お土産でのんびりのんだくれっ!
「っていう感じだったんだよ」
「·····長いから簡単にまとめて?」
「大事な話をした後は普通に観光してお土産を買って帰って来たって事なのじゃ」
魔王国での買い物や観光を終えた私とエビちゃんは、1日ぶりくらいにディメンションルームへと帰って来ていた。
まぁ数時間おきに授乳しに戻って来てたけど、こうしてちゃんと戻って来てみんなと話すのは実質一日ぶりでなんだかちょっぴり懐かしかったから話が弾んでしまった。
「エビちゃんが言った通りだね、でも確かエビちゃんはまた会談に行くかもしれないんだっけ」
「うむ、まだちょっとゴタゴタしておるからのぅ·····」
「へー、じゃあ次行った時はさ、コレもっと買って来てよ」
「·····まさかそんな人気とは思わんかったのじゃ」
ちなみに今は向こうで買って来た食材とかで料理を作ってみんなで夕飯を食べてるんだけど、向こうのスープ料理を作りたかったんだけどイマイチわからなくてネットで調べたボルシチ風スープにしちゃったんだけど、それが思ったより好評で、しかもオマケで出してたキャビアもめっちゃ人気で一瞬で無くなってしまったのだ。
そして買ってこいって言われた。
「あの、みんながバクバク食べたキャビア、1つ5万円くらいしたんだけど·····」
「知ってるよ?だから買って来て?」
「うんうん、僕たちもお金出すからさ」
「このメーカーのは聞いた事があるわ、実家でも時々出ていた高級キャビアよ、·····一気に食べると罪悪感があるわね」
「王宮だとよく出てたよー!おいしいよね!!」
「ん、わたし、いくらの方が好き」
「んー、アチシはバベベボンの卵の方がすきっけ」
「久しぶりにキャビア食ったなぁ、転生前は豪遊してたからよく食ってたけど、久しぶりに食ったぜ····· 美味かったから買って来てくれー、メンマ奢ってやるから頼むぜ?」
「わたしも、もうちょっとたべたい·····」
「おかーしゃ、ふぇにはオヤツがいいー!」
「わたしはきゃびあたべるもん!おとなだもん!」
「·····しゃけ」
「ぼく、きゃいあ、きらい·····」
「·····はぁ、エビちゃん、お金は出すから今度お願いできる?」
「ネットで買えばええじゃろ」
「だって同じくらい高いんだもん、それに送料とかあるし、姉貴に感付かれたら買わされるから倍くらいかかるんだもん」
私はたった1時間で空になってしまったキャビアと5万円を考えて、またため息が出そうになってしまった。
·····夜中に晩酌で余ったキャビアをチビチビたべようと企んでたのに全部台無しにされたわ。
ん?インベントリの中にこっそり隠してるんじゃないかって?
さっきみんなにインベントリの入口こじ開けられて引っ張り出されて喰われたよ?
そのせいでインベントリの入口伸びまくってビロビロになっちゃったわ·····
ちなみにネット検索でいい感じのキャビアを探したけど、高級なヤツは大体高くて注文を躊躇うほどだったから今は諦めた。
だってさっきお土産を買いすぎだってフィーロ君に怒られちゃったし·····
「っていうかお主ら、次魔王国に行くのはいつかわからんからすぐには買えないのじゃぞ?」
「えっ用事あるでしょ?」
「·····何かあったか?」
「キャビア買ってくるって用事」
「あとわたし虫ジャム気になるから買って来てー!」
「行かないのじゃ、ってかそれ用事じゃないのじゃ!」
·····もう面倒だからネットでランプフィッシュキャビア頼んだわ、どうせわかんないでしょ。
ちなみにランプフィッシュってダンゴウオっていう魚の一種ね、北海道の人ならわかると思うけど『ごっこ(ホテイウオ)』とかと同じ種類で、卵がキャビアとよく似てるし安いのが特徴なのよね。
食べたことないけど、安いヤツって言えばみんな満足してくれるだろう。
·····ちなみに後日届いてしれっとみんなに出してみたら即バレた、よく考えたらここに居るのみんな貴族とか大金持ちの子供だったから舌が肥えてたんだったわ。
あのリリアでさえ前世は大金持ちで相当舌が肥えてたみたいだし、騙されたのはミカちゃんとアヤメくらいだったから大失敗に終わったのよね·····
まぁランプフィッシュの卵とはバレてなくて激安キャビアってバレた程度だったけど、高級なのを買わされる羽目になったし私はその高級キャビアじゃなくて余った大量に入ってるランプフィッシュキャビアをちびちび1週間くらい食べる羽目になるっていう、結構痛い出費になったのだった。
◇
まぁ今の私はそんな事も知らずに呑気にネットでランプフィッシュキャビアを注文してるけど、その間にエビちゃんが何やら話をしていた。
「それでのぅ、今度皆で金星に行ってみぬか?もうちょいで完全な除染が完了して行けるようになるんじゃが、皆も行ってみるのとかよいと思わんか?」
「えー·····」
「不安なんだけど·····」
「私はパスよ、お腹の子の方が大事に決まってるわ」
「わたしもまだ怖いから行きたくないかなぁ」
「家で寝る」
「·····お主ら、地味に怖がりじゃよな」
「だってソフィちゃんに連れ回されて何度死にかけたかわかんないじゃん·····」
「そうよ、崖の上の5cmの足場に生えてる植物の採取とかやらされた時は死ぬかと思ったわよ!」
「うんうん!そーだよ!!あのとき上からでっかい岩が落っこちてきてホント危なかったんだからね!」
えっ、なんか私何もしてないのに飛び火してきて怒られそうになってるんだけど?
