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のんびり屋の精霊使い  作者: 夢見羊
初めてのテストと体魔全力際準備
35/69

テストがやって来た2

 眩しい光が鋭くさして草木にのる水滴に虹を与える時刻、昨日までなら寝ていた時刻、久しぶりに危機感がひしひしと感じていた。

 昨日まではテスト期間とのことなのでやめていた運動をやる。そのため、じっくりと体をほぐしてから体魔訓練のテストの日なので準備運動てきな模擬戦をやることになった。


 相手は武術の基本の構えではなく、培ってきた経験とセンスが肉体の成長と共に自分の最善の構えをとらせている。

 その構えは、姿勢と腰を少し低くして、下段と言うべき高低に木剣の柄を両手で握っている。剣の切先は地に向かい、刃はこちらを睨みをきかす。


 対して自分は剣は使うが、主武器は双剣である。だから、バスターソードの形を模している木剣では構えとかない。その為、一番近い構えとして中段の構えをとる。


 向かい合う自分達、その間に流れる時間はゆらりと一秒一秒が過ぎていく。


 その一秒が意識を統一化していくにつれて、ゆっくりと流れ。


 歩みは同時に二人とも、速度は違うがジャストなタイミングで剣と剣がぶつかり合った。


 一撃一撃が早く鋭い、その剣は木剣ながらも、当たりたくはない。

 だから、打ち合う。重さと力で。


 打ち合う度に、木剣から、とても聞いたことがないような音が森の中に鳴り響く。幾度とぶつかり合いは、徐々に相手のタイミングがずれ始めさせる。

 そして決定的に次の動作が遅れた瞬間、構えをとる。上段頭部に構えを脇は程よく力をいれ、歩幅は左足を半歩進めて前にだす。その一瞬の動作に戸惑いを見せるながらも、その遅れを取り戻していた。

 だが、それは、逃げる行動に出きるべきことを、攻撃の行動にとってしまった。


 右足を強く踏み鳴らし、一寸のずれも許さないタイミングで木剣の刃が石をも切り裂く剣となって振り下ろされ。

 だから、相手に、雷鳴の如く斬激が空気を轟き鳴らす危険となって砕かんとする。


 だが、感触は空で、切先が柔らかい地面にぶち当たって、普通ではないために、凹凸を作った。


 避けたことは分かっていても、止めることは出来ないために逆にそれに力をいれて、避けさせても後に支障がでるように危機感いっぱいしてやる。それでも、この遅れはひどく、絶対的な隙でもあるが、それはあくまで剣をそのまま使う場合に限る。


 そのために、此方に襲い掛かる刃。その剣の面を手の甲で防御に受け流しを混ぜて、攻撃を防ぐ。

 久々の防御術、こういうのは短剣やナイフを持っていたほうがしやすかったりするがそんなものはないために素手でやる。


 ただこれには、なん十回も防げるわけではない、下手を打てば手に尋常じゃないダメージを負うのはふせげない。

 さすがに強化の魔法は使っているからといってもだ。


 この模擬戦闘は、本気でやっている。まえは本気ではなかったのかというとそうではなく、練習の本気であって、勝ち負けではない。

 この模擬戦闘のルールとしては、身体強化以外の魔法は使うことは禁止、武器は木剣だけ。勝敗は真剣での時に致命傷たりえる攻撃を食らった場合は負けである。そんなルールである。


 斬激を捌きながら、一歩一歩、近づいて相手の武器の柄を持つ右手を自分の左手で被せ抑えて、襟元を部分を残った手で掴み、重心をしっかり作り左足を軸に百八十度に反時計回りで向きを変えて、軽く――投げ飛ばした。


「えっ?」


 投げる瞬間、呆気に囚われてはいたが受け身をちゃんととり、無事であるのを音と投げるときの感触で理解している。だから、一、二メートル先に落ち着いている剣を素早く取って、速攻を仕掛ける。

 楽々とはいかないが自分の速攻は防御されて、決着をつけるために、もう一回、刃を振り下ろす。


 だが、自分が振り上げると同時に立ち上がって体勢を整えようとしたタツガワくん。自分はそのタツガワくんの足を引っ掻けて転ばす。

 いとも容易く、転ばすことができた。驚くほどに、多分だが対人経験が少ないのだろう。


 倒れ込む相手に止めの攻撃を振り下ろそうとしていると武器の手を離して、地面にぶつけそうな頭より両手を着けて倒れる勢いと力で回転し、自分は回転による足蹴りを回避するためにとっさに後ろにステップする。

