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数か月失踪扱いで大騒ぎになっていました

多くのブックマークと評価、本当にありがとうございます。

帰ってきた。のだが


「め、メイル!!!???」

「本当にメイルだ!どこに行っていたのだ!」


帰ってきたら数ヶ月経っていました。

おい、ドラゴン。


「伝えることはいっぱいありますが、とりあえずお腹がすきました」

「そ、そうか。とりあえずご飯食べながら話するか」

「はい」

ムシャムシャ食べまくる。


「た、食べ過ぎじゃないか」怯えるオルグナ

「お腹がすいてたまりません」ご飯を食べながら


「概要を言うとですね、ドラゴンに浚われました」

「なんだと!?」

「強制転移ですね。まあ無事に帰ってこれたのですが、数ヶ月経っていたのは全く自覚がありません。時の流れが違うんですかね?」

「そ、そうか。無事なら良いんだが」

龍族の話はまだしない。ニールに知識を聞くのが先決だろう。

「とりあえずご心配おかけしました」


「ふむ。実に興味深い話だ」

「なにか聞いたことはありませんか?」

「実はある。龍族というのは書物に残っているのだ」

「本当ですか!?」

「ただ、詳細は調べていない。古代語だし、メイルには読めないだろう。調べて報告しよう」

「ありがとうございます。助かります」

「なに、メイルが無事で良かった」

なんかニールらしくない言い方だが、心が暖かくなった。


とりあえず、私は龍族というものになったのかどうか、まずそれが定かではない。

あの竜の心臓を見せられてからの記憶が無いのだ。


気付けば街に戻っていた。

ただ、確かめる方法はあるには、ある。

不老であり、不死に近い。

ならば死に近いダメージをあたえれば、なんかしら分かるのではないか?


「やだなー、それ」

本当に死んだらどうすんのさ。

不老と言っても、私はまだ15である。ここで止まっても、単なる発育不良扱いだし

それは嫌だな

「せめて20ぐらいで止まって…」瞬間


「…あ?…あああ…あああああああああ!!!!!!!!!」激痛。

体中に激痛が走った

「い!いだい!いだい!」

でも、その痛みもすぐ収まる

「い、痛かった…、一体なにが」

起こったの?と言うそばから気付いた。

身体が、伸びていた。


鏡を見る。それは私の面影のあるお姉さん。

20ぐらいの年齢だろう。


胸周りはそれなりだが、それ以外は女性として満点の育ち具合。

「ええっと…」説明しろ、ドラゴン。


これは要はあれだ。年齢操作だ。

そんな能力聞いてないぞ。

「ま、まあ。悪くはないね」

顔は凛々しく、身長も高い。

全体的なバランスもとても良い。

あの15の姿で打ち止めよりかは遥かにいい。


「んで、龍族は確定か…」

とりあえず現実を受け止めよう。

話はそれからだ。


「オルグナ、話があるのですが」

「…誰だ、お前?用があるなら受付…」

そしてオルグナの動きが止まる。


「…メイルの姉か?」

「本人です」

「嘘をつくな。1日でそんなに伸びてたまるか」

「龍の影響だと思います」

「そ、そうなのか。お前、色々大丈夫か」

心配してくれる。


「とりあえずニールと相談しますが、オルグナに本人確認しようかと」

「ふむ。一応試そう。メイル、お前の本名は?」

「メイルです」

「よろしい。本人だ」

答えはなんでもいい。


この問いに少しでも言葉につまったら偽物。

と以前から話をしていたのだ。

なにしろ、有名になったからね。私達。

魔法で変化の術使われてもおかしくはない。


そしてニールに会うとすごい顔をしていた。

「…龍族、のせいか?」

「多分」

「そんなことはどこにも書いていないんだが…」

龍族の資料なのだろうか?

本を掲げる。


「年齢操作の話はある。だが、それは龍族の力ではないそうだ」

「へー。」

「オリジナル・ドラゴンと呼ばれる、祖龍がいる。そいつが可能とのことだ。年齢操作や不老の能力賦与などはな。恐らく時間差で出て来たのだろう」

「なるほど、あのドラゴンが、オリジナル・ドラゴン」

色々あるんだな。


「…その姿は慣れないな。戻らないのか?」

「背の低さにコンプレックスがあったので、これでいいんじゃないでしょうか?戻り方分かんないし」


「…同年代から見れば高かったろうに」

呆れ顔

でも、私は基本的にはおじさん達と旅をしてきましたのでね。ええ。


ニールに文献を読んでもらって教わる中で、龍族とは?について色々分かってきた。

人族がドラゴンの血を受け入れると変化する。

見た目は人族と変化はないが、身体能力等が異常に発達する。

筋肉や脚力が異常になる。


そして治癒能力。五体バラバラにされても死なない。

不死ではないが、限りなく不死に近い存在。

痛みもすぐ癒える。

戦闘においては隙がない。


「すごい厄介ですね、それ」

ニールが古代語を読み上げるのを聴いているが憂鬱な気分だ。

「お前のことだぞ」

「そうですね」


身体能力の変化は理解している。

それよりもなによりも

「欲望が凄いです」

「欲か」

「めっちゃご飯食べたいです」

「いつも食べてるのにな」

ニールには言えないが、暴力衝動や性的衝動もすごい。

コントロールするのが大変だ。


「次の資料は別の都にある。また調べてくる」

「ありがとうございます」

私がおちつくまでは、ドラゴン狩りは休止にすることになった。

この世界では社会的には15歳で成人です。

身体の成長は18ぐらいで頭打ち。

20では成熟した年齢と扱われます。

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