種目
延々と並ぶ時間。
時に時計は昼を意味する時刻を指している。
窓ガラスを通して入ってくる光は白みを帯びてこの部屋全体に差し込むように設計されたこの場は明かりを灯すことなくと明るさは十分であった。
流石に厨房の中まで光が差し込むことはないので、魔宝石の明かりである。
この町に来てからよく目にするようになった一つが魔宝石といっても過言ではない。
魔宝石とは、元々は純粋な宝石に魔法的加工をした宝石なことである。それを優秀な明かりとして使用した。勿体ないようにも思えるが、十年間分の蝋燭を買うよりもお金的には少し高いぐらいで、十年以上使えて、希少どの高い宝石ほど使えば使うほど権威や財を示せたそうだ。
まあ、今では純粋な宝石を使った明かりなど誰もやりはしないだろが、今は魔石を使用した明かり通称、魔宝石。これはその頃の魔宝石を買えなかった平民が魔宝石見たいに同じことが出来るからそう呼んだらしい。
そんなことは置いといて…………長い。まだまだ並ぶのか。
いつもはこんな列を作ることはない。学生食堂は全学年が使うことになるけども、昼食の時間は授業が終わっているために結構時間はバラバラになるために、こんな並ぶことはない。全ては、お昼休み一時間と決めた学校側のせいだ。
恨めしい。が仕方ないことでもある。一年の体魔祭が終わるのが五時にあたり、昼休みの時間を増やせば増やすほどに終わりの時間が遅くなるのだから。
仕方ないと割りきる。けれども、自分所まで、まだまだ長い。時間、間に合うかな。
ボーっと何も考えずに待っていると列の進みが早くなった。
それと同時にざわめきも増えていく。その中で微かに聞こえる話からだと。
こそこそ「……伝説のおばちゃんがようやく来たらしいよ」
こそこそ「……そりゃあ、あの人が居ないとこの数は捌き切れな
いだろう。いくら、数が人数が居ようと厨房は限られているし、いくら食材が有ろうと作るスピードが追い付かないからなあ」
こそこそ「……何だって、世界最高峰の料理人だとか」
こそこそ「……王様の直属のコックにならずに、ここの料理人成ったらしいし」
と嘘か本当かも定かではない、話がそこら中から飛び交ってなんやかんやとあっという間に自分の所まで来て、自分はシンプルカレーを頼む。
一瞬で出来上がって、席を探すことに成った。これが伝説のおばちゃん。
でも席は見渡す限り、空いているのはない。そんな誰かが食べ終わり席を立つのを待たないといけない。それも探しながら、さ迷う。
すると何人かの席が空いている場所を見つける。ただ相席しかないが、ラッキーと思いながら座る。
隣には珍しい服、シスター服を着た女子せい?
「えっ?」
「「「あっ」」」
そこには見覚えしかない顔が座る席があった。内の学生ではなく、ここでご飯が食べれるのは先生か今日呼ばれているゲストぐらいである。
そして、シスター服を着た先生など内の学校には居ない。
で、何でいるのかな。
自分と同じ席に座る自分達は、開拓者にして冒険者と誉れを名乗ることが出来る者達。
未開拓な地を開拓せんと立ち向かう者達だ。
そこんじゃそこらの攻略者達とは肌身で分かるほど違いを認識できる。ほんと、あんな化物を戦えるとかどんなことしたら成れるのか。
それはデカク、それは原始で、それは理外に、そうそれは見ただけで絶望するほど。
思い出すだけで身の毛もよだつ、恐ろしい存在が自然を貪り生き住まう世界。
本当にそんなことはどうでも良いのだ。
「なんでいるだよお前ら」
「なんだよ、お前の断りを入れなきゃ、いちゃいけねえのか」
野太いガラガラとした声は愉快愉快とばかりに心に笑っているのでうろ。ごつくデカイ、太陽に焼かれた肌は余計に厳つさを強まっているおっさんことアイザワのおっさんである。
そうではないのだ。別にそんなことはいい、でもなんかあるだろう。
「そうじゃねえけど……連絡ぐらい入れろよ」
「まあまあ、いいでしょ。サプライズですよ、サプライズ。本当は受ける気はなかったですけど。報酬的にも、興味的にもね? まあ、今回は色々とね?」
自分の何とも言えない気持ちを落ち着かせるように、優しそうな声は落ち着いた性格と相まって冷静にさせられる。
アイカワのおっさんに比べたら、華奢。だけども身に纏う高密度の魔力は茜色に色づいているのではと錯覚してしまいそうなほど感じとれる。魔法使いことリュウさん。
「そうなのかも知れんけど、やられた方だと納得がいかない」
「まあ、私たちはそういう反応が見たくてやったわけ、我慢しなさい。良いことも教えてあげるから」
全くシスターに見えない師匠のコウシキ。変わらず、男を焚き付けるシスター服を着ている。協会のシスターも変なイメージがつくから止めていたが、最終的に諦めていた。頑固に変えようとしない。
ついつい、ため息が漏れてしまう。多分、ゲストとして呼ばれた為に団体種目にも出るのだろうし。いじめられる。
「そう、不安がるなって、お前だけに構ってやるわけじゃねぇから、今のガキどもがどれだけ強いのか気になるしなあ」
とのことだが、ダウト。それで不安が消えるほどお前達のことを知らない仲じゃない。
絶対に何かしてくる。その疑いが向けられているのを理解しているのかいないのか、呑気にご飯を食いやがって。
自分も一旦、気持ちを落ち着かせてからカレーを食べることにした。
冷めきったとはいえないが、熱が引きつつあるカレーをスープンで掬い、食す。
至福な時間を過ごしていると、師匠から話が。
「そうそう、それでヨシタカに伝えることは、次のステップに入っても良いじゃないかなと思ってね」
次のステップとは? なんか修行でなんかあったけ?
