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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第七章 TS賢者は子育てに奔走するっ!
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もしかして私たち·····



「「入れ替わってる!!?」」



 それは、とある日の事だった·····



◇ 回想タイム ◇



 ピピピピッ

  ピピピピピッ!!



「ん····· うるさい·····」


\カチッ/



 ぐっすり熟睡していた私は、朝日と朝っぱらから喧しい目覚ましの音で目を覚ましてしまった。


 今日は特に予定もないし二度寝して昼間でゆっくり寝ていたいけど、流石に怠惰すぎるし朝ご飯を作らなきゃだから起きないといけない事実に気が付いた私は、渋々起き上がっ·····



 ふにっ·····



「んっ?」

「やんっ·····」



 起き上がろうとした瞬間、私は一気に複数の違和感に気が付いた。


 まず一つ目、私はいつもベッドでは左側で眠っていて右側にはフィーロ君が居るんだけど、今日は位置が逆だった。

 二つ目、私の手になんか丁度いいサイズのフニフニなクッションがある。

 三つ目、私の声が低い、っていうか男の声だ。

 四つ目、身長が高くなってるしなんか動きづらい。

 五つ目、どことは言わないけど、朝っぱらから超絶元気いっぱいだった。


 ·····あっ、六つ目みつけた。



「なんで私が隣に居るんだろ?分体は····· アズ以外全員お休み中だし·····」



 そして六つ目、何故か隣に私が眠っていて、私は私の胸を思いきり揉んでいた。


 あぁ、二つ目の違和感って私の胸だったのか、こうやって揉むと意外と大きいよね、うん、大きいってことにしておこう。


 以上の事を纏めて考えると、結論は一つしかないだろう。



「夢だコレ、寝よっと·····」


「んっ····· おはようそふぃちゃん····· ねむい·····」


「·····夢だと信じたかったけど夢じゃなかった」



 ·····夢だと思ったんだけどなぁ。



「·····あれ?誰っ!?なんで僕男の人と寝てるの!?あれ、声が変?えっ、なんで僕が居るの!?」



 狼狽える私を見て、私は正しい答えを導き出した。


 そして、冒頭に戻るという訳だ。





 入れ替わりが発覚した後、私たちは一応ちゃんと着替えてリビングでアレコレしていた。



「うーん····· やっぱり魂がいつの間にか入れ替わってる····· まぁそのうち戻るっぽいし別にいっか」


「よくないよ!僕どうすればいいかわかんないんだけど·····」


「別に大丈夫でしょ?よく性転換してるから女の子の体の扱い方とか知ってるだろうし、別に私の体は死んでも変わりがあるから気にしなくてもいいよ」


「そうじゃなくて!うぅ·····」



 っていっても、入れ替わりモノの醍醐味である


『女の子の体になっちゃった····· トイレとかどうしよう、あと着替えもどうしよう····· その前にまずは【自主規制】』


 は別に私たちはやるつもりは無い。


 だって私は元々性転換&転生を経験してるから、別に今更男になったところでどうって事ないし·····


 そしてフィーロ君も時々性転換して悠々自適な女の子ライフを普段から楽しんでるから、中身が入れ替わって私になったところで違和感は少ないはずなのよね。



 それに、入れ替わったのが見ず知らずの2人でも両想いのカップルでもなく、もうすでにお互いを知り尽くしてるレベルの幼馴染夫婦だから、入れ替わって相手の体でグヘヘ·····な事をしちゃう!っていう入れ替わりの醍醐味その2もやるつもりないのよね。

