久々に集結!お姉ちゃんズ!
ある日の夜·····
「よっすソフィたん、アレが見つかったってマ?」
「マジだよ、先に郷美さんと話してるよ、·····それより先に不死川さんが酒飲みまくってるけど」
「おっほまじか、サトミンとアンデっちに先越されるたぁ思わなかったわぁ、まぁいいや、いつもの所?」
「いつもの所だよー」
私はリビングでのんびりと趣味でパソコンをいじっていると、空間魔法を使ったのか姉貴がディメンションルームに転移してきた。
姉貴は2年経って30代に完全に入ってしまったが、昔に移植した私の内臓と魔族の体を取り戻した影響で最近ますます若返っていて、その戻り方がヤバすぎてテレビ取材を受けそうになったくらいだ。
多分肉体年齢は既に10代にまで戻ってるんじゃないかな、だってめっちゃ若々しいし·····
っていうか10代になったって事は今の私より若返ってるって事じゃん。
だって私丁度20歳だし。
·····いや、一応神化した段階で肉体年齢の成長がほぼストップしてるから私の体は17歳前後なんだけどね?でも姉貴が若返ってピチピチになってるの見ると何か腹立つのよ。
「おっけ!じゃー先行ってるわー」
「はいよー、私ももうちょいしたら行くわー」
その姉貴はと言うと、久しぶりにガイア様が帰って来たから前みたいに3人で飲むつもりらしくて、日本で買って来たであろう酒瓶を持っていつもの宴会場に向かって行ってしまった。
·····ちなみに私もこの後行く予定だけど、ちょっとゲームのキリが悪くてついていけなかった。
◇
~10分後~
ガラッ!
「おまたせー」
「おー来た来た、主役の登場だぁ」
「主役は貴女でしょう?」
「いいや私だ!」
「ひっく、もう始めてるわ」
「少なくとも姉貴じゃないだろ、まぁ私の事は気にしないで好きに飲んでくださいよ」
「あいよー」
「当たり前よ、好きに呑ませてもらうわ」
「よっしゃ言質とったりぃ」
「もう呑んでるわ·····」
私が宴会場にやってくると、既に年上3人組は酒を飲んでドテ煮を食べて楽しそうに飲み会をやっていたようで、この部屋に寝てるルナを連れ込んだらまず間違いなく1秒で目覚めて泣いてしまうだろう、ってくらいうるさいし酒の匂いと濃いドテ煮の香りが充満していて、何とも楽しそうな雰囲気が漂っていた。
くそぅ、私は絶賛育児中でまだお酒が飲めないから羨ましい·····
一応大丈夫だとは思うけど、ルナが乳離れするまでは私は禁酒してるからああやって酒を飲んでるのを見るとめっちゃ羨ましく感じるわ。
まぁでもそこは仕方ないと割り切って、お酒好きの私は魔法で作った本物そっくりのノンアルコールの日本酒モドキで一杯やることにした。
「·····で、ガイア様、あの件については話したんですか?」
「まだだよ?ソフィたん居た方がいいっしょ」
「別に言ってもいいのに·····」
「そうね、聞かないでおいたけどいい加減なんで失踪したか教えて欲しいわ」
「同じく同じくぅ」
「ひっく」
「言ったら確実にバカにされると思うけど、ずっと寝てたのよねー」
「·····寝てた?」
「すげぇ、2年も寝れるとかやべぇ」
「羨ましい!!!羨ましいです!!私も2年寝させてくでぁしゃ(噛)」
·····で、ガイア様が目覚めてから最初で、前回から2年近く経ってしまっている4人の飲み会の今日のメインテーマは『ガイア様に何があったか』だ。
そして早速理由を言ったけど、てっきりバカにされるもんだと思ってたから私までちょっと驚いてしまった。
だが、アレはあくまで序章に過ぎない。
ここからが本番なのだ。
·····その前に不死川さんはそろそろ寝かすかな、あれ限界だわ。
「それで、私の正体だけど実は並行世界のソフィちゃんなのよ、わかりやすく言うとアルティメットま〇かだよ」
「·····大体あってたかな、そこちょいと詳しく教えて、私の予想だと並行世界がダメになって引っ越してきたソフィたんって予想してたんだけど?」
「ちょっと外れかなぁ、もっとアル〇ど寄りだね」
「なるほどぉ、まぁでもそんな感じはしてたわ、納得だわぁ」
