ふたりはソフィ・シュテイン
「おほん、じゃあ改めまして、ソフィちゃん誕生日おめでとう!!」
『『おめでとう!』』
パァンッ!
部屋の中にクラッカーの音が鳴り響き、私は改めてみんなから誕生日を祝われていた。
そしてもちろん·····
「ガイア様も、誕生日おめでとうございます」
「いいっていいって、どうせ私も私なんだからさ?」
神界から着いてきたガイア様····· いや、前のソフィ・シュテインも一緒に誕生日を祝っていた。
「いやぁ、転生して20年たっちゃったかぁ····· 早いなぁ」
私からしたらまだ9ヶ月〜1年ちょっとくらいしか経ってないような気がするのよね。
2度目の人生が楽しすぎてあっという間に過ぎていっちゃうわぁ·····
「ん、ところでこれで私たちの中で成人してないのってグラちゃんくらいだっけ?」
「へな!アチシ19だっけ!」
「·····えっそうなの?」
「そう言えばミナタの誕生日って聞いてなかった気がする·····」
「まぁ覚えてねっけど、たぶんまだ19だっけ!」
「わからないのか·····」
何か思わぬ邪魔が入ったけど、これで私たちなかよし組のメインメンバーは来年2月に20歳になるグラちゃんを除いて私たちはほとんどが成人してしまった。
·····けど、私たちは色々特殊だから変な事になってるのよね。
一番ひどいのはミカちゃんだ。
ミカちゃんは今も眠そうにしながらアイスを食べてるけど、その容姿は私たちが出会った時から一切変わっていない。
たぶん15歳に満たないくらいの見た目でずーっと今まで過ごしてきているのだ。
まぁ天使って見た目が変わらないから仕方ないんだけどね。
その次に違和感があるのは、丸焼きチキンを骨ごとバリバリ喰ってるリリアだ。
カルシウムが足りねぇとか言って食べてるのはどうかと思うけど、リリアの見た目もあんまり変わってなくて高校生くらいなチビ野郎のままだ。
ざまぁみろ。
後は·····
うん、全員ちょっと大人っぽくなったくらいで中身は特に変わってないかな?
あーいい意味で変わったのはアルムちゃんかな、めっちゃ美人になった、半端ない。
恋って凄いね、最高の美容液だよ。
「おかーしゃ、ふぇには?」
「あちゃー!そうだった、フェニカが一番成長したもんね!だってもうお姉ちゃんだもんね!」
「おいそれを言うならワシのフロウが一番じゃ!なっ!そうじゃろう!?」
「うんっ!わたしがいちばん!」
「·····またやってるよあの2人」
「いつもの事よ、気にしちゃダメね」
「そう言ってる2人もいっつも自慢してるじゃん·····」
そしてなかよし組じゃないけど、みんなの子供はめっちゃくちゃ成長した。
みんな超人の子供って言うだけあって成長がだいぶ早くて、3歳でもうペラペラと喋りまくるわ魔法は使うわ計算もできるわで、マジで天才になってきてるのだ。
いや天才じゃない、もう神童だよこの子。
ほんっと可愛くてかわいくて仕方なくて、魔法学校に入学するのは確定なんだけど9年間も一緒に居れないなんて苦痛すぎて死にそう、あっ死ぬ·····
「かはぁ(尊死)」
「テンション高いなぁ·····」
「おかーしゃ!おかーしゃぁぁぁあああっ!!みんにゃ!おかーしゃしんじゃった!!」
「またぁ?」
「うん、またしんじゃった」
「えー、いきてない?」
「どうなんだろ?」
死体撃ち止めてください尊死んでしまいます
ほんっとフェニカは可愛すぎるって·····
あぁガイア様そんな可愛そうな目で見ないでください、だってフェニカ見てくださいよ、小さい頃の私そっくりなのにちょっとだけ常に困り眉なの超かわいくないですか?
しかも少し紫寄りの青い銀髪で髪も伸びて女の子らしくなってきてほんと、ほんっと可愛いんですよ!!