「あなたは気術を利用した武術を仮免ではあるけど修めさせたよわね」
「はい」
何を今さら、師匠から教わったし、技としてなすまで鍛練を続けて数種の内に実用に堪えられるのは片手で数えれるほど。
そこに、盗み取った技の人体崩壊術などを含めれば、何とか格上とも戦えるレベルである。
「それであなたは初級はクリアしたわけよ。それで次の中級じゃなくて上級なのでは疑いを持つ、気術の理。初級で習った気行と合気を除く、縮地、気功、発勁、練丹、身功この五つの習得が中級にあたり、最難関」
聞いたこともあるし、見たこともある凄技である。人が本当に出来るのかという神業に等しい。
本質は理解できていない。全く理解が出来ないことに習得の難しさも相まり過ぎて最難関と呼ばれる所以と成っているらしい。
「それで」
「最後の種目の時に教えてあげるから来なさい」
「それは何の死刑宣告?」
完全に修業をする気満々でいるようなので、サボりは容赦無しのボコボコ、行けば愛ある修行という名のボコボコ、結局はボコボコ。
悲しき運命である。
悲観に満ちていると、休憩時間も残り僅かである。その為に、急いで味わいながらもカレーを食べる。
「まあ、そういことだから、私達はそろそろ」
と言って「じゃあな、坊主」「それではヨシタカくん」と言って去っていった。
ほんの少しだけではあるが、故郷の雰囲気を味わえた。ああ、妹は元気かな。自分はノスタルジックを味わう。
すると自分の前の席に来て、「失礼」と断りを入れて座る女子生徒の声は懐かしいさを覚える。誰かなと見ると、本当に懐かしい顔があった。
「生徒会長さん」
「こんにちわ、ナガクラさん。お話しよろしく?」
気品と穏やかさを目立つ声音色はお茶でもしに来たのかと思ってしまう。
ただ、お茶をするぐらい、会長と仲がいい訳でない。
「どうぞ」
「単刀直入にいいますと――」
いつの間にか、自分の周りは空席がちらほらあったが既になくなっており、人の密度も高く感じる。それほど気になるのか。
生徒会長のキンジョウの青い瞳を見つめる。
「生徒会に入りませんか?」
「ええ!」と驚きの声が上がる。その声を上げた男子生徒に一斉に視線が向き、顔を青くさせる。だが、それにより小さなざわめきが、影響されたように大きくなって広がる。
ただ、そんな声の虫など興味なく、この話には絶対に何か裏がある。
だから断ろうと口を開く前に。
「返事は今は結構です、体魔祭が終わった夜祭の後に、その日はちょうど満月ですからね……月明かりに当てられながら紅茶でも入れて話しましょう。……あと、私も個人種目に出ますので、見に来てくださいね」
そう熱々にも思えるお誘いを頂く。
キンジョウ会長は、席を立ち自分に軽く頭を下げる。
ただ熱い誘いも次の言葉で背筋に冷たい物を走らせる。
『そんなに疑わなくとも、これは貴方の為にやっていることですから……そう貴方はただ私の言葉に迷わされただけの子供なのですから』
それは自分にしか読みとらせず、自分にしか理解できないことを呟く。
唖然。それ以外は出来ずにただ自分は会長の後ろ姿を見るしか出来なかった。
今日はなんというか、色々とある日であった。それが今から朝までの総括で、感想はこれから起こるだろうことの不安であった。
お昼休みは終わり、個人戦が行われる。
まだ日曜日? 次の更新は土曜日ですよ。
今回は、未開拓の地と冒険者の軽い説明。
未開拓の地。
主人公達が住んでいるサーベーランス大陸とあと二つの大陸を省いた、四つ目の大陸でとんでもない大きさの大陸。熟語で表すなら無限。
無限なので、何処の国も欲しがるけど。その大陸はどの大陸よりも危険で、自然に満ち溢れている。
自然に満ち溢れているためか、膨大な魔力にも満ちていて、三つの大陸には存在しない鉱石や宝石に薬草や食材があり、未知の魔法生物がうじゃうじゃといる。だから、多くの国が力を注ぐが、それと同時に未知の厄災がある。謎の病気にウイルス、魔法災害である。
それに魔法生物は魔力と自然を貪っているために、主人公のナガクラがいっている通りにやばく。ナガクラは迷子になって乗った船が未開拓の地行きの船で、トラウマを刻みつけられています。
未開拓の地だからとはいえ、文明の形跡がないわけでなく、ちゃんとした文明があったけど。天から飛来した生物に滅ぼされて、今はない。
そんな大陸はとある理由から生まれた。「とある理由は今は話しても、つまらないからから言わない」
冒険者。
開攻ギルドが認定する最高ランク開拓者が呼ばれる別名である。
それはまだ、この地が未開拓な所が多くあった時に居たと言われる冒険する者達を冒険者と呼んだ。それと同じ様に未開拓な地を開拓する開拓者達はまるで冒険したかのように語る武勇伝から、冒険者と呼ばれるようになった。
開拓者になるには、攻略者としてAランクの攻略者がギルドに希望を出せば成れる。その上にはSランクがあるがそこに十名ほどしか成った者は居ない。




