フシ町公園でのんびりピクニックっ!
公園の外壁や地形が完成してから数日後、私たちは自分の子供を連れてなかよし組全員+αで新公園にピクニックに来ていた。
「日差しが気持ちいいなぁ····· なんか出来たばっかりなのに長年ここにあるみたいだし長閑な雰囲気で落ちつけていい場所だなぁ·····」
「いやソフィちゃん、まだそこら中で工事してるんだけど·····?」
ちなみに公園はまだ工事中で、ある場所では花壇をせっせと作っていたり別の場所では東屋を作ってたり道路を作ってたりしていて、どんどん景観が良くなってきて完成が楽しみだ。
あとそうそう、公園内には近くの川から水を引き入れて浄化魔法を掛けて入っても安心安全な飲めるレベルの水が流れる沢を私が作っておいたから、夏場には安心して子供が入れる小川になること間違いなしだろう。
·····まぁ公園内にはフシ町を西から東へ流れる大きい川があるから川遊びだとそっちがメインだろうけど、沢があっても結構いい感じだからいいよね。
メインの川で遊べない年齢の子も遊べる安全な沢だから需要はあるはず。
「っていうかさ、ワタシたちこんなにのんびりしてていいの?」
「いいんじゃない?だって一応この前から一般開放してるけど何故か今日は人来てないし」
「いや当たり前よ、今国王陛下が王位を継承してるのよ?だからそれどころじゃないわよ」
·····で、実は今日は国王様がウナちゃんのお父さんに王位を継承する儀式の日で、大々的に引退が発表されて超大騒ぎになってるのだ。
なんかさっきから町の方が騒がしいのはきっとそのせいだろう。
でもそんなことは私たちには関係ない。
「関係ないって·····ソフィちゃん?この後国王様こっちに引っ越してくるんだよね?」
「しーっ!!バレたら大騒ぎになるから言っちゃダメ!!まぁ周囲に人いないからいいけどさ!」
いやめっちゃ関係あるけど、事前に知ってた私たちには騒ぐ必要はないから、こうしていつもは人が沢山いてピクニックどころじゃない公園の世界樹の根本にブルーシートを敷いてピクニックができるのだ。
·····でも流石に国王様が数週間後に落ち着いたらこっちに来るっていうの言わないでもらえません?バレたらとんでもない大騒ぎになるからさ?
「そういえば、お主は戴冠式に行かんのか?Sランク冒険者じゃろう?それにウナを見てみるのじゃ、こんな様相じゃから相当な大事じゃろ?」
「あー、呼ばれてたけど校長先生一人で十分って言われて追い出された」
「なんじゃそれは·····」
それと超重要な国家行事だから護衛にSランク冒険者の私と校長先生とリリアが呼ばれてたけど、何か校長先生が1人でやるらしくて私とリリアは追い出されてしまった。
あとちなみに、ピクニックにはウナちゃんも来てるんだけど流石に戴冠式中にのんびりピクニックなんてできないみたいで、リソースをお姫様ウナちゃんの方に全部使ってるせいでこっちのウナちゃんは無気力で死んだ魚の目をしたままボヘーっとしていて、ゴブリンに連れ去られたお姫様みたいになっててちょっと人には見せられない顔になっていた。
フロウにオモチャで殴られても一切反応しないから、相当集中してるんだろう。
「こらこら、ウナちゃんは今頑張ってるんだから叩かないの」
「やぅー!!うゅー!!!」
\ガラガラガラガラガラガラッ!!/
「いてっ!いててっ!こんにゃろ~!可愛いヤツめ~!!うりうりうりうり~!!」
「ママぁぁぁあああああ、うぇぇぇええええっ!!」
「交代じゃな、ほれフェニカ、お主はワシの方に来るのじゃ」
「マママぁぁああー!!にゃぅーー!!」
私はウナちゃんを引っ叩いていたフロウを抱っこすると、遊びを邪魔されたフロウが機嫌を悪くして私の事をポカポカと殴りまくって来た。
でもそんなフロウちゃんが可愛くて、自分の娘じゃないのについ面倒をみちゃうのだ。
そして愛娘のはずの自分が母親が自分そっちのけでエビちゃんの娘を愛でているのを見てしまったフェニカは、嫉妬して泣き始めてしまい逆にエビちゃんがフェニカの事を抱っこしてあやしはじめた。
「·····ああやって騒いでるのがうらやましいわ、いややっぱり大人しい方が楽ね、·····にしてはトウマは落ち着きすぎじゃないかしら?」
「まぁ普通そんなもんなんだろ」
「遺伝って怖いなぁ····· フェニカも僕の血が入ってもう少し大人しいと良いんだけどね·····」
「無理だと思うよ、フロウもエヴィリンの血が強すぎてあんなことになってるし、あの2人がおかしいだけだと思うね」
そんな大騒ぎしてる2人の傍らでは、動けないウナちゃんの代わりにフェニカとフロウの父親2人と、トウマの両親のグラちゃんとウェイザが、トウマの面倒を見ていた。
ちなみにウナちゃんの息子のアレキは将来の王様なので王城に連れていかれていて不在だ。
今頃ウナちゃんの腕に抱かれて戴冠式を見守っている事だろう。
·····で、今は不在のアレキも含めた男子2人は、娘2人比べるととんでもなく大人しくて、トウマの事は割とフリーにしてるというのにクッションの上から動こうとせず、泣きもせずにぼ~っと景色を眺めて楽しそうにしていた。
