0036 「観念的に考える」とは
↓2018.11.10
「観念的に考える」とは
私は「観念的に考えている」とか、「観念を当てはめただけで考えた気になっている」というような表現をよく使う。そして、ほとんど全ての人が無自覚にしばしばそうしていると考えている。
「観念的に考えている」人には、自分が「観念的に考えている」ということが分からない、と考えている。だから、そういう表現を使う以上、その意味をなるべく分かりやすく説明するべきだろう。
というわけで、「観念的に考えている」とはどういうことかを、なるべく分かりやすく説明してみたい。ただし、その説明はごく概念的なものでしかないと断っておく。実際にどうすればよいかということを示すものでもない。
「1+1=2」というような数式を例に取ろう。「1+1=2」は正しいのかという議論もあるそうだが、そのような議論は横に置いておくものとする。ここでは、「1+1=2」というような数式で観念的に考えるとどういうことになるか、という形で説明したい。
ミカンが1つとリンゴが1つあるとしよう。1と1だから2になる、とすぐ解釈するのが「観念的な考え」の一例である。
ミカンが4個でリンゴが6個の場合を考えてみよう。5人の子供たちが存在していて、おやつをあげなければならないとする。
子供たちにミカンかリンゴのどちらかをあげるとした場合、数が足りているかを考えるのであれば、4+6=10と計算し、5以上あるから足りていると考えるのが「観念的ではない考え方」である。
あるいは、子供たちにおやつとしてミカンとリンゴを1個ずつあげるとした場合、4+6=10とは計算せず、ミカンでは4個と5人を比べミカンは足りないと考え、リンゴでは6個と5人を比べリンゴは足りていると考えるのが「観念的ではない考え方」である。
「観念的ではない考え方」をするためには、どのような現実があるのかをしっかりと把握している必要がある。つまり、どういう状況で問題が発生していて、解決するためにどのような条件を満たさなければならないかを正確に理解しておく必要がある。そうした上で、なおかつ、様々な解決方法を検討し、それが有効な解決方法であるかどうかを判断しなければならない。
現実というものは、その時々で千差万別なはずである。しかし、人はしばしば既に知っている解決法(とされるもの)をすぐに頭に浮かべ、あまり考えずにそれを選択することが多い。それが直面している現実にどのように有効であるか、ということを本当には考えてない。
ほとんどの人が「観点的に考える」のは脳の癖であり、ほとんど自動的に起こることのようだ。だから、よほど訓練しない限り、安定的に「観念的ではない考え方」をすることは出来ないのだ、と私は考えている。
↓2018.11.21
幼児からの英語教育に私が賛成する理由
私が幼児からの英語教育に賛成する理由は、ある程度年を取ってしまうと、英語特有の発音を聞き取る能力が消滅してしまうとされているからである。
日本語と英語とでは、発音についてかなりの差異がある。英語を聞く習慣がなければ、成長するにしたがって、日本語にない英語に特有な発音の「聞き分け」が出来ないようになることが分かっている。例えば、「ear」と「year」の「聞き分け」は、大人になってからいくら訓練しても、ほとんどの人が出来るようにはならないとされている。英語の聞き取りがうまく出来ないせいで、大人になってから本格的に勉強しても、1パーセントの人しか使いこなせるようにならない、という報告もある。
しかし、幼児期であれば、英語を聞き取ることが可能である。使わない能力は退化してしまうが、継続して訓練しておけば失われることはない。
ただし、日本語の教育をおろそかにするほど、英語の教育に時間をとる必要はないだろう、と考えている。例えば、毎日5分間ずつ、簡単な会話を聞き取り、それを復唱するようにすれば、聞き取る能力と発音する能力が身につくのではないか。細かい文法もたくさんの単語を覚える必要はないだろう。それは、もっと成長してからでも間に合うはずだからだ。(私はテストをする必要もないと考えている。)短時間でどのようにすれば効果をあげられるかについては、試行錯誤が必要だろう。
日本人である以上、日本語を自分のアイデンティティの一部とすることが望ましいと考えている。日本人としての特有の感じ方や考え方は、日本語を基盤とすることで深まる。(そういう観点での日本語教育はもっと増やすべきだ、と考えている。)日本語の理解が十分でない段階で英語を深く勉強すると、日本と英語圏のそれぞれに特有な感じ方や考え方が混ざり合って、ほとんどの人はどちらも中途半端になってしまうのではないか。
だから、英語の教育は、幼少期には聞き取りと発声だけを重視し、ある程度成長したら総合的に勉強するという、二段階に分けて行うべきだというのが私の意見である。