ちなみにフロウは優しい顔のプラチナブロンドのエビちゃんそのものだった、うん、アレは見た目はエビちゃんという他ないね、優しそうな顔はお兄ちゃん譲りだけど。
んで性格は赤ちゃんの頃からは想像もできないくらい落ち着いた性格になったけど、自信満々な所とか泣き虫な所は母親そっくりだし、そんでもって間違って花を踏んづけちゃって泣くくらい心優しいあたりがお兄ちゃんそっくりで、ほんと面白い。
「あぁん?ワシは泣き虫じゃないのじゃ、そういうフェニカの方こそすぐにピーピー泣くところとか母親そっくりじゃのぅ!!」
「は?てめぇ私は泣き虫でもいいけどフェニカは泣き虫じゃないし!だよねフェニカ!!」
「えへへ、おかーしゃといっしょ」
「ぐっほぁいっ↑」
あぁ、それともう一つ、フェニカの笑顔は私のガイウスの槍より私のハートに突き刺さりやすいのよ。
純粋無垢な最高の笑顔を向けられると私の尊さタンクは爆発四散して死に至るのだ。
「ふっ、娘の笑顔如きで倒れるなんぞ神と名乗って恥ずかしくないのじゃ?」
「ママぁ····· わたしのえがお、うれしくないの·····?」
「はっひぃぃぃいいいっ·····」
\バッターンッ!/
そしてエビちゃんも私と同じで子煩悩爆裂中で、私に勝ち誇った顔をしていたエビちゃんは娘に涙目で言い寄られて私と同じようにぶっ倒れてしまった。
「·····ちょいちょい、そこのフィーロ君」
「はい?なんですかガイア様」
「アレ子煩悩悪化してない?この2年間に何があったの?」
「何があったって言いますか····· どんどん成長する我が子が可愛すぎて愛が積もり続けてああなってる·····ってソフィちゃんが言ってましたけど」
「·····こっちの世界の私もやっぱり同じかぁ」
「そうなんですか?」
「いやぁ、やっぱり子供が生まれると何回世界をやり直しても毎回すっごい嬉しくて大喜びしてあんな感じになってたから懐かしいなぁって·····」
·····ガイア様もかぁ。
まぁそりゃ自慢の娘だからね、あの笑顔は神をも殺すよ、アレだけはどんな世界でも絶対不変の事実だろう。
ほらフェニカ、そこの神様に一発やっておしまい。
「ねーねー、おねーちゃ、だれー?おかーしゃそっくりー」
「私?私は····· まぁすっごい偉い神様だよー?」
「えらいかみさま!すっごい!ねーフロー!すっごいんだって!」
「すっごいの?すっごい!」
「ふっふっふっ、私は凄い神様だからねぇ、こうやって····· そいっ!って感じで2人の好きなお菓子を出せちゃうんだよ」
「「わぁぁあああっ!!」」
ふふふ、ちょっとナーバス気味なままだったガイア様も笑顔になってしまう、恐ろしい可愛さよ·····
あれこそが戦争を止める世界平和をもたらす究極兵器なのかもしれない。
いや、究極兵器に違いない、あのガイア様でさえだらしない顔になるんだから絶対に間違いない。
よし、じゃあトドメ刺してやる。
「·····フェニカ、ちょっといい?」
「おかーしゃ、なぁに?」
「ちょっと耳かして~?」
「うんっ!」
私はフェニカに耳打ちで神殺しの一撃を教え込んだ。
そしてフェニカは物凄い天才で、もうこの歳で女優になれるくらい記憶力も良いし理解力も良い。
「んじゃいってこーい!」
「わー!!」
私の作戦を教え込まれたフェニカは、おやつのペロペロキャンディを持ったままガイア様に抱きついた。
そして、私が最も恐れる神殺しの一撃がガイア様にブチ込まれた。
「おや?どうしたのかな?」
「ありがろう!おかーしゃ!!」
「·····っ」
ガイア様は、ifの私。
それはつまり、フェニカの母親でもある人物だったわけだ。
そんな存在が純粋無垢な『おかあさん』という言葉を笑顔でブチこまれたら、耐えきれるわけがない。
ガイア様はもう声も出せないで即座にぶっ倒れたのだった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「よーし!今日からはいつも通りやっていくかぁ!!っていうかフェニカが可愛すぎてヤバい、ル·····あともう一人の子も可愛すぎてマジで、もうまじでやばいからね?あぁ早く見せたい·····」