いや過去に原因があるっぽいけど、それ今関係なくない·····?
キャビアの偽物でだまして満足させようとしてた罰が当たったかな·····
「·····ソフィ」
「えっ嫌だ」
「なんも言っておらんじゃろうが!」
「どーせ『一人じゃさみしいよぉ、一緒に金星に来てぇ·····』って言いたいんでしょ」
「殴るぞお主」
「じゃあ行かないけど?」
「むぐっ·····」
まぁ金星っていうか惑星サイトーシスの復興計画の地球代表は私って事になってるから絶対に行かなきゃいけないし、月に1回くらい様子見で行ってるから別に良いけど·····
「別に私も仕事で行くからいいけどさぁ····· なんで私に飛び火してくるの?ねぇみんな?」
「だって元はと言えばソフィちゃんが危険地帯ばっかり行くから·····」
「でもめっちゃ報酬が良い依頼でその時もみんなノリ気だったじゃん」
「·····そうだったっけ?」
「あっそうだった、あの依頼って他の依頼の3倍くらい高かった気がする·····」
「·····その話、もうやめんか?」
「そうしよー、それより生ハム切ってー」
「自分で切りなさいよ·····」
ちなみにあの依頼は8歳の時に受けたはずで、崩れやすい崖で採取の依頼やってて事故が起こりかけてマジで危なかった記憶があるのよね。
目の前に5トンくらいある岩が落ちて来た迫力はマジでヤバかったわぁ。
「っていうか生ハム切ったのもう無くなっちゃった?」
「ミナタが全部食べちゃった」
「しょっぱかったっか、へな少しにするべきだったっけ·····」
「·····切断」
\シュパッ/
「おー流石ソフィちゃん!いただきー!」
まぁあの時の事はみんなも水に流してくれたみたいなので、ウナちゃんが生ハムの在庫が切れたと不満を言って来たから魔法でチャチャッと切ってあげた。
ちなみに生ハムって普通の包丁じゃ斬りにくいんだけど、私なら魔法でささっと切れてしかも機械で切ったみたいに薄く均等に切れるから、いつの間にか私が生ハム当番になってるのよね。
別にいいけど。
「んーやっぱりラーニアと一緒に食べると美味しいわぁ、ねぇフィーロ君、ちょーっとだけ飲んでも良い?ちょっとだけだからさ?」
「·····先にルナにおっぱいあげてきたら良いよ、あと明日の解毒とかも忘れないでね」
「よっしゃ!ルナー!ご飯だよー!!」
それよりも、今回の育児ではある程度の飲酒を許されてるから、私は生ハムを美味しく食べるためにささっと授乳を終わらせることにしたのだった。
·····ちなみにこの後魔王国で買った度数の高いお酒を飲んだけど、最初で割る量がわからなくて度数高めになっちゃって酔ってただ女友達同士で吞んでるだけのくだらない女子会になったから、ここら辺で今日は終わりにすることにしたのだった。
名前:なかよし組
ひと言コメント
ソフィ・シュテイン
「んー····· やっぱりまた高級キャビア買っておこうかな····· 数万円するけど欲しいけど貧乏人の根性が抜けきらない·····」
アルム
「美味しい物は一気に食べちゃう!ケーキのイチゴは最初か最後かっていうけど一気に食べちゃえば関係無いもんね!」
フィーロ
「遠慮してたからあんまり食べられなかった····· でも生ハムパスタが美味しいからいいや、あとさ、これトリュフめっちゃくちゃ乗ってるけど····· やっぱりソフィちゃんが出したキノコだよね、もし買ってたらまた怒らなきゃいけなかったかも、ソフィちゃんの浪費癖は酷いからなぁ」
グラちゃん
「金星に行く気は無いけれど、魔族の国は気になるわね····· 結構料理も気に入ったし、私は寒さが効かないから意外と相性がいいかもしれないわ」
ウナちゃん
「王宮で使われてるキャビアって魔王国のだったんだ、日本のとはちょっと味が違う気がするなぁ、それとサークレット王国で作られたのとも違くてね、やっぱり魔王国のキャビアが一番濃厚で美味しいとわたしはおもうよ!」
エビちゃん
「·····ワシ、最初ランプフィッシュキャビアって気が付かんかったのじゃ、殴ろうかと思ったんじゃがアレはアレで普通に美味しかったから許したのじゃ、じゃがごっこ汁が飲みたくなったのじゃ」
ミカちゃん
「いくら丼の方が好き」
ミナタ
「アチシはウガラはねっけいっぺちな、ウガラはへなっけぽろぴこにしてじゃっぺでぽろぴこするべきっけ!」
アヤメ
「·····さいきん、ミナタ語がわかるようになった、いまのはウガラ、さかなの卵は塩ふってあぶって食べるのが美味しいっていってた」
リリア
「こう見えてもアタシ、結構贅沢してたんだぜ?·····まぁ没落した後は毎日やっすい明太子をチビチビ食いながら酒飲んでたけどな」
フェニカ
「おにくのほうがすきー」
フロウ
「ぶえぇ····· おいしくなかった·····」
トウマ
「おさかなのほうがおいしい」
アレキ
「ぼくはおかしのほうがすき」