 てかやっても意味ないし。


 更に私に関しては自分の目の前に自分が居るという異常事態なんて日常茶飯事だし、最大で100人くらいまで増やせるから、目の前に自分が居ても違和感なんて一切ないのだ。



 ·····入れ替わりって、見ず知らずの人同士か男女の友達同士でやるべきで、私たちみたいなラブラブ夫婦が入れ替わっても面白くないのね。

 1つ勉強になったわ。



「·····ねぇ2人とも、本当に入れ替わってるの?」


「えっ、そうだけど····· でも良くある事だから普通だと僕は思うよ?どうせまたソフィちゃんが変な事やって入れ替わったんでしょ、だよねソフィちゃん?」

「ちょっとソフィちゃん!僕のマネしないでよ!僕何もやってないから!あとそれ僕のセリフだよ!!」


「フィーロが2人になったんじゃないかしら?」


「んふ····· 僕は入れ替わって無いよ?ソフィちゃんが入れ替わった真似してるんじゃないの?」


「入れ替わってるよ!僕が本当の僕なんだよ!!みんな騙されないでよっ!!!」



 って事で、私は得意のモノマネでフィーロ君になりきって混乱させて遊んでみた。


 意外と面白いよねコレ、みんなも入れ替わったらやってみてねっ☆



「·····そこに居る僕は偽物だよ、僕が本物だ」


「えっ、なんでフィーロ君がもう一人居るの!?」

「ぼ、僕が2人·····?」



 って悪ふざけしていたら、どこからともなくフィーロ君が出てきた。


 声も見た目も見間違う事なんて絶対にない、私の夫のフィーロ君がそこに居た。



「そこに居るソフィちゃんの中身、本当は誰なの?」


「だから、僕だって!!僕が本物のフィーロだよ!!う、うぅぅぅぅぅうううううっ·····」


「やべ、泣かせちゃった」

「どうしよう····· ここまでやるつもり、なかった····· こういう時、どうすればいいの?」



 だが二人目のフィーロ君も中身がフィーロ君の私を偽物だと言った途端、我慢の限界に達したのか心まで乙女になっちゃったのか、本物のフィーロ君が泣き始めてしまった。


 そしてそれを体が本物のフィーロ君の私と、あとからやって来た偽物のフィーロ君が2人で慰めるという異常な光景がリビングで繰り広げられたのだった。





「·····アヤメ、とりあえず一緒にフィーロ君に謝ろっか、ごめんフィーロ君」


「ごめんなさい·····」



 ·····で、結局あの偽物のフィーロ君の正体はヴィエルグランツのアヤメだった。

 なんか面白そうだからという単純な理由で、愉快犯的にやってしまったらしい。


 まぁ今回は私も調子に乗ってフィーロ君を泣かせちゃったから怒るに怒れないけど·····



「うん····· 許すけど、もうやらないでよ·····」


「ごめんね、まさか泣いちゃうとは思わなかったからさ·····」



「·····やっぱりあの2人って入れ替わってないよね?」

「そうじゃな、なんか性格的にはこっちの方がしっくりくるのじゃ」

「正しい姿に戻ったって感じね」

「確かに!この方が普通っぽいかも!」


「誰が私が男っぽい性格だってぇ?」

「僕は女々しくなんかないもん·····」


「ぷふっ、やっぱりお主らそっちの方が似合ってるのじゃ、いっそそのままなんてどうじゃ?」



 エビちゃんに煽られた私は、かんっぜんにブチッとキレた。

 私がキレたらどうなるか、このクソエビに思い知らせてやるっ!!



