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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第七章 TS賢者は子育てに奔走するっ!
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世界に捧ぐ鎮魂歌


 結局あのあと、入れ替わり騒動は私が全員の魂をあるべき場所に入れ変える事で終わったが、私はみんなから蹴り飛ばされていた。



 んっ?ウミガメのスープみたいに意味が分からないって?

 そうだろうね、私だってまさかそんな理由があって蹴り飛ばされてるって言われなきゃわからないもん。



「何ふざけてるの?ソフィちゃんのうっかりミスが原因でしょ?」

「こやつは本当に安全管理とか大丈夫なのじゃ?一応お主管理職じゃろう?」


「大丈夫····· じゃないです、はい·····」



 結論を言うと、あの入れ替わり事件はフェニカの『反転』の力が原因だった。

 ちょっと詳しく説明すると、私は昨日の夜にフェニカのユニークスキルを調整してたんだけど、途中で眠くなって管理権限を私から外しておくのをすっかり忘れていて、寝ている間に何かの拍子に発動して魂が入れ替わってしまったのだ。

 更にそこへさっきエビちゃんが私に衝突して、その時の衝撃でまたうっかり発動しちゃって私とエビちゃんの魂が入れ替わってしまったのだ。


 ついでに、普通は魂って入れ替わると耐え切れなくなって一定時間で抜けちゃうんだけど、今回は私のギャグ補正が高かったせいで入れ替わったままになってしまったのだ。



 ·····はいそうです、私が悪かったんですよ、はい。


 そんで別に狙ったわけでもないのに入れ替わり事件が私が全部悪いって事になって蹴り飛ばされて、みんなからオモチャみたいにゴロゴロ転がされたり足置き場にされたり椅子にされたりして、ぶっちゃけ言って私はかなりイライラしていた。

 単に女の子の日でかなりイライラが溜まってたって言うのもあるけど、それでも珍しくイライラしていた。



「もう反省したから、いい加減やめてくれない?」


「お主、ワシの体で何しようとしたのか覚えておるか?ん?ほれ言ってみるのじゃ」


「·····今までに食べたパンの枚数覚えてる?」


「なんじゃ?被害者のワシに盾突く気か?」


「エビちゃん、それにフィーロ君もそろそろ許してあげ·····」



\ブッチィィィィイイイッ!!!/



 そして、エビちゃんに煽られて堪忍袋の緒がブチギレた。



「ああもういいよ!!全部グッチャグチャにしてやるっ!!キノコ神拳究極奥義『世界の鎮魂歌』ッ!!」



 ヴゥゥゥゥゥウウウウウンッ!!!



\カチッ/




◇◆◇◆◇◆◇





「うぅ····· 一体、何が起きたのかしら·····」

「気絶してた·····?」

「すぴぃ·····」

「これって·····っ!!」

「けっ!ざまぁみろ!!私を怒らせたからこうなったんだ!ばーか!!」

「えっ!ももももももももしかしてっ!!」

「·····これは、いれかわってる?」

「おいソフィ!!お主またか!?またやったのじゃな!?」


『『僕/私/ワタシ/わたし/ワシたち、入れ替わってるっ!!?』』

「あっははははは!!みんな入れ替わってる!ざまぁ!!」



 みんなが目を覚ました次の瞬間、全員が私が故意に発生させた異常事態に気が付いた。


 そう、私はフェニカの反転能力で魂をゴッチャゴチャに入れ変えてしまったのだ。

 ついでに私も入れ替わっちゃったし!ウナちゃんの体になっちゃったわ!!



「き、きさまぁ!!またしてもやったな!?ゆるさ、きゃんっ!なん、なんじゃこれは!?うまく歩けんのじゃ!この体は·····アヤメじゃな!?どうなっとるんじゃお主の体ぁ!!」


「ワタシじゃない!ワタシはアルムだよ!!」


「んじゃと貴様!·····おいアルム!何故脱いでおるのじゃ!!ワシの体で何するつもりなのじゃ!!」

「だってワタシの体あっちにあるもん!今はワタシがこの体の持ち主なんだから関係ないじゃん!」


「ちょっとー!わたしの体誰が使ってるのー!?」


「はぁ····· 僕の体には今度は誰が入っ····· ミカちゃんだねあれ、寝てるし····· 入れ替わっても平常運転だ·····」

「ねむい·····」


「もどらなくても、よさそう?返す必要、あるのかな」


「私の体に誰が入ってるのよ!っていうか、とまら、ぎゃっ!!何よこの体!!マトモにうごけな、ぎゃんっ!!」

「あっごめん、僕が入ってるんだ····· 変な事はしないから安心して、あとソフィちゃんの体の時は動かない方が良いよ」



 そして、魂がフルーツバスケットした私たちは超絶大混乱していた。

 しかも私は大混乱のど真ん中で、普段はおとなしそうなウナちゃんの体で愉快そうに狂ったように大笑いしているのはどう見たって悪役の所業にしか見えなかった。


 ちなみに今は他の子のフリして誤魔化してる。



 さぁ!人狼ゲームの始まりよっ!!



