ドラゴンに聞け。じゃねーんじゃ。
欲望のコントロール。
私は自分の変化に苦しんでいた。
「…おかしいなぁ…」
おかしい。
こんなに闘争心があったのか。
こんなに性的欲求があったのか。
多分理由は龍族と呼ばれるもののせい。
自分が自分で無くなる恐怖。
その恐怖に堪えかねて、わたしは教会に無理を言って新都に行き、リグルド様に面会をお願いした。
「本当にお忙しいところ申し訳ありません。」
「なにを言いますか、メイル。あなたからの頼みで断れることなどありません。しかし、心配です。そのお身体はどうされましたか?」
リグルド様は一目で成長した私だと気付いた。
おい、オルグナ。お前はなんなんだ。
「端的に言います。私に龍の血が入ったのかもしれません」
「な!なんですと!?」
驚愕するリグルド様
「ドラゴンに攫われ、龍族にすると誘われました。受け入れた記憶は残っていませんが」
「…攫ったドラゴンは、まさかゴールドドラゴン?」
「いえ、ブラックドラゴンです。しかし、ゴールドドラゴンもおりました」
リグルド様は呆然とした顔で私を見ている。
「リグルド様、龍族の事でなにかご存知なのでしょうか?私は恐ろしいのです。今までになかったほど欲求が強くなっています。このままでは」
「メイル、あなたはドラゴンから、『龍族』と呼ばれたのですか?」
「は、はい」
「次に、その成長はドラゴンから戻ってきたらそうなっていましたか?それとも、自分の意志でそうなりましたか?」
「…!ええ!自分がどうせならもう少し育ちたいと望んだら…」
「メイル、今ここで年齢操作が可能ですか?」
「…?は、はい。試してみます」
ニールはオリジナル・ドラゴンしか出来ないと言っていた。
リグルド様は違う情報をお持ちなのだろうか?
願うと
「…!わ、わ!!!」
縮んだ
「や、やはりだ。メイル。イメージを沸かせてください。この石を金に変えれますか?」
「は?え?そ、そんなこと」
「試して見てください」
「…?ええっと…石が金…?」
リグルド様の言うとおり、願う。すると
「お、おおおおお!!!」
リグルド様は大きく目を見開く。
まさか、本当に。
「龍族!龍族ではない!メイル!あなたは!」
リグルド様は見たことが無いほど恐れ、おののき言った。
「オリジナル・ドラゴンになったのです」
ニールのいる識都に飛んだ。
「ニール!龍族の資料なんて探さなくていい!オリジナル・ドラゴンだ!」
「騒がしいぞメイル、オリジナル・ドラゴンがどうした?」
「リグルド様が教えて下さった。あの馬鹿ドラゴンは説明が足りなさすぎる!私はオリジナル・ドラゴンにさせられたんだ!」
「…なに?」
ニールが青ざめる。
「…そ!そうだ!お前も元に戻ってる!年齢操作が自在に出来るのか!そうならば確かにオリジナル・ドラゴンだ!」
「オリジナル・ドラゴンとはなんなの!?一体私はなににさせられたの!?」
「落ち着けメイル。全ての知識は繋がっている。龍族の知識の流れで、オリジナル・ドラゴンも調べているのだ」
「さすがニール!」頼りになるな。
「結論から言おうと、さっぱり分からん」
「使えませんね!」
「だが解は用意している」
「ほう」
「ドラゴンに聞け」
娼婦の訓練を受けていたので、性的欲求の発散方法は知っており、それで誤魔化していました。
闘争本能に関しては、この段階で、ニールやオルグナに反論、異論をぶつけまくっています。
普段のメイルなら、ニールの調べ物の順番に口出ししませんし、「使えない」などとは絶対に口走りません。




