おじさんたちに集団で告白されたらトラウマになりませんか?わたしはなりました。
タグに「百合ハーレム」とか書いているのにおっさんばかり出てきますが、百合展開はもうちょっと先です。
それまでおっさんに囲まれて苦労する少女をお楽しみください。
レッサードラゴンは、今までで一番楽だった。
やはりミラーさんの魔術はヤバいのだ。
目視できれば、動力攻撃が成功する。
「凍らせるよ!」
「ここに並べてください!」
最近はネクリさんは素材凍結担当になっている。本人もそれで良いみたいだ。
「…こ、こんなに、あっさりと」
「これは凄いぞ。革命ではないか」
スティンガーキャラバンの皆さんは呆然としていた。
私はひたすら指示。
「グリーの弟さん!肉なんて後です!それよりも臓器を!」
「臓器をどるのにじゃまなんだ!」
「なら、並べる必要なんてありません!臓器が最優先です!肉は使えなくても問題ない!」
「わがっだ!」
グリー兄弟たちは、私を深く信頼してくれる。
おかげで最近は遠慮なく色々なことをお願いできる。
「メイル!凍らせなくて良いものは牙と鱗と角だけ?」
「外に晒してあるものは基本的に大丈夫です。一部でも体内に埋まっている目とかは凍らしてください!」
「なるほど、了解」
解体作業、凍結作業こそが私の出番だ。一番忙しい。
「あの嬢ちゃん、よく動くな」
「指示も的確だ。いい女になる」
「俺たちも素材移動で動くぞ」
結局スティンガーキャラバンの出番はほぼなかった。
しかし、盗賊の心配がないのは頼もしかった。
交渉次第では、今後もお願いしようかと思っていたのだが。
「いや、あの、私まだ幼いですし」
「結婚はできる年だろう」
「嬢ちゃん、身を固めるなら早い方がいいぞ」
街に帰ると、何故かスティンガーキャラバンの皆さんから迫られていた。
「俺達はお前さんの動きに驚いたんだ。才能あるぞ。うちらと一緒なら旅もできるし、身も固められる」
「あ、あの」
「嬢ちゃんも女だ。子も欲しいだろう」
「い、いえ、だから」
スティンガーキャラバンの人達は、私を尊重していた。
無理矢理とか、そういうのはない。
下にも見ていなかった。
対等に扱おうとしていた。
だからこそ、凄い厄介なのだ。
そもそも、なんで5人いっぺんに口説いてくるのだ。
「実際、嬢ちゃん、このままリーダーでやるには負担が大きすぎるぞ。いずれはどこかのキャラバンに合流することになる」
「ま、まあ、それは分かります」
「うちらはその点実績十分だぞ!」
「いえ、だから、それと、これとは」
というか、スティンガーキャラバンのみなさん、おじさんな訳でして。
わたし、まだ11だよ?
この告白地獄は五日にも渡り、私の精神を削った。
分配は私がやるのだが、気を利かしたオルグナがやってくれたようだ。
気分転換にニールに会いに行く。
「ニール」
「よお、メイル」
ニールはいつも通り。ちょっとほっとする
「レッサードラゴンはうまくいきました。齟齬もなかったですね」
「うむ。油断をするわけではないが、知識の積み上げは順調にいっている証左だろう。問題は」
「問題は?」
「まず、ドラゴンゾンビ、こいつは聖属性しか無理だ。対処法は100人がかりで、聖魔法を浴びせたおす」
「…また、凄いですね」百人って
「これはシンプルに考えよう。100人集められれば討伐をする。無理ならしない。」
なるほど。
「次、アイスドラゴン。懸念はまだ多い。しかし、いずれは挑まねばならない。だから、近くの街に移動し、先に他のドラゴンを討伐しよう」
「他ですか」
「ああ。ラウンドドラゴンというのがいる。翼もブレスもない。うってつけの相手だ」
「分かりました。オルグナと相談します」
「ああ」
この世界的には「キャラバンで一人の女性を共有する」という発想も普通にあったので、スティンガーキャラバンのアプローチがああだったわけです。
むしろ彼らなりには最大の敬意を表しています。
メイルも、ラレールキャラバンにあのままいれば、そうなっていました。
でも旅をしながら性行為や子育ては厳しく、基本的に待遇は劣悪なので、それは可哀そうだと、ラレール隊長は娼館行きを勧めてくれていたわけです。