「点呼するよ!!まずワタシ!アルムです!!」

「次は僕だね、グラちゃんになってるよ」

「私はソフィの体の中に居るわ、·····名乗り忘れてたわ、グラよ」

「次はわたしー!わたしはアルムちゃんになってるよ!·····おっぱいがすごーく重いんだけど普段からこんな感じ?」

「アルム·····あぁいやウナか····· いや誰でも構わんから雑談するなのじゃ、ワシはアヤメの中におる」

「すぅ·····」

「わたしは、みかちゃんになってる、ミカちゃんはフィーロくんの中にいる」

「·····あれ?まって、わたし、入れ替わってないよ?アルムちゃんほんとに中身わたしなの?」


「じゃあちょっと整理するよ!えーっと·····」



 そう言うと、アルムちゃんはみんなと協力して誰が誰かを特定する表を作り始めた。


  体       心

 ソフィ   → グラ

 アルム   → ウナ?

 フィーロ  → ミカエル

 グラ    → フィーロ

 ウナ    → ウナ?(入れ替わってない?)

 エビちゃん → アルム?

 ミカエル  → アヤメ

 アヤメ   → エビ



「できた!大体こんな感じで入れ替わってるっぽい?」


「うーん····· ウナちゃんの中身がソフィちゃんで間違いないと思うけど、さっきも似たようなことしたからアルムちゃんがソフィちゃんで、ウナちゃんの中身は入れ変えないで罪を擦り付けようとしてる説ない?」

「そういえばおかしいのじゃ、いつもはフィーロが指揮するのに、今日はアルムがやっておるのじゃ、·····ん?違う!お主アルムじゃなくてウナだったはずじゃろ!!」


「えっ!?ちょっとまってよ!ワタシは本物だって!」



「お主ではない!!ああもう!ややこしいのじゃ!!ワシは『ソフィが誰に入っておるか』と聞いておるのじゃァーッ!!」




 現状を説明すると、入れ替わり表を作ったのは『アルム』だ。

 しかしそれは肉体のアルムであり、中身はウナちゃんのはずなのだ。


 ウナちゃんは肉体の方にはソフィが入っている疑惑があるが、何やら入れ替わっていないと言っていてだいぶ怪しい。

 だがしかし、言動を見るとアルムの体に入っている魂はウナと思われるが普段は先頭に立ってみんなを纏めるタイプじゃないので、ああいうのが得意なソフィがついうっかりやっちゃった疑惑があるのだ。


 つまり、本当はアルムの中に居るのはソフィであり、ウナちゃんは入れ替わっていない可能性が出てきてしまったのだ。

 ついでにエビちゃんは頭がこんがらがってしまい、しかもアルムちゃんも混乱してエビちゃんの追及に答えて更なる大混乱を巻き起こしたのだ。



 そう、これは私の狙い通りで、大混乱を巻き起こしてしかもどこに私が居るか分からなくした状態にして責任の追及から逃れようとしているのだ!!



 しかも特に何もやってないのに事態は更にメチャクチャになり始めたっ!



「·····つまり、アルムちゃんの中身もウナちゃんで、ウナちゃんの中身もウナちゃんかもしれないってこと?」


「そうじゃ!では本物のウナの中には誰が入っておるか分からないのじゃっ!!」

「いやソフィちゃんでしょ?」


「·····あれ、おーいウェアー、どこいるのー?·····あれっ!?返事もないし分裂もできない!?」


「お主!また話をややこしくしおって·····!!」

「って事は、もしかしてウナちゃんの中身って·····」


「えっ?あっそっか!!2人に増えてるってことはわたしがウェアにならないとなんだった!」

「えっ?よくわかんなくなってきちゃったんだけど····· わたしがウェアだから、アルムちゃんの中にはわたしか、わたしの演技をしてるソフィちゃんのどっちかが居るって事であってる?」


「ちがうよ!?わたしはわたしだもん!!」


「·····待って、私の推理だけれど、もしかしてウナの中身をウェアにして数を増やしておいて、2人の接続を切って分からなくしておいて、ソフィは別の体に入って逃げ出してるとか有り得ないかしら」


