オリジナル・ドラゴンとはなんなのか
説明回です。次回からいよいよ百合展開
どうやってドラゴンに聞くんだ。
どこにいるんだ、あいつ。と思ったのだが、その前にリグルド様から遠距離会話で呼び出しがあったので、急いで戻る。
「リグルド様」
「メイル。こちらに」
席に座らせてもらう。
「はっきり言いましょう。メイル。ドラゴンは神の敵です。そして、本質的には、あなたも同じものになってしまった」
「そ!そんな!?」
な、なんてことしてくれたんだ、あの馬鹿ドラゴン
「怯えないでください。メイル。わたしは、あなたの信仰心を知っています。そして」
「メイルちゃん!リグルド様!」
「ハユリさん!!!!」
会いたかった。
でも会えなかったハユリさん。
「メイルちゃん!辛かったでしょう!これも神様から与えられた苦難!絶対に負けてはいけませんよ!」
「メイル、ハユリは神女として就任します」
「…神女?…え?ええええ!!!!」
神女。神教におけるNo.2
神教においてのトップは神皇様だが、次点が神女。しかし、ここ百年出なかった筈だ。
「私が相応しいとは、自分ではとても思えません。しかし、神様は乗り越えろ。と言われているのです。私は全身全霊をもって乗り越えます。だから、メイルちゃん。あなたもこの信仰で乗り越えて」
「…ハユリさん」
「ハユリの就任には理由があるのです。隣の大陸の聖女と名乗る邪教の王女はご存知ですか?」
「はい。聞いたことがあります」
「妖しげな力で民衆を惑わせていますが、その力は本物です。災害を防ぎ、収穫を豊かにする」
「あれは邪教の宣伝に過ぎないのでは?」ハユリさん
「ハユリ、神女なら知りなさい。敵を侮ってはいけません。敵は強大なのです。だからこそ、我々は神に縋る」
「そうでした!私も傲慢な気持ちが消えません。ありがとうございます!リグルド様!」
「いえいえ。ハユリは正しい道を歩まれている。そして、メイルさん。あなたのその力、この聖女に対抗できる能力だと思うのです」
「対抗?」
なんだろう。
「聖女には不可能なことがあります。それは無から有を産み出すこと。つまり、鉱物をゼロから作り出せない。そして隣の大陸には山が殆どなく、貴金属類は全て輸入です」
「…?はい。」
「そして、オリジナル・ドラゴン。私達はオリジナル・ドラゴンのなんたるかを知り得ています」
「ほ、本当ですか!?」
「はい。罪深きオリジナル・ドラゴンに、我が神教の信仰篤いメイルさんがなった。そしてそれを勧誘したのは、神女になるハユリ。僭越ながら私もそうです。この私が、初めて教会に来たあなたとたまたま会えた。これは全て神の思し召しです」
口を閉ざすと
「オリジナル・ドラゴンは無から有を生み出せます。つまり、どんな山からも、金や銀、鉄を生み出せる」
「は!?そ、そんなことが!?」
「そんな能力大したことはありません。それよりも伝えるべきことがある。よく肝に銘じてください」
真剣な顔で話すリグルド様。
「オリジナル・ドラゴンの『オリジナル』とはなにか。それは『祖先』という意味です。あなたを基点として、龍族が増える。つまり、龍族とは、オリジナル・ドラゴンが人族に力を与えた存在なのです。あなたは別種だ。あなたから龍族が始まる」
???理解出来ない
「龍族は人族とは比べものにならない身体能力を持つ。文字通り一騎当千。龍族1人で軍隊並みです。そんな龍族を、あなたはいくらでも増やせる」
「そ、そんな」
「いいですか、メイルさん、あなたはドラゴンと対話すべきです。あなたをオリジナル・ドラゴンにして、どうしてほしいのかを。そして、無事帰って来たのならば」
頭を下げるリグルド様
「神教に力を貸してください」
なぜ教会がオリジナル・ドラゴンの存在を詳しく知っていたのか?
に関してはこの作品内では説明しません。
なんか記録が残ってたんだな、ぐらいで。




