これは本当に幸福な世界?
「姉さん!」
光助が蓮に駆け寄ってくる。
「どうした?光助」
「今度、みんなで旅行に行くんだって。一緒に行かないか?」
「いいな、行くよ」
蓮は弟の提案に笑って頷いた。
義明と光助と愛良にコーヒーを淹れて、蓮はカウンター席に座る。
三人とも幸せそうだ。見ていて自分まで幸福に満たされる。愛良と光助がチェスをしていて、それを義明が見守っていて……何たる幸せだろうか。こうして、何事もなくみんながここにいて……。
……あれ?ボク、なんでここにいるんだっけ?
不意に、何かがおかしいと思ってしまった。
どうやって、ボクは皆と出会ったんだ?
なんで、ボクは東京に来たんだ?
なんで――ボクは「普通の人」になっているんだ?
違和感に気付いてしまえば、目の前の光景が「おかしいもの」であると認識してしまう。
『君は、何も気にしなくていいんだ――』
しかしその声に、蓮は再び違和感なくその光景を見ることが出来た。
とある場所で、一人の男性が一つの喫茶店を見ていた。
「……大丈夫、君達は僕が幸せにしてあげるから。だからもう、苦しまないで……」
優しくも傲慢なその言葉は、誰にも届きはしなかった。
こちらは三学期ルートのバッドエンド?です。バッドエンドなのかは人による。
開原先生の現実を受け入れたルートですね。開原先生も本当に報われない……。
私的には、このルートより本編の方が好きですね。怪盗団としての「信念」を貫いたって感じがして。
まぁ実は蓮があのまま帰ってこないルートもありまして……みんなと会話していないと帰ってきません。バッドエンドになります、はい。
しばらくは完結設定にはしませんが、こっちに投稿しないと思ったら完結設定に変えます。




