やってられるかばかやろー、さけだー!さけをのませろー!
大量離脱回です。
ミラーの館の件が落ち着いたころ、ネクリさんと、ニルスさんもが離脱した。
ネクリさんも自信を付け、自らキャラバンを率いる事にして、ニルスさんは前から誘われていたキャラバンに移動したのだ。
今は名声がある。
幸い、遠距離氷魔術の使い手は、募集すればすぐ呼べるので困らなかったのだが、長く過ごした仲間だ。寂しい。
そして、それよりも辛かったのが
「ほんどうにもうじわげないが…」
「ああ、どごまでもづいでいぎたぃ気持ちはあるが」
ほぼ同時期に、グリー兄弟から離脱の申し入れがあった。
何年も旅をさせた。
でも家族もいるのだ。
お金も十分にある。
これ以上無理に付き合わせる理由はない。
「グリーのお兄さん、弟さん、本当に今までありがとうございました。今までの無事はあなたたちのお陰です」
この人達にどれだけ助けられた事だろうか。
寂しいし、悲しい。
「ほんに、げんぎでな」
「ああ、おまえざんもしあわぜになるんだぞ」
笑顔でみなと別れた。
こうなると、キャラバンとしてずっと一緒なのはエノームさんだけとなった。
しかし、この頃にはエノームさんとはすれ違いの意識が大きくなってきたのだ
キャラバンを率いる私と、氷魔術でサポートだけをするエノームさん
金払いは悪くないとは思うが、それでもどうしたって格差は生まれる。
元々節制で、余計なお金は要らないというスタイルのエノームさんだったが、お金を少しずつ使い始めたら、止まらなくなってきた。
しかし、私にとってはエノームさんは昔からいる仲間である。多少問題はあっても共に来てほしい気持ちもある。
そこで話し合い。
「エノームさん、正直に話しましょう。不満点は報酬だけですか?」
「…まあ、報酬は、そうね」
「私としては、昔から共に闘ってきたエノームさんと共にいることだけで価値があります。だから報酬面では譲れます。ただし、それ以外の要素、共にいるだけで、もうダメだ。という状態であれば、私としても別れるしかないかなと」
無理に付き合わせても仕方ない。
しばらくエノームさんは目をつむると
「報酬面でこれ以上求めるのは無理よ。私の仕事内容じゃ。それは分かってる。でもわだかまりは消えない。ここで別れましょう」
「…そうですか」
「笑顔で別れましょう。メイル。あなたは最後まで私を尊重してくれた。私も最大限あなたを敬愛した。これ以上無理にいて、この思い出を汚したくないわ」
「分かりました。今まで本当にありがとうございました」
エノームさんが抱きついてくれる。
「幸せになってメイル」
「エノームさんも」
酒。酒だー。
「ふにゅーーー」
酒場で女一人酒とか、襲われても仕方がないので、自室にこもり一人酒。私はもう15になるので飲めるのです。
のまねーとやってられりゅかー!
「ふじゃけんにゃよー。そもそも、あのやかたのれんちゅーがわるいんじゃー」
ミラーがああなっていなければ。
とは何度も思った。
正直、ニルスさんの離脱は遅すぎるぐらいだ。
前から離脱をほのめかしていたのだが、最後まで悩んだらしい。
理由は金かなぁ
そしてネクリさん。
この人は、自信がつくまでは一緒にいるというスタンスだった。やはり、別れはそこまで意外ではない。
というか自信つくの遅かったなー。
でもミラーさんは別れる理由は無かったのだ。
あの館の問題さえ起こらなければ。
でもそれを言い出したらエノームさんとも別れる理由はなかった。
仲良くやれている気持ちはあったのだが、お金が絡むと難しい。
そしてグリー兄弟。
「ふにゅうううう」
仕方ないけどさぁ
いや、五年近く旅させたほうが非常識なんだけど
悲しい。
これで、初期からはオルグナとニールだけだ。
でも二人ともキャラバンには同行しないし。
寂しいな、悲しいな。
最近はハユリさんとも会えない。
なんか偉い人になっちゃったらしい。
代わりにリグルドさんとよくお会い出来るからいいけれど。
ああ、寂しいなぁ。そう思いながら酔い潰れた。
ドラゴンゾンビ討伐から2年ぐらい経ってます。
遠距離での旅が多いので月日が経つのはあっという間。
ネクリは結局魔法使いとしての才能に見切りをつけて、メイルの様なキャラバンを率いる側にジョブチェンジしました。




