ソフィちゃんついに闇堕ちっ!?
·····私は普通に帰ったって言ったな。
アレは嘘だった。
実は家に帰ってから金星にとんぼ返りして、ガイア様から一応お願いされていた魔族の惑星改変・再生システムの詳細な解析をしていた。
例えば改変前後の空間などをアカシックレコードや神様権限で調べてどのように変化しているのか、神々が使っている惑星・世界改変システム『天逆鉾』との違いや技術流出の度合いとか、結構真面目な事を調査していた。
·····でも、それが悪かった。
「んなっ!!?何ッじゃこりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっっっっっっっっっっ!!!!!!??!?!?!?!?!?」
「うるさいっ!!!」
翌日の早朝のディメンションルームに、私の絶叫が響き渡った。
いや、叫ばずにいられるわけがないに決まってるでしょ。
だって、だってっ!!
「なんで私が魔族になってるんだァーっ!!?」
鏡に映る私の頭にはなんか見覚えのある角がしっかりと生えていて、瞳の色は黄金色になり、髪の色は青みが抜けた完全な銀髪になっていたのだから·····
あとついでに翼と悪魔の尻尾も生えていたけど、エビちゃんには無い特徴····· いやあったわ、普段は魔術的に隠してるからすっかり忘れてたわ。
その特徴は、私の義姉であるエビちゃんの種族、魔族ことサイトーシス人の物だった。
◇
「·····なんか、もう、笑いを通り越して冷静になったのじゃ、どうしてそうなったんじゃお主」
「私だってワケわかんないよ·····」
あのあと着替えようと思って角でお気に入りの服を引き裂いてしまって大泣きした私は、角を折るか上半身裸になってやろうか悩んだけど、とりあえず羽織るように着れるジップパーカーに着替えてリビングにやって来ていた。
「そうじゃ、お主の上司には報告したのじゃ?」
「したけど返事が無い·····」
アイツは後でシバく。
あと労災申請してやる、絶対してやるからな?お金ふんだくってやるあのクソ女神め。
「はいはいワタシ質問!ワタシも魔族になる方法ってあるの?」
「·····アルムちゃん、魔族になりたいの?」
「いや?気になっただけだよ?」
「そう····· まぁ他のみんなも気になってるだろうしまとめて答えるけど、私が魔族になった理由は大体察しがついてる····· んだけど、私もまさかこんなことになるなんて想像もしてなかったのよ·····」
私が魔族になっちゃった理由は、金星で進行中の例の惑星再生・改変システム、通称『サイトーシス・フォーミング』が原因と考えていいだろう。
いや、絶対アレが原因だ。
そしてサイトーシス・フォーミングが原因と断定した私は即座にアカシックレコードに記録されたデータを呼び出して詳細に調べた結果、とんでもないことが判明した。
魔族が計画していた惑星をサイトーシス星に変化させる計画というのは惑星環境を変えるだけでなく、なんとその星に住む宇宙全体に共通して存在する人型生命体をも改変し、魔族にしてしまうとんでもないモノだった。
つまりアレ、惑星を治すモノなんじゃなくて『他の星を生命もろとも惑星サイトーシスにして星ごとバックアップする装置』だったのよね。
なんちゅー恐ろしいモン作ってんだ爺ちゃんは。
·····ただ600万年経ったせいで動作が不安定で、しかも全ての人を魔族に変更する事は不可能だったのだが、一応機能としては残っていたらしい。
その結果『魔族に近い遺伝子の人類』なら辛うじて魔族に変えられる機能になっていて、偶然その条件に一致するヤツが地表にいた。
そう、私だ。
実は私、遺伝子的には魔族と割と共通点がある·····っていうか、サークレット王国の人は実は種族的には魔族に近いのだ。