「そうね、私もどうせソフィちゃんだと思ってたわよ、性格が似すぎなのよ」
「あちゃー、バレてたかぁ·····」
「·····?なんの話してるのかしら」
「話聞いてない酒カスは黙って寝てなさい」
「ゃい」
不死川さんは訳のわからん返事をして千鳥足でソファに向かって歩いていって、そのままソファに突っ込んで即寝た。
·····まぁ、本番であるガイア様の正体を明かしても2人は特に動じてないあたり、流石はおねえちゃんズだよなぁ。
やっぱり最上級の神様になっても勝てる気がしないわぁ。
まぁ不死川さんには勝てそうだけど。
「あっそうだわ、ソフィちゃん20歳の誕生日おめでとう、私からプレゼントよ」
「およ?なんですかこれ?まぁありがとうございます」
って遠い目をしてたら、郷美さんから何かプレゼントをもらった。
そういや私この前誕生日だったけど校長先生から祝ってもらってなかったなぁ·····
「私は長い事魔法学校の校長先生をやってるけど、結構辛い話が耳に入ってきちゃうのよ、毎年生徒が何人も死んで、無事に卒業しても20歳になれずに死んでしまう子が結構多いの、だからこうして生きて20歳になってくれて私は嬉しいわ」
「先生·····っ!」
「ふふ、開けてみて頂戴?」
私は校長先生の言葉にちょっぴり感動しながら、小さい箱くらいの誕生日プレゼントを開けると·····
「·····ん?なにこれ」
「えっ知らないのかしら?」
「知りませんよコレ·····」
知らない物が出てきた。
えっマジでナニコレ、私知らないんだけど。
「海岸で拾ったカニの化石よ、幕張メッセの近くで拾ったわ」
「えっ、あそこのカニの化石かよっ!!あー!よく見たら確かにこれあそこのカニの化石だわ!!」
·····カニの化石だった。
ってかこれ千葉で採れるやつじゃん、なんでこれ1個だけなんだ·····
私は誕生日プレゼントは値段よりもそこに籠っている気持ちが大事だとは思うけど、流石にカニの化石1個はショボすぎるって·····
「冗談よ、本命はこっちね」
「封筒?」
と思ったら冗談だったようで、校長先生は何か新しいプレゼントで封筒を取り出してきた。
しかも見るからに高級そうな装飾が施された豪華な封筒だ。
·····嫌な予感がする。
「ちら」
私は裏を見た
「ほげっ!?」
\バァンッ!!/
そして直ぐに裏面を下にして机に叩きつけた。
「なんて声出してるのよ」
「こ、これ、マグウェル魔法学校の校章·····」
「そうよ、私からだけれど、同時に学校からの正式な書状でもあるわ」
·····そう、裏面にはめっちゃ見慣れた校章が、マグウェル魔法学校の校章が描かれていた。
つまり厄介事確定って事である。
「何させられるんだ私····· こわっ·····」
「そんなひどい物じゃないわよ、真面目なモノよ」
「·····信用していいんですよね?」
「当たり前よ、誕生日プレゼントよ?」
前に誕生日プレゼントで聖女の仕事押し付けられたことあるから信用できないのよ·····
まぁ開けるけどさ。
「ん?えー、なになに?拝啓ソフィ・シュテイン様····· ほあぁ?」
「んぷっw」
「マヌケな声でてやんのw」
「·····校長先生、これどういう事ですか?」
「優秀な生徒をスカウトするのも私の役目、そして丁度友人で元々あの学校の生徒でしかも主席卒業の天才に娘ができて、入学を検討しているというならスカウトしない方がおかしいわよ?」
校長先生からのプレゼントは、フェニカのマグウェル魔法学校への推薦状だった。
いや、推薦状っていうよりかは、校長先生が直々にスカウトしに来たって言う方がよさそうだぞコレ····· 校長権限で入学を許可するとか物騒な事書いてるし·····
「·····でも、私結構な問題児じゃ」
「自覚してるなら何とかしなさいよ、まぁ過ぎたことは良いわ、なんだかんだ貴女たちは全員飛びぬけて頭が良くて能力も高い理想の生徒だったのよ?その血を受け継いで英才教育を受けてる貴女たちの子供をスカウトしないなんてあり得ないわ」
「なるほど·····」
