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旅の間口説かれ続けるとか、地獄ですか

ラウンドドラゴン討伐に向かう。

懸案だったミラーも同行してもらえるので頼もしい。


しかし

「スティンガーキャラバンはいいの?」

「いいんです。旅の間口説かれ続けるとか、地獄ですか?」

「…美男子ならともかく、普通におっさんだしねぇ」


スティンガーキャラバンはひたすら口説いてきたので、私がギブアップした。

今回はいつもの編成。

近くの街に着いたが


「大変だ!ドラゴンがこっちに来るぞ!!!」

街は大騒ぎだった。

「…はい?」

ドラゴンが街を襲う?村とかなら分かる。

イエロードラゴンは村を滅ぼした。

でも、人の多い街をわざわざ賢いドラゴンが襲うの?反撃のリスクもあるのに?

とデッカいハテナをだしていると


「おい!あんたたちも逃げろ!ドラゴンが襲ってくる!」

「待ってください。なんでドラゴンが?わざわざ街に来るなんて変ですよ」

「知るか!だが、あそこに!」

あ、本当だ。あれは狙ってるラウンドドラゴンだ。

「ミラーさん、狙えますか?」

「街が邪魔」

「こちらに移動しましょう」

平野に移動する。


「いけるよー」

「グリーさんたち、準備いいです?」

「おう!いげるで!」

「では!特攻開始!」

一瞬だった。

ラウンドドラゴンは突然動きを止め、そのまま倒れた。

それを狙って走る私達

着くなり即解体。


「斬りやすくていいのぉ」

「皮が柔らかいんですか」

「んだぁ。でも良い皮だぁ」

解体の指示と、凍結の指示。

ミラーさんはもう寝てる。


ここで、突然トラブルが起こった。

「ま、まて!なんでお前ら!素材を独り占めしているんだ!」

知らない人達が来たのだ。


「独り占め?私達が倒したのです。私達が素材を貰うのは当然です」

「さ、先にドラゴンを攻撃したのは俺達だ!」

「…ああ!なんでラウンドドラゴンが街に向かったのかと思ったら、あなた達が不用意に攻撃して、逃げるあなた達を追いかけてきたんですか!」

「逃げたんじゃない!体制を整えたんだ!」

「同じです。それにあのドラゴン、めっちゃ元気だったしゃないですか。全然攻撃の跡も残っていませんよ。ねえ、グリーのお兄さん」

「んだ。どこ攻撃したが?傷一つないど」

言葉につまる冒険者達


「氷魔法でドラゴンを倒せると聞いて試したんだ」

…ああ。

「その話ちゃんと聞きました?どこ狙うとか?」

「いや、知らん」

すごいなぁ冒険者。こんな適当でも生き残れるのか。


「私達はドラゴンを狩る専門のキャラバンです。争っても構いませんが、出来れば殺したくはありません」

その言葉にネクリさんが魔法を構えた。

「わ、わかった。諦める」

「ご理解頂いてなによりです」


「メイル、結構キツい態度だったね」

ネクリさん。

「はい。私が妥協すれば、みなさんが困るのです。あのような交渉では妥協できません」

「メイルってしっかりしてるよねー」

「…舐めにかかった男性陣を何人泣かしたことか。よっ、魔性の女」


街に戻ると

「よく戻った」オルグナ

「討伐に問題はありませんが、先に攻撃をした冒険者が分け前を主張しました」

「それで?」

「ふざけるなと」

「うむ、それでいい。これから先はそのような連中が増えるぞ。大分我々も有名になったからな」


ニールに報告。

「ラウンドドラゴンの情報に齟齬はありませんでした」

「うむ。いよいよだ」

ニールの顔に汗が浮かぶ。

「…アイスドラゴン…これを討伐できれば、飛躍的に戦略の幅が広がる。ドラゴンを退治する経験も十分積んだ。もうやる時期だ」

「分かりました」

念願のアイスドラゴン。かつて無いほど緊張しているニールを見て、私も緊張してきていた。

ドラゴンが街を襲うケースは皆無ではありません。

あんまり過去に例がないよ。ぐらいです

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