 自分は油断無く、相手を確りと見て止めの一撃を入れるために一歩を強く踏み込んで、斬り込む。

 だが相手も同じく、素手ではあるも、どこかでみたような防御と受け流しをして、自分の斬り込みを回避して、どこかで似たような行動をする。


 右手は軽く被せているが強い力で抑えられ、胸元の服を尋常じゃない力で握り締められて、綺麗な形で容易く投げられた。


 呆気に捕らわれる。先のタツガワくんのように。

 戦闘に関しての学習速度が桁違いというセンスと才能。まさか、一回で真似されるとは思っていないし、これはあくまで気を読むことで戦闘において可能とする。それが実際にされるとは誰が思うか。


 それにこれって……師匠に見られたら怒られるパターン…………


 いない誰かに恐れるのはやめて、空中で流れを感じて衝撃を逃がしつつ、立ち上がったときの体勢が相手に向くように、地面に手を着けて接地面を意識を向けて、力加えて回転を作って回る接地面を増やしながら回ることで体勢を整える。


 先の仕返しの如く、速攻を仕掛けてきた。それに自分は、とっさの反射で完全に力の流れ、気の流れを読みとり、理解し、利用する。


 向かってくる力を――下した。


 えっ? と急に力が霧散したのか、タツガワくんは地面に腰が砕けたように立ち上がれなくないた。

 自分に両手とも握られている。

 そっと優しく、包み込むように、でも離さないように、これは親と赤ん坊の遊びなのだから。


 動けないでいるタツガワくん、それに対して自分は手は使えないが足が使える。この状況は確実な負けといえるだろう。

 だから、悔しさがなこる顔をしているも、どこかなかなか満たされない欲が満たされて、少し満ちた顔する。


「参った……降参するから手を放して全く動けないだけど?」


 それに手を、ゆっくり不必要な力を抜いてから離す。力が戻ったようで、さっきとはまるで違って、普通に立ち上がった。

 試合が終わると自分は、久しぶりの本気に疲れて、どっと疲れが流れ込み座り込んでしまう。


「あー、つか……疲れた…………まさか、最後に投げられるとは思ってなかった。まじで」


「あっは、は……なんか出来ると思って、実際にやったら出来たから、自分でもびっくりしたよ」


 本当に驚いた顔をしていうのだから、嘘ではないのだろう。あれ

は、気術を用いた運用だし、気を感じることが出来なければ出来るような芸当ではないはずなんだけど。それに本当の戦い中にやるようなことではない、気が都合よくなっていないと出来ないから。だから自分はそれに一工夫してそれを整えてやっている。

 気術を使えていないはずなのに、出来たなら天才だろう。まあ、戦闘センスや才能は自分の何倍もありそうだけど。


「…………それでさっきのなにやったの、全く立ち上がれなくなったけど?」


 疑問だろ。あれは不思議な体験だし、初めて気術をある程度、使えるようになったのが四年前だっけ? そのあたりになって師匠と一回、稽古しようかとなって実際に闘うことになって、全身から力が入らなくなり、筋肉が意思では動かなくなって肉塊となるような感覚なんだようね。


 あれは、全く動けないし、動かないという不思議体験。

 気になるのは仕方ないけど。話すとこは本当にないだよね。


「あれは、まえ話した気術の応用的な技術。力を行する技。気行という、使えたら便利な気術を利用した武術。その名も合気。聞いたことはあるじゃない?」


「聞いたことないけど? ……やっぱり使えるようになりたいなぁ。でもなかなか習得できるか、分からないでしょ」


 確かに前にそんな言い方をしたようなしていないような気がするが、才能や運で習得の早さは変わるが、相当なバカではない限りは基本的に一、二年修行すれば出来るだろう。

 自分は約一年で習得した。習得の早さでは普通ぐらいし。それに人は知らず知らずに、感じていて、その流れを触れる機会が人生の中でも結構ある。


「まあ、毎日、瞑想をしていれば出来るようになるじゃない。絶対ではないけど、瞑想はやっとくと良いことがあるし、自分の体の細部まで意識をすることが出来て、自然と無駄が省略していくって師匠が言っていたし」


「……そうしようかな? ……あっ、そろそろ寮に戻ろっか、お腹も空いたし、風呂に入らないと間に合わないから」


 そんな時間かと思い、久しぶりの本気は結構な準備運動になった。

 そのまま道具や自分が凹ませた地面を直してから、寮に戻りさっぱりとしてから学校の支度をした。

完全に忘れていた。

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