「あ、あの女·····ッ!!卑怯な手を使いやがったのじゃ·····ッ!!」

「ソフィちゃんならやりそう····· っていうかエビちゃんやかましいんだけど?」


「待ちなさい、ウナの中身がウェアだと決まったわけじゃないわ、そこのミカを·····あぁ面倒臭いわね!フィーロ(inミカ)を見なさい、実は誰かの魂が眠らされて入れられているだけかもしれないわよ?あとアヤメとミカの口調は似てて見分けづらいわ、だからええと····· ミカの中身が本当にミカの可能性だってあり得るわ!」


「ちがう、わたしはわたし」


「かき回さないでよもう!!どうなってるか余計分からなくなるからぁ!!」



 んっふっふっ·····


 人狼ゲームはこうでなくっちゃねぇ!



「·····あれ?もしかして僕たち、この姿のまま逃げ出したソフィちゃんを探さなきゃダメって感じ?」


『『·····げっ!?』』



 どれが私か分からなくなってるけど見つけないと元に戻せないから探さなきゃいけない強制人狼ゲーム、最高に面白いわぁ!



「どっ!どどどどっどどうするの!?」

「お、落ち着くのじゃ、てかアルムお主ワシの姿でそんなみっともなく慌てふためくんじゃないのじゃ!魔王の威厳が無くなるじゃろうが!!」

「元から無いわよね?」


「ソフィ貴様ァっ!!·····ってお主グラだったのじゃ、あぁもう頭混乱するのぅ!!」


「ねむい····· ミカちゃんのからだ、なんか、すっごいねむい·····」



「あぁぁああぁぁもうっ!!どうにかならんのじゃ!!このカオスな状況っ!!!」



「アルムちゃんの体すっごい疲れる····· おっぱい重い·····」

「だよね!?ウナちゃんワタシの苦労わかってくれた?」

「うんうん、あっそうだ!この状態でラーちゃんとサーちゃん呼べるのかな?おーい2人とも来てー!」


『何かしら?聞こえづら····· 何よこれ!?』

『呼んだわよね?』


「げっ」



 あっちこっちでカオスが続いてる中、更なるカオスが巻き起こった。


 アルムちゃんが3人に分裂したのだ。


 1人は血のような暗い赤髪になって妖艶なドレスを身にまとっていて、そのスタイルの良さが際立ち物凄い事になっていた。

 もう1人は太陽のように明るい赤髪で白を基調とした聖女のような服を身にまとったアルムちゃんで、微かに輝いていた。


 ·····そう、ウナちゃんの中にいるナイアルラトホテップと光の大精霊ルミナリアが顕現したのだ。



 そして、事態は一気に動き出した。



『·····ウナ、この最高に混沌とした状況、何?』

『なんか通信も途絶えてたし·····』


「えっとね、いろいろあってソフィちゃんが怒ってみんなの中身を入れ替えちゃってね····· たぶんソフィちゃんは逃げ出したんだと思うんだけど·····」


『また?またなんかやらかしたのね·····』



『·····何言ってるの?居るじゃない、そこに』



『『えっ!?!?』』



 そうして黒アルムちゃんが指さしたのは、ウナちゃんだった。

 あっ肉体の方のウナちゃんね。



「な、なにいってるのラーちゃん!」

『·····わたしが主を間違うはずが無いでしょう?アザトース』


「··········ひさしぶりです ナイアルラトホテップ 相変わらず 混沌がお好きなのですね 尤も このカオスを生み出したのは わたくし(ソフィ) なのですが」


『あっ表に出てきた、ひさしぶりー』


「ほげぇっ!?また勝手に····· あっやべ」


『『あっ』』



 ラーちゃんに話しかけられたウナちゃんの体から、突如聞きなれない口調の誰かの人格が出現した。


 そう、ソフィに宿る神格『アザトース』が顔をのぞかせたのだ。


「ん?つまりこういうこと?」



 そしてすかさずアルムちゃんがホワイトボードに書かれた入れ替わり表を書き直した。



   体       心

 ソフィ   → グラ

 アルム   → ウナ

 黒アルム  → ラー(ナイアルラトホテップ)

 白アルム  → サー(ルミナリア)

 フィーロ  → ミカエル

 グラ    → フィーロ

 ウナ    → 『アザトース』

 エビちゃん → アルム

 ミカエル  → アヤメ

 アヤメ   → エビ



「アザトースが誰かよく分からないけどさ·····」


「さっき『わたくし(ソフィ)』って名乗り上げてたよね?」


「つまり·····」



 体     心


 ウナ → 『アザトース』=ソフィ・シュテイン



 『真実』にたどり着いたみんなは、元凶である私の方へと一斉に目を向けて来た。



『『ソフィちゃん、み~つけた』』


「ちょま、この体は第一王女ウナ・ウェア・ラ・サークレットの体だよ!?むやみに手を出したらどうなるかわかってるよね!?」


「うっ·····」

「確かに·····」

「卑怯者ーっ!!」


 私がどこに入ってるかバレちゃったけど、私にはまだ奥の手の保険の秘策があるっ!!