もしこれがフェニカだったなら座らせた次の瞬間には逃走を図って物凄い勢いで何処かへ逃げ出すだろう。
だから普段はリュックサック型のハーネスを付けて逃げないようにしっかり固定しているが、男の子2人はおとなしすぎて付けたことが無いのだ。
「でもさ?ウナちゃんの子が大人しいのはワタシでも何となくわかるんだけど、グラちゃんの子が大人しいのがなんか納得できな·····」
「あ?」
「こっわっ!!」
·····それ私も思ってた。
確かにフェニカもフロウも母親がちょっとアレだからこんなお転婆、いてっ!目はアカンって!·····こんなお転婆娘になるのはわかるんだけど、今さっきアルムちゃんの事を思いっきり脅してたグラちゃんの子供が大人しいのが納得がいかないのよ。
グラちゃんって冷静沈着で大人しい性格に見えるけど、アレって表面上だけで本当はめっちゃ破天荒だしウェイザ君も元々地元では有名な悪ガキで相当ヤバかったみたいだから、その二人の子供であるトウマがあんな大人しい子なのが信じられない。
成長したらグレそうだけど大丈夫かなぁ·····
まぁそれもまた良いんじゃないかな、子育てにはそういうスパイスもあった方が面白そうだし。
「·····ところでみんな、リリアとチェルとミナタってどこ行ったかわかる?」
「えっ?·····いないね確かに」
「チェルは木の上に居るんじゃないk····· スカートっぽい服で登るのやめてほしいなぁ」
「丸見えね、ミナタはさっき川の方に行ったのが見えたわよ」
「リリアか、絶対あそこしかないじゃろ」
そんで+αの3名であるチェルとリリアとミナタはさっきから遊びに行って行方不明になっていた。
·····ミカちゃんはどこに居るんだって?
さっきからお腹をウナちゃんの枕にされて苦しそうに唸りながら寝てるよ。
で、上を見上げると世界樹の枝の上を器用に歩き回る、こっちの春用に改造を加えたエルフの服を着たチェルが色々丸見えになりながら元気に遊びまわっていた。
·····チェルは最近の成長が著しくて青少年には目に毒になり過ぎる光景になってるから早く降りてきてほしいなぁ。
そしてミナタはというと、魚を捕まえようとしてるのか川に居るっぽい。
でもうまく見えないから後で千里眼で確認しようと思う。
「あー、お兄ちゃんちょっとフロウ預かってもらっていい?」
「いいけど····· うん、あそこに行くんだよね?」
「もちろん、勝手に竹林作ってる悪いタケノコは根っこからちょん切ってくるわ」
そして、最後の一人であるリリアはここからでは姿が確認できないけど、さっきまでなかった竹林が公園の一角にできてたから、間違いなくあそこにいる·····っていうかどんどん増えてるから根っこごと伐採してやる。
竹って放置してると物凄い勢いで増えて大変だからちゃんと区画を作りたいのよ。
って事で、私はエビちゃんの娘のフロウをお兄ちゃんに預けてリリアをブッ飛ばしに向かったのだった。
名前:ソフィ・シュテイン
ひと言コメント
「あー平和····· って言うとでも思ったかぁ!!キノコ神拳究極奥義!『一つ残らず爪楊枝でチクチクしてやる拳』っ!!」
名前:アルム
ひと言コメント
「やんっ、もー?乳離れしたんでしょ?だーめっ!·····っていうかワタシ出ないからね?」
名前:フィーロ
ひと言コメント
「僕が大人しいかどうかは別として、フェニカに僕の遺伝子が入ってるのか疑問に思うくらいソフィちゃんそっくりなの不安すぎる·····」
名前:グラちゃん&ウェイザ
ひと言コメント
「·····物凄く重要な国家行事中なのに呑気にピクニックしてていいのかしら、不安だわ」
「まぁ大丈夫だろ、サトミ様も大丈夫だって言ってただろ?」
名前:ウナちゃん&ウェアちゃん&イルミア
ひと言コメント
「·····だる」
「·····(めんどくさいなぁ、でも集中しなきゃだから頑張らないと·····)」
「·····(喋れない、コメントどうしよう·····)」
名前:エビちゃん&ラクト
ひと言コメント
「ひゃうっ!これフェニカ!ワシの生えはじめの角を触るでない!くすぐったいのじゃ!!」
「·····そこ弱いんだ、なるほど」
名前:ミカちゃん
ひと言寝言
「毛布は、重い方がすき、でも、おもすぎる····· うぅん·····」
名前:チェル
ひと言コメント
「えっ?ままなにー!?·····っ!!?え、えへへ、今降りるね!·····恥ずかしかったぁ」
名前:ミナタ
ひと言コメント
「んにゃっちけっぱにゃー!!へなっぺけじゃっぢゃにらー!!」
(※魚がほとんどいないし水が冷たくて文句を言っている)
名前:リリア
ひと言コメント
「んだと!?ぎゃぁぁああああっ!チクチクしてくんな!喰らえタケノコ神拳究極奥義ッ!『チクチク竹林乳繰り合いっ!!』」
『ぎょえぇぇぇええええっ!!くっ!強いっ!!こうなりゃ第二ラウンドじゃー!!』
名前:アヤメ
ひと言コメント
「·····あれ、わたし、忘れられてる?」




