第4話『孤立』
「おはよう、真理子姫っ」
「おはよう、翔太。でも姫はやめてくれないかな」
「しょうがないだろ。昔からそう呼んでるんだから、そもそもお前自分でそう言ってたんだからな」
「そうだけどもう時効でしょうよ」
「おはよう琴音」
「おはようマリちゃん」
真理子は、私達の学校に転校してきた。翔太に続いての転校生だったが男子の反響はちょっとしたものだった。
翔太は、自分の時と扱いが違うとかなり文句を言っていたが真理子は女の私から見ても美人だったのだ。
真理子は翔太のことをどう思っているんだろう…ふとそんな事を考えてみたりしている…
「なんかつまんねーな」
俺はひとりイラついていた。
何か悪いことが起こるとすぐ俺のせいにされてしまうのだ。
今回もイジメをやってやがった奴らをぶん殴ったら俺が悪者だよ。
日頃、喧嘩ばかりしてる俺が悪いのかもしれないけどこれじゃあグレてもしょうがないぜ。
「英治君、今日はゲーセン行かねーの。最近スゲーつえー女がいるってさ」
「今日は、バイトだから行かねー」
タメ歳なのに君はやめてくれよ、まったく。
俺はバイト先のファミレスに着いた。厨房見習いを希望してるがまだ皿洗いだ。まったくつまんねーな。
今日は、放課後に先生に呼び出された。
「吉岡、吉岡英治は、いるか?」
「なんか用すか、先生」
「放課後、職員室に来るように、わかったな」
まるで犯罪者扱いだな
最近じゃ俺の周りに誰も寄り付かなくなって来ている。
放課後、職員室に行くと教室で金が無くなったが知らないかと言われた。俺は身に覚えが無いんで知らないと言ったが念の為と言われカバンの中や財布を調べられた。念の為って何だよ。
憂さ晴らしにゲーセンによったが
なんか人だかりができていた。
俺は、人だかりを避けて別の台に座った。俺の得意な格ゲーだ。
順調に勝ち進んで行くと途中で挑戦者の乱入があった。
誰かが反対側の台で俺に勝負を仕掛けて来たようだ。
面白い!受けてやろうじゃん!
負けて泣くなよ。
何だかギャラリーが増えて来たようだ。これは、負けられないよな!
俺は、5枚目の百円玉を投入していた。相手は、恐ろしく強かった。
俺の攻撃を一度防御した後にきっちりコンボを決めてくるのだ。
5回負けた俺は、一体どんな奴か気になり反対側を覗いた。
女がいた。そいつもこっちを見ていたが立ち上がると俺の方に来たのだ。
あまりに近いところに女が来たので俺は結構驚いた。そして耳元でささやくように言った。
「あいかわらず、へたっぴだな」
そう言うと女はニヤリと笑って去っていった。
な、何なんだ。あいつは…
「翔太、英治の学校わかったわよ」
「真理子ひ、ありがとう」
翔太は姫といいかけてやめたようだ、努力はしているらしい。
「へえーっ、英ちゃんの居所わかったんだ」
「そうとわかれば、早速会いにいってみますか」翔太は、嬉しそうに言ったのだった。