「死ねゴルァ!!」


「·····むっ?」


\ゴッ!/


「決まった!顔面クリーンヒット!第7章、完ッ!!」



 私はエビの顔面に渾身のパンチをお見舞いしてやった·····


 はずだった。



「·····お主、もしや物凄く弱体化しておらんか?」


「ナニッ!?」


「なるほど、フィーロは筋力が貧弱じゃったな、まぁ普通に結構な強さじゃがお主に比べると弱い·····いや一般人よりちょっと上くらいの筋力じゃのぅ」



 私が付きだした拳はエビちゃんの小さい手でガッチリ受け止められていた。

 普段ならガードしても勢いを殺せず顔面クリーンヒットなんだけど、今回は威力が全く足りなかった。


 それもそのはず、今の私はフィーロ君の体で、彼は普段から一応筋トレはしているがそれでも筋力は常識の範疇にあってパンチの威力が弱かったのだ。

 まぁたかが瓦20枚を割れる程度の一般人が魔王に向けて正拳突きをしても簡単に受け止められてしまうだろう。


 っていうか動体視力も下がってるかも?エビちゃんがガードしたの全く見えなかったし·····



「ふむ、どうしてやろうかのぅ····· 流石にフィーロの体を殴るのはワシでも気が引けるのじゃ」


「かかったな!左フックを喰らえっ!!」


「·····仕方ないのじゃ、それっ」


\こちょこちょこちょっ/

「わひゃひゃひゃひゃひゃっ!ひゃうっ!やめっ!くすぐるのは卑怯だぁぁあああっ!あっひゃひゃひゃひゃひゃっ!!」



 そして一般人並みの力しかなくなった私は、エビちゃんに呆気なく負けてしまったのだった。



 ·····しかし、あのクソエビは私をアッサリ倒せた事で調子に乗ってしまった。



「次はお主じゃ、ぐっふふ····· フィーロはどう調理してやろうかのぅ、ぐひひ·····」


「·····もう」


「なんじゃ?おおすまんかったのじゃ、お主の体がソフィがふざけたせいであんなだらしない事になってしもうたからのぅ、じゃあ夫婦仲良く同じ顔にしてやるのじゃ!」


「·····もうっ!」


「もう?」


「もうっ!いい加減元に戻してよーっ!!!」



 ドバガッギャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!



「のじゃああああああああああああああああああああっっっ!!!!!???」

                  \

       ドンガラガッシャーン!!

                  /


『『あっ·····』』


「いてて····· えっ、ちょま!?エビちゃんなんで吹っ飛んで!?\ごぢんっ☆★/ぎゃんっ!!」



 私の体に入ったフィーロ君はエビちゃんの煽りでまた限界に達してしまい、エビちゃんは手加減抜きで本気でブッ叩かれて物凄い勢いで吹っ飛ばされてしまった。

 何せ私の体は神の体で、軽くコツンッ!ってやるだけで瓦1000枚くらい割れるほどのパワーを秘めている。

 そんな力を制御せず使ったら、たとえ魔神でも耐えられずブッ飛ばされてしまうのだ!!



 そしてブッ飛ばされたエビちゃんは、フィーロ君の体に入ってる私に直撃して、エビちゃんの頭突きで額を強打した私は気絶してしまったのだった·····


名前:ソフィ・シュテイン

中身:フィーロ

ひと言コメント

「·····あれ?なにがどうなってるの?ねぇ、ソフィちゃん、ホント今どうなってるのコレ!?」


名前:フィーロ

中身:エビちゃん

ひと言コメント

「な、何じゃコレはぁぁぁああああっ!!?なぜワシがお主になっておるんじゃ!?むっなんじゃ下半身に違和感····· のっじゃぁぁああっ!?!?えっ、でか、でっか!?お主バケモンか!?」


名前:エビちゃん

中身:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「入れ替わりの多重事故!?こんな事あるの!?ってかおいクソエビ!!私のフィーロ君のズボンの中を確認すんなボケ!!殴るぞ!?この体殴って顔面にラクガキしてやるぞ!?そんで全裸で町の中駆けまわってやるからな!!」



名前:フィーロ

中身:エビちゃん

ひと言コメント

「やめろこのバカソフィが!!そんな事やったらガチでアウトなのじゃ!!違和感ヤバくてつい見ちゃっただけなのじゃ!っていうかワシはお主と違ってコレついてるの十数年ぶりじゃぞ!?気になっちゃうじゃろ!!」


名前:ソフィ・シュテイン

中身:フィーロ

ひと言コメント

「お願いだから、もう戻して·····」



名前:アヤメ

ひと言コメント

「·····ちょっと、遊び過ぎちゃったかもしれない」


名前:アルム

ひと言コメント

「誰が誰かもうわけわかんない····· けど、全員食べちゃえば同じかな?えへへへへ·····」


名前:グラちゃん

ひと言コメント

「やめなさいアルム、舐め回したら貴女まで入れ替わるわよ?」


名前:ウナちゃん

ひと言コメント

「またアホやってるよあの三人····· ほっといてゲームしよ·····」


名前:ミカちゃん

ひと言コメント

「うるさい·····!」


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