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THE PHANTOM THIEF ~紙一重の正義~(幻想怪盗団~罪と正義~改訂版)  作者: 陽菜


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それは優しき姉の願い

「死ねよ、てめぇらぁ!」

 光助がテュケーを斬り捨てようとしたその瞬間、ジョーカーが前に出て庇った。

 リーダーが倒れる。相当な深手だったらしく、血の海が出来ていた。

「ジョーカー!?おい、起きろ!」

 テュケーが必死に声をかける。しかし、ジョーカーは瞼を開けなかった。

 光助は膝をつく。その瞳から、涙が溢れ出ていた。

「……あ……ねえ、さん……?」

 徐々に理解していくと、光助は取り返しのつかないことをしたと気付いた。

「ちっ……!とにかく、まずは奴をどうにかしないと……!」

「オレに任せて」

 マルスの焦った声に、光助はゆらりと立ち上がった。そして、ジョーカーの仮面を手に取り、

「来い、リベリオン!」

 なんと、ジョーカーのアルターを呼び出したのだ。彼は義父を怒りの力で倒してしまう。

 義父を改心させ、現実に戻ってくる。蓮の遺体は裕斗に抱えられていた。光助が泣きながら姉の頬に触れると、蓮の身体が光り出し、光助の中に入っていった。

「光助」

 肩に手を置かれ、光助はハッと顔をあげる。そこには、姉の姿があった。

「姉さん……」

「お前は、ちゃんと生きろよ?ボクはいつまでも、お前のそばにいるから。

 ――ボクの分まで、幸せになれ」

 そう言って、今度こそ消えた。


 それから、悪神との戦いにも勝ち、光助は一度出頭した。しかし、証拠不十分で釈放された。

「コウスケ」

 ヨッシーが足元から声をかける。光助は彼を抱え、優しくなでた。

 それは、蓮と同じ優しさを宿していた。


エンド「幸福の代償」

二学期ルートの光助生存バージョンです。ヨッシーと光助しか出てきません。

こんな風になるけど、本当に報われねぇ……誰だよこんなエンド作ったの(お前だ作者)。

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