 そう、ウナちゃんは次の女王でいつものノリで私をボコボコにしようったって出来ないのだ!!

 女王の体に手を出せばどうなるかなんて、火を見るより明らかだからねっ!!



「んぐふふふふ····· どうする?私を捕まえられるかな?」

「わたしの体で下品な笑い方しないでー!!」


「止めたかったら捕まえてごらーんっ!!あっちなみに()()()いつもやってる分裂とかウナちゃんの体を消す技は使えないよーんっ!」

「じゃあ直接触れば·····っ!!」


\すかっ/


「触らせると思った?んふふふふ·····」


 私はウナちゃんの体で捕まえようとするウナちゃんの攻撃をヒラリヒラリと躱した。


「もーーーっ!アルムちゃんのおっぱい邪魔っ!!捕まえにくいっ!!みんなも手伝ってーーっ!!」


「無理よ、ソフィの体メチャクチャだから動けないわ」

「僕も、グラちゃんの体ダンジョン化してるからなのか動きにくくて·····」

「ワタシなら行けっっ\びょんっ/きゃわぁぁぁあああっ!!?」

「あっおいアルム貴様っ!力みすぎなのじゃ!!あぁもうどこ飛んでくのじゃ!!ワシはマトモに歩けもせぬし·····ッ!!」

「すぴー·····」

「なんか····· おもしろい·····っ!」


 ウナちゃんはみんなに助けを求めたけれど、全員クセのある体をしているせいでマトモに動けず、誰1人ソフィを捕まえるどころではなかった。


 しかし·····



『·····その体で光の速度から逃げられるかしら?』

\シュンッ!!!/

「え?うげぇっ!?」


 存在が光そのものであるサーちゃんが光速で接近し、私の体へと触れてしまった。



『ウナの体、引っ込みなさい』


\シュポンッ/



 そしてウナちゃんの体が引っ込められ、私は肉体を失ってしまい半透明の幽霊へとなってしまった。


『·····あひぇ?あっやべ!体ないなった!!やば、ちょま、みんな、ヤバいって!!死んじゃうからぁぁぁあああっ!あっ私魂だから死んでるも同然だったわ、んっはっはっはっはっ!』


『『ソフィちゃ~ん?』』



『ちょ、まっ!みんなにじり寄らないで!わっ!私のそばに近寄るなああーーーーーーッ!!』


「みんな!容赦なくかかれーっ!!」

『『おーっ!!』』



『ぎゃあああああああああああああああああああっ!!!!!』







\ポンッ☆/



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「ひ、酷い目に会った····· 安心なんて無い場所に送り込まれるところだった·····」



名前:アルム

ひと言コメント

「あっ元に戻った!よかったぁ」


名前:フィーロ

ひと言コメント

「よかった····· でもソフィちゃんの魂ってどこに送り込まれそうになってたんだろ?」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「さぁね、知らないわ、少なくともロクでもない場所よ」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「ラーちゃんとサーちゃんナイスっ!ありがとー!!」

『うふふ、いい混沌を見させてもらったお礼よ?』

『·····ちょっとだけあの体が惜しかったわ、わたし元々バスト結構おおきかったのよ?』


名前:エビちゃん

ひと言コメント

「あー酷い目にあったのじゃ····· もう入れ替わりはこりごりなのじゃ」


名前:ミカちゃん

ひと言コメント

「·····んぅ?なにか、あったの?」


名前:アヤメ

ひと言コメント

「おもしろかった」





名前:ガイア

ひと言コメント

『終わりが無い説教が終わり、それがエンドレス説教なんだよ?わかる?神様でも流石に身内相手とはいえ·····』

「わーかーりーまーしーたー!!!あーもうっ!説教なんてこりごりだぁー!!」


\チャンチャンッ♪/




『·····昭和アニメの終わり方(アイリスアウト)しても終わらなせないからね?』

「んひぃ·····」


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