」

話しかけてきた女子の子がなんだろうと言う感じの顔をしてこちらを見ていたが

すぐに周りの子たちがその子の耳元で喋っている

その後に

その子は

困惑を孕んだ顔をして前を見た

「分かってないの?白化病は結構有名な病気なのよ」

「分かってるけど…」

白化病は高校生の中だと一つの大きな話題だ

基本的に皆知っている

「ねぇ、百合さんのあの髪――」

「なにあれ――」

「白化病?」

そういう声が少しずつ漏れ始める

皆が皆騒ぎにしないために小さな声で話す

「百合、大丈夫?」

「うん…」

その声は震えてしまった

こわい

皆、昨日まであんなに優しかったのに

「百合さん、大丈夫っすか?」

そこで、前の方にいた柚葉と葵が後ろに近づいてきた

「だい、じょうぶ」

「大丈夫では、なさそうね」

「すみれ、どうするつもりなの?」

「一旦どうしようもないわよ。これからバスでの移動だし。一人ずつバスの中で説明をしてこうと思ってるけど」

「だめっす、すみれさん。皆白化病は知ってます。逆効果です」

「お前らー、そろそろ。出発するぞ」

そこで、先生の声が響く

今日のバスは近くにすみれも葵も柚葉もいない

どうしよう

「バス、どうするの?百合」

「わかんない」

「私が先生に行って隣にしてもらってくる」

「ばか、これ以上騒動を大きくしようとするんじゃない」

「お前ら早く乗ってけ」

バスに乗ってないのはもう、私達だけ

「百合、どうするんだ?先生の隣になら移れるけど」

こわい

このまま誰も居ないところで皆にあの視線を向けられるのは

でも

この姿でいることを決めたんだから

頑張らないと

「大丈夫です、先生。ごめんなさいまた、待たせて」

「大丈夫なの?百合」

「うん、すみれも心配してくれてありがと、どうにかしてみる」

そう言いながら荷物を下に入れてくれてるバスの運転手さんに渡してバスの階段に足をかける


「私、頑張るから」


―――


乗り込んでバスが発車して少し経つ

私の隣は、さっき話しかけてくれた沙雪さん

どうしよう

「ねぇ、百合ちゃん。その髪どうしたの?」

先に砂雪さんが話しかけてくれた

よし、まだ嫌われてはない

「皆は白化病だって、言ってたけど、嘘、だよね?」

「ううん、本当、ごめんなさい。黙ってて」

「え、本当、なの?」

「うん」

嘘は言いたくない

それで傷つけたくない

「…」

紗雪さんはそれ以降黙って、スマホに集中してしまった

そこで、スマホの通知がなる

なんだろうと思うとすみれから連絡が来ていた

『百合!あんた、何話したの!?』

『なにって、紗雪さんに白化病か聞かれたから答えただけよ』

『百合ってエンスタ入れてなかったわよね』

『入れてないよ。メールだけ』

『良かった。じゃあ、絶対今は私と柚葉と葵のメール以外見ないで』

『なんで?』

『良いから、どうにかしてあげるから寝てて』

『わかった、けど』

どういう事?

エンスタで何かあったことは確かだけど何があったんだろう

まぁ、でもすみれに言われたように寝よ

そう思って寝ようとした時

「カシャッ」

カメラの音が後ろで聞こえた

ばっと後ろを見たけど、座席だけ

気のせい?


寝よ

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