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0059 解釈付き音楽

↓2023.12.29-01.06

   解釈付き音楽


 クラシック音楽は現代に近づくほど「解釈付き音楽」になっているようだと私は感じている。

 「解釈付き音楽」とは、こう解釈するのですよという詳細な説明を学んでからでないとその音楽を本当に演奏することも鑑賞することも出来ない、ということになっている音楽のことであり、私が命名した。

 例えば、ある音楽の一節を聴くときに、「これは蒸気機関車を表現している」という解釈を知っているのと知らないのとでは、その音楽に対する受け取り方は根本的に変わってしまうだろう。音楽に対する何らかの知識はその音楽に対する観念を固定させるという作用があると私は考えている。それは、その知識を知らずに音楽を聴くことでは達することが出来なかった理解をもたらすかもしれない。しかし、それは本当にその音楽自体がもたらしたものだと言えるのだろうか。その音楽の解釈を知っていればその通りに受け取ろうとする偏りが心の中に生まれて、感覚を研ぎ澄まして音楽をじっくり味わうという態度を幾分かは減退させてしまうだろうとも私は思っている。

 音楽で何かを表現しようとすること自体を否定しようとは私は思っていない。だからといって、あらかじめ事細かく決められた通りに解釈すべきものだとも思っていない。その音楽自体が表現していると自分が感じるものを素直に受けとめて、その上で、最上の演奏を追求すればいいのではないだろうか。

 音楽は、その表現で楽しさや面白さや心地よさを感じさせたり、あるいは感情の表出のための媒体になったり、人の心に様々な形で作用する。私は、それらを音楽が本来持っている特性であると考えているし、それこそが重視されるべきことであると考えている。たとえ作者の想いと微妙に異なる解釈をされたとしても、その特性が生かされているのであれば問題ないと思っている。




↓2024.01.12

   私は肉体の性と心の性が異なる人々が……


 私は肉体の性と心の性が異なる人々が存在していることを、そういうものだと思っている。心の性は、肉体ではなく、脳の構造の差異によって定められるのだろうという推測を書いたこともある。以下に、もう少し私のとらえ方を説明してみたい。


〇体が男で心が女という人たちは、体も心も女である人たちと全く同じ心を持っているとは限らないようだ。同じ部分もあるが異なる部分もあるのだろうと私は感じている。それは、男女を逆にした場合も同様である。その異なる部分を理解するのは、体も心も男である自分には、少し難しいようだと感じることがある。

〇男女の服装の差異は基本的には長い時間を経て形成された社会通念だろうと考えている。そして、体と心の性が異なる人々は、心と服装の性を合わせることに固執する傾向があるようだと思っている。(男の体で女の体を考慮して設計した服を着ても、似合わない場合もあると思う。)体と心は同じ性であるべきだという従来(明治時代以降)の社会通念を否定しているのに、服装についての性的な社会通念は否定しないのかと思うことがある。(割と、保守的なのだろう。)とはいえ、服装における性的な差異には、社会通念だけではない、何か根源的な要素があるかもしれないとも考えている。

〇体と心の性が異なる人たちは、自分たちの感じ方を他の人たちも持つべきだと主張することが少なくない。それは、体と心の性が同じ人たちが、自分たちの感じ方を体と心の性が異なる人たちも持つべきだと主張するのと同じことである。自分たちが他の人たちと同じでないことを否定されたくないのならば、他の人たちが自分たちと同じでないことも否定してはならない。相互理解を求めるのなら、差異があるということをまず肯定するところから始めるべきだと考えている。




↓2024.02.18

   現実を無視して観念を……


 現実を無視して観念を頭の中で組み立てている人々を高く評価し彼らを偉人と称するということが、過去から延々と積み重ねられてきたと私は考えている。

 その類いの偉人を私は評価しないし、その欺瞞ゆえに軽蔑することもある。

 具体的に名前をあげてそういう見方を表明すれば、理解し難いとほとんど全ての人々が思うだろう。



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