っていうのも、ここはかつては魔族の領域で戦争終了後に人間の国になったけど、差別が無くなった今は結構な数の魔族が住んでいて、人間と魔族が交配して家系図を見れば必ず1人は魔族が居るレベルで浸透しているから、私にもほんのちょっとだけ魔族の血が流れているのだ。
あっそうそう、魔族は産まれてくる子供はほぼ確実に魔族になるって言ったけど、一応極稀に普通の人間が産まれるし、魔族の遺伝子はやたら濃いので人間になって何回も世代交代しても少しだけ残っているのだ。
ちなみに私のお母さんの方の家系であるシュテイン家は結構魔族の遺伝子が強いらしくて、今判明してビックリしたけど私の銀灰色の髪はなんと魔族由来らしいのだ。
どおりで珍しい髪色だと思ったよ·····
っていうか、銀髪の人はかなり魔族に近い人間らしいってさっき知ったわ·····
あとハロウィンの時私のしゃれこうべ使ったんだど、頭蓋骨になんか変な突起あると思ってたら角の名残りだったらしい。
ちなみにシッポの跡なのか尾骶骨もちょっと長い、
「·····って感じで、私は魔力量が半端じゃなかった事と魔族に結構近い家系だったから、金星で絶賛進行中の魔族化現象に巻き込まれて魔族化しちゃったみたい」
「なるほどのぅ·····」
「そんな事ってあり得るの?」
「ソフィちゃんだからあり得るんじゃないの?」
「ウナ、『とりあえずソフィだから』は何でも解決する魔法の言葉じゃないわよ、·····まぁ実際そうなのだけど」
「魔族化したってどんな感じなの?」
「今回は私だったから発生しただけで、たぶんみんなの場合は起きなかった····· もしかしたらウナちゃんは魔族化してたかもだけど····· いや違う?ウナちゃんは魔族っぽくない髪色だから····· うん、たぶん私しか魔族化しなかったと思う」
ちなみにリリアは銀髪だけど、正確には鋼色で魔族由来ではなくドワーフ由来だ。
あとフィーロ君の焦げ茶色の髪も実はドワーフ由来で、金属成分が混ざっていないドワーフの髪は焦げ茶色だったりするのだ。
あとサークレット王国の人のデフォルトの髪の色は金か赤髪らしいよっ☆
だからグラちゃんとかアルムちゃんはほぼ純粋なサークレット人って事だね。
「そうだったんだ、ワタシ全然知らなかったんだけど·····」
「まぁサークレット王国って海運の要衝だからいろんな国から人が集まって人種が沢山あるし、元々いろんな国から人が集まってできた国だからあんまり気にしないんだろうね」
「なんか納得じゃのぅ····· いや納得できないのじゃ、お主がワシと同じ魔族とかめっちゃ嫌なのじゃ!」
「あぁん!?私だって不可抗力の事故でこうなったんだよ!?ばーかっ!!」
「なんで今バカって言ったのじゃこのアホソフィが!!」
「てめぇこんにゃろ!!表出ろ!」
「いいじゃろうお主の角をへし折ってくれるわ!!」
「はいはいストップ、ケンカはダメだよ」
\ガシッ/
「ほにぃぁぁぁあああああああああああああっっっ♡♡♡!!!!???!?」
「ひゃうっ!?やめ、フィーロ、お主、角に魔力ながすのは、アカンのじゃぁぁああああっ♡♡!!」
私とエビちゃんがケンカしそうになった瞬間、2人は角を掴まれ····· エビちゃんは生えかけの角のある場所に直接魔力を流し込まれ、思わず嬌声をあげてしまった。
っていうか、これ、やば。
ちょ、マジでR18な感じのなっちゃうっ、
あっ♡
◇
「·····フィーロ君、魔族の角に魔力流すの絶対にダメ、これマジでダメ」
「うむ、お主はデリカシーが無さすぎるのじゃ」
「そんなに凄かったの?」
角に魔力を流された私は、ちょっと見せられない状態になってしまって掃除をする羽目になった。
そしてフィーロ君をちょっとガチめに怒っていた。
「凄いも何も、なんていうんだろ····· ヤバすぎる」
「そうじゃそうじゃ!絶対にダメなのじゃ!」
「ぐへへ····· 2人とも、カリギュラ効果って知ってる?」
