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TS賢者は今日も逝くっ!  作者: すげぇ女神のそふぃ
第七章 TS賢者は子育てに奔走するっ!
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ご隠居様ご招待っ!



 のんびりツーリングを楽しんだ翌日、ついにフシ町へ元国王様がやってくる····· はずだった。


 うん、なんかゴタゴタが発生したみたいで一日延期になったみたいだから、昨日助けたあの村にもう1回行って、ウナちゃんの名前を勝手に出して超高級ブランド牛のスカーレットビーフを売ってもらうよう交渉してした。

 ちなみに昨日助けたのに加えて、ウナちゃんの名前を勝手に出したら一発でOKもらっちゃった♡


 んで帰ってきてからはフェニカの面倒を見てのんびりとしてその日は終わった。



 ·····という訳で更に翌日になって、やっとウナちゃん経由で元国王様達の準備が整ったみたいなので、私はちゃんとした格好をしてお二人を迎えに行く準備をしていた。



「えーっと、こんなもんでいいかな?」


「いいんじゃない?お忍びだし、もう隠居してるからそこまでちゃんとした格好は要らないと思うよ?おじいちゃんも堅苦しいのはもう嫌って言ってたし」


「そう?んじゃこれでいいかな」

「·····それはやめて」



 一応元とはいえ国王様を迎えに行くから、タンスの中に眠っていたフォーマルな衣装を引っ張り出して着てみたけど、もうちょっとラフなのでいいって言われてギリ私服に出来そうなくらいのドレスしたらOKが出た。

 ちょっとラフすぎないかなとか思ったけどウナちゃん曰く大丈夫らしくて良かった。


 ちなみにクガネ様に買ってもらった天使界隈パーカー引っ張り出したらウナちゃんが見たことない顔になった。

 ·····私に頼んで買ってもらったお揃いのやつ着て『ウナ王女のウナちゃんねる』とか言って異世界の王女様って設定(事実)でライブ配信してるクセに。

 

\べぢぃ!/

\痛っ!!/


 そんで余計な事バラしてビンタされた所をアルムちゃんにパパッとメイクして隠してもらって、ちょっちフォーマルな服に着替えた私は国王様の居る王城へと向かう事にした。



「んじゃみんな、行ってくるね」


「いってらっしゃーい」

「元とはいえ国王じゃから無礼を働くでないぞ?処刑されんよう気を付けるのじゃ」


「もちろん気を付けるよ、んじゃ行ってきまーす」



 もちろん、行きも転移魔法でねっ☆



\シュンッ!/





\シュインッ·····/



「よっと、えーと?元国王様は····· 目の前かぁ」


「久しぶりだなソフィ殿」



 そんで王城の転移部屋へとやってくると、探すまでもなく目の前に元国王様が居た。


 行動が早すぎる·····っていうか待たせちゃった?


 ヤバい早速処刑ポイント+1点じゃん。



「·····処刑ポイントとは?」


「あっなんでもないです、では····· えーっと、おほんっ」



 私は一旦咳払いして、軽くモードチェンジした。



「フシ町を治めるシュテイン家より、町長の娘ソフィ・シュテインが国王陛下····· 失礼ですが、何とお呼びすれば····· 処刑ポイントがまた加算されるぅ·····」


「何でもよい、儂らは既に隠居し王族を離れたただのフシ町に住む老人だ、好きなように呼んで構わない」


「えー····· ではご隠居様と····· ご隠居様をお迎えに上がりました、これより転移魔法でフシ町へとご案内いたします、私の近くへとお集まりください」


「あぁ、よろしく頼む」



 ·····ギリなんとかなったかな?


 って感じのセリフを言った後、ご隠居様は奥さんとお付きのメイドさんや執事さんを数人連れて私の近くまでやって来た。



 そして私の転移の射程圏内に入った全員を連れて、私は転移魔法を発動してフシ町へとワープしていったのだった。





\シュインッ!/



「よいしょっと、到着いたしました、お足元にご注意くださいませ」


「おお、流石は転移魔法だな、·····何度経験してもこの感覚には慣れぬな」

「ここが引越し先ですか、·····新築なのですよね?」


「新築ですよ?でも周囲から浮かないように少し年季が入って見えるよう加工しています、内装は綺麗なのでご安心ください」



 そして転移魔法で隠居屋敷に到着すると、早速その屋敷の見た目に驚いていた。


 何せつい先日完成したばかりなのに、屋敷には年季が入り風雨に晒されてもう何年もそこにあったかのような風貌になっていたのだから。

 特にこの前まだ()()()だった屋敷を見ていたご隠居様は驚いていて、奥様も新築と聞いていたからビックリしてしまったようだ。


 ちなみにチェルに頼んで大人しい個体のミニニーズヘッグプラントをツタ代わりに這わせてあって、夏場の日除けや室温低下にも効果があるのよね。

 あとニーズヘッグプラントの果実は苦味があるけど美味しいし、ゴーヤっぽく食べれるから家庭菜園として楽しんでもらう事も出来るんじゃないかな?