確かに、私たちは揃いも揃って超問題児だったけど、そのぶん実力も頭の良さも群を抜いて高かった。
普通に在学中に全員Aランク冒険者になるほどの生徒で、その子供が入学を考えてるってなったらスカウトしたいに決まってるよね。
「まぁ貴女だけへのプレゼントじゃないわ、貴女の子供を含めた4人全員よ」
そういうと校長先生は虚空から同じ封筒を3つ取り出した。
どうやらマジらしい。
「え"、って事はフロウもアレキもトウマ持って事ですか?」
「そうね、ちなみにウィザール家の子は試験も何も無しで入学できるからトウマだけは別ね、一応持ってきたけれど」
「うわぁ身内の裏口入学だひでぇ·····」
「バレても私に逆らえる者は居ないわよ?国王よりも権限がある私にそれは通用しないわ」
·····こわっ、この校長こっわ。
娘を預けるのやめよっかな·····
まぁ冗談だけどね、だってマグウェル魔法学校って教育の水準がここだけ現代並みですんごいんだよね、だから行かせない手はないよ。
「でも私の娘ってまだ3歳ですけど·····」
「構わないわよ?早いと産まれる前からスカウトとかよくある話だから気にしなくてもいいわ、それに穂乃花さんと話し合って決めたし、さっきガイアさんにも相談して決定したのよ?だから3人からのプレゼントよ」
「ちなみに私はソフィたんへのお詫びも兼ねてるよん、神様権限で特別にね?」
「·····ありがとうございます、でも私の娘だから何をしでかすかわからないけど大丈夫なんですか?」
「大丈夫よ、任せなさい?貴女達を無事に卒業させたんだからどうって事ないわ」
·····それもそっか。
しかも、あの学校の先生たちの優しさは私が一番よく知ってるから、安心して預ける事ができるもんね。
流石は年長者だなぁ、こういうところは私は絶対に勝てる気がしないわ。
「わかりました、じゃあ3年後からはよろしくお願います、校長先生」
「任せなさい、他の皆には後で私が直々に渡しておくわ」
「了解です」
「·····さてと、これくらいにして早速本題に入るわよ」
·····えっ今までの本題じゃなかったの?
っていうかさっきガイア様の正体を明かしたからもう終わってない?
「今日はたらふく飲むわよ!!」
「音頭は私がとりますぜサトミン、おほん、ではソフィたんの20歳の誕生日とガイアっちの復帰を祝ってかんぱーい!よし喰うぞ!!」
「乾杯&いただきぃ!」
\ガバッ!/
「酒でしゅか!!」
「ちょ、切り替え早い、私が泣く方が話がいい感じに締まるから!てか不死川さんは寝てろ!!」
「しったこっちゃねぇ!私は飲みてぇんだ!!」
「そうよ、久しぶりに大量に呑んでいいって言われたから満足するまで飲むわ!明日は校長は休みよ!」
「私はしばらくニートだから大丈夫だから喰って飲んで寝る!!」
「まだ飲めます、私の肝臓は死にません」
「ひでぇこのおねえちゃん共っ!!」
なんて言いながらも、私はノンアルコールの日本酒モドキを片手にドテ煮パーティーを楽しんだのだった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「·····でも私のフェニカだったらこんなの無しでも入学できますけどね!だって天才なので!あーっ!ちょ!奪わないでくださいよ!嘘です!あった方が嬉しいです!」
名前:藤石 穂乃花
ひと言コメント
「ちなみに若返って一番うれしかったのはトンカツを1kg喰っても胃もたれしない事だね、あと肝機能がめっちゃ良いから酒も沢山飲めるのも最高だわ」
名前:加藤 郷美
ひと言コメント
「若返りをロクでもない事に使ってるわね····· まぁかくいう私も魔女になってから脂っこいものをたくさん食べられるようになって喜んだのだけど」
名前:ガイア
ひと言コメント
「サトミン、ソフィたんの娘の件について言わないのかぁ、まぁいいけど····· それよりドテ煮うめぇ」
名前:不死川 史華
ひと言コメント
「ココ最近、ひっく、ネットの普及が進みすぎてひっく、超能力の隠蔽が間に合いません、ひぅく、もう嫌です私、呑まずにはやってられまひぇん」