「·····アルムちゃん、今私たちに近付いたら魔族パワーでそのクソデカ乳を引っ叩くよ?」
「よし!やめとく!」
前にエビちゃんの角とか尻尾とか羽をイジって遊んだことあるけど、今めっちゃ反省してるわ。
確かに魔力を感知する器官になってて感度がかなり高いんだけど、そのぶん直接流し込まれたりすると慣れてないとかなりヤバいわ·····
あと翼は割と大丈夫なんだけど尻尾がマジでアカン、なんで性感帯を露出してるのか意味がわかんない。
エビちゃんが幼い頃によく自分でイジってた理由がわかるわ。
「そういえばソフィちゃん、いつまでそのままななの?もしかして戻れなくなっちゃったとか?」
「いや?もう戻れるけど?」
「じゃあなんで·····」
「あのクソ女神にこの姿見せて確固たる証拠にして慰謝料を払わせるためだよ」
「ひっど····· それわたしでもドンビキするよ·····」
何かウナちゃんにドン引きされてるけど、実は私の魔族化はいつでも解除できたりするのだ。
正確には一度死ななきゃいけないんだけど、私は肉体データを1日1回原子配列まで完全に保存していて、もし死んだらオプションで過去の肉体データを呼び出して魔力で肉体を再構築することができるのだ。
つまり、もし肉体が直しようがない状態になっても一度死んで過去の私の体で生き返る事で影響を無くすなんてことも出来るのだ。
ちなみに、やろうと思えば6歳に戻って魔法学校に行ったりも出来たりするし、ぶっちゃけ言えばその場で泡沫ムゲンの眠り姫の力で肉体を改変したりもできるのよね。
だから魔族の体のままなのは、単に私がちょっと魔族になってみたかったっていうのと、この後寝ぼけてるであろうクソ女神をぶん殴るためなのだ。
「って事で、もうちょいしたらアッチ行ってくるね」
「行ってらっしゃい、フェニカの面倒は僕が見ておくから遅くなってもいいよ」
「いや10分でケリつけてくるわ、まぁその前に、朝ごはん食べよっか」
『『はぁい』』
まぁでもその前に、私たちは朝ご飯がまだだったのでとりあえず食べることにしたのだった。
名前:ソフィ・タブリス・シュテイン
種族:魔族(?)
ひと言コメント
「あっミドルネームついてる、種族も魔族になってるし····· まぁいいや、朝ご飯食べよ·····んんっ!?タブリス!?何この魔族初めてみたんだけど!?いやまぁ確かにツノの形とか見た事ない形だし····· なんだこれ·····」
名前:エヴィリン・アマイモン・ファゴサイトーシス
種族:魔神
ひと言コメント
「ワシは魔神なのじゃ?魔族だと思ったんじゃがのぅ····· むっ?なんじゃ貴様その角?ワシも知らん種族の魔族なんじゃが?」
名前:アルム
ひと言コメント
「魔族の力でおっぱい殴ってくるとか怖い····· 流石は悪役だn\ベヂィッ!!/いっっったぁぁぁあああああいっ!!!」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「うわ痛そう····· っていうか今まで見たことない勢いで揺れてる····· ちょ、ソフィちゃんナンで怖い笑顔でこっち来てるの?っていうかなんで僕いつのまい女の子になってるの!?あっ、だめ、やぁぁあああっ!!\ペヂッ!/」
名前:グラちゃん
ひと言コメント
「ここは何も言わないのが正解ね、あと今日は私仕事あるから巻き込まれる前にここで失礼するわ、ごちそうさま」
名前:ウナちゃん
ひと言コメント
「うーん?わたし、銀髪じゃなくて白色なんだ····· じゃあなんで白色なんだろ?」
名前:ミカちゃん
ひと言コメント
「·····いまおきた」
名前:アヤメ
ひと言コメント
「そういえば、わたしも髪の色が白い、なんで·····?」
名前:リリア
ひと言コメント
「ヘブチョイッ!ふぇ、ふぇっ、へぶっぢょいっ!!ズビッ····· 誰かウワサしてんのか?あームズムズするぜ·····」