 ちなみにちなみに、あれ警備員ね。


 不審者が放火しようものならミスリルの装甲程度なら軽々真っ二つにする音速を超えるツタが飛んでくる最強の警備員よ。



「そうでしたか、このように元々あったかのように作れるとは、凄いのですねソフィ様は」


「いえいえ、それよりも早く屋敷の中に入りましょう、それと私のおとっ·····フシ町長とサークレット侯爵がお待ちしております」


「そうだったか、すまない、魅入ってしまっていたようだ、中で待っているのだな?」


「いえ?後ろですよ?」


「うおっ!!? 何故無言なのだ!?」

「私は····· はい、未来視でわかっていました、驚いてなどいません」



 でも、この後会う予定だったお父さんとお爺ちゃんが無言で後ろに立っていた事の方がビックリしたようだ。

 奥様も未来視でわかっていたとは言ってるけど、思いっきりビクゥッ!ってなってたから驚いてしまったようだ。


 ついでに、お付きのメイドさんも1番若い子がビックリして少し段差のある道から足を踏み外して足を捻ってすっ転んでいた。

 アレ痛そうだなぁ····· あとで段差無くしておこうかな。





 その後、処刑ポイントが+5点も加算され早くも処刑の危機に陥った私は、ご隠居様を屋敷に案内して後の事はお爺ちゃん達に任せてしまった。


 これでもう処刑ポイントが加算される事は無いだろう。



 い、いや、処刑ポイントが加算されるのが嫌だったとかじゃなくてね?

 私の役割はご隠居様をこっちまで連れてくるっていうだけで、この後リビングで私が贈呈した世界樹ユグドラシル製の最高級のテーブルと椅子に座って、お爺ちゃん&お父さんと今後の事について話し合う事になってるだけで、私は失言するから邪魔だって言われて締め出されただけだからね?


 ·····でも暇だったから、私はとある場所に来ていた。



「いてて····· ありがとうございます·····」


「いえいえ、私もあそこで転ぶとは思わなかったのでこちらの不手際でした、ごめんなさい」


「インク、治ったのなら早くこちらに来なさい、家具などの使い方をご教授頂いていますので聞いて覚えるように」


「はいっ!メイド長様!」



 ここはメイドや執事の控室となっている居住スペースで、しっかり広く作っているのでやって来た6人全員がちゃんと生活できるくらいの個室やキッチンや男女別の風呂場などがある、普通に立派な共同住宅になっているエリアだ。


 ちなみにご隠居様から『連れてくる従者たちの福利厚生もあるから多く使って構わない』と言ってくれたおかげでこんなに広い立派な部屋ができていた。


 そんな広い部屋の中で、私は一番年下の14歳くらいのさっき庭で足を捻ってすっ転んで足を痛めていたインクちゃんの事を治療していた。


 でも治った途端に一番年上ですっごいちゃんとしてる40代は超えてそうなのにすっごい若々しいメイドさんが『こっちに来い』と厳しく言って来たので、私はまだ足が上手く動かせないのかヒョコヒョコ歩いてるインクちゃんに肩を貸して、メイド長さんの場所へとやって来た。



「こちらが魔導コンロで、使用方法はここを捻る事により火力を調整することが可能で、魔力の補充はこちらから行います、魔石の交換はソフィ様の製品のため必要ありません、半永久的に動くとの事です」

「そしてこちらが冷蔵庫····· 小型の氷室となっており、鮮度が落ちやすい食品はこちらへ保管してください、そして下の段は冷凍庫、食品を凍らせて保存する場所となっております」

「また、洗濯はこの洗濯機を使用していただければ全自動で洗浄いたします、洗剤は必要ですが市販のもので構いません」

「修理に関してはアルス魔道具店へとお伝えして頂ければ即日修理して下さるよう交渉済みです、アルス魔道具の住所と地図はこちらになります」


「·····凄いですね、最新式でしょうか」

「そのようだ、覚えるのは大変だが覚えたら家事の効率が格段に上昇しそうだ」


「·····えーと、何をしてるのでしょう?」

「この家の家事道具は私が作った超最新鋭の道具ばかりなので、シルキーさん達に説明してもらってます、あっちなみにあのシルキー達は私が派遣しました」


「すごい·····」



 どうやら最新式の魔導家具は全員使い方がよくわかっていないみたいだけど、その有用性は全員がちゃんと見抜いてるあたり優秀な従者さん達なのだろう。


 ·····まぁこの子はピンと来てないけど、メイド長が驚きながらも納得しているのを見てとりあえず凄いんじゃないかと思ってるだけだろうなぁ。



 ()()()()()()()なのに、なんかなぁ·····

 まぁまだ14歳で見習いだから仕方ないかな。


 いや待て、普段のウナちゃんを考えるとまだマシな方かな?少し天然な所はあるけど真面目だしちゃんと仕事しようとしてるから、すっごい良い子じゃん。


 まったく、最近じゃ執務中もゲームの事ばっかり考えてるウナちゃんも見習ってほしいよ·····



名前:ソフィ・シュテイン

ひと言コメント

「あれ?ウナちゃんって弟と妹がめっちゃ居るって言って無かったっけ?確かフィーロ君の家族より多かったと思うよ」


名前:アイオール・コーディエ・サークレット

役職:元国王(現在隠居中)

ひと言コメント

「よい町だな、やはりここを選んで正解だった」


名前:フォア・キャスト・サークレット

役職:前国王の王妃(現在隠居中)

ひと言コメント

「私の未来視をもってしても見えない事が多いですね、ふふ、驚く事ばかりで新鮮です」



名前:インク·····?

役職:見習いメイド·····?

ひと言コメント

「わたしの正体ですか?ええと、メイドマニュアルどこだっけ····· はい、わたしの出自に関しましては、メイドの掟第5条により教えられません、·····あれ、5条は就寝時刻についてでしたっけ?いや違います、それは15条で、ええと、どこだっけ····· ありました!第7条です!教えてはいけない····· 聞かれない場合?·····この場合、聞かれているので答えるべきでしょうか?·····すいません!メイド長様!どうすればいいでしょうか